沽券に関わるの意味は?類語と語源や英語表現と例文で使い方を検証!

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沽券に関わるとは?
意味は、自分の品位や体面にさしつかえること。

  • ・慣用句の語源と由来や時代背景。
    ・場面や使い方を例文と会話例で。
    ・類語と言い換えと反対語と英語表現。
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男の沽券に関わる・・そんな言い回しが思いつきますが、時代背景が気になるな~~。

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沽券に関わるとは?読み方と意味を詳しく!

「沽券に関わる」
読み方は「こけんにかかわる」です。
意味は以下の解説!

品位や体面にさしつかえる。「あいつに頭を下げるなんて—・る」
(デジタル大辞泉)

他には

「体面(面目)に差しさわりがあって、プライドが傷つくこと」

こう言う解釈もあります。

「沽券」
とは、自分にとって大切な物。
上の意味の解説のように、「品位」「対面」に差し支えること。
実際に、これってなんでしょうか?

「プライド」

ってすぐに思いつきますが。
部下に頭下げる?
これは嫌だね・
でも、問題はその原因なんだな~~多分。
慣用句を使う場合は、そこまで理解していないと、誤用に当たるかと。

沽券にかかわるの沽券を漢字分析するとこうなる!

「沽券」
の、漢字を見ていこうと思います。

沽る(うる)、沽う(かう):売買を表す漢字
証明するもの、証文、券そのもの

ここで「沽券」の「沽」ですが、これめったに見ない漢字ですよね~~
難しい漢字に感じます。
が・・実は、奈良時代には

「沽価」

と書いて「こか」と読んで、実はこれは「価格」を意味する言葉でつかわれていました。
古いんですね~~
しかも、律令制度の中で「沽価帳」という資料も、作成されていたそうな。
目的は物価の安定や公正な取引の目的だったそうで、なかなか日本の文化は進んでいたんだな~~が実感!

では、次にそんな歴史的な背景から、「沽券」の語源や由来に迫ってみようと思います。

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沽券にかかわるの語源の由来は?もとは売買証券!

「沽券にかかわる」

の漢字の歴史的な使われ方について、少し上で紹介しましたが、「沽」という漢字が、売買を表す意味であれば、「券」をそれを証明するものは、ある程度予測がつくかと思います。

沽券に関わるの語源の由来は江戸時代!

「沽券に関わる」
の語源は、「沽券」によります。
この沽券は、江戸時代の土地や家屋の売買証文として、使われるようになりました。
多くの場合は、土地の売渡証文になるのですが、ある時期から家屋も対象になった様です。

その証文の中には、まるで登記簿のように、土地の場所、面積、売主と買主の名前、江戸時代ですから小作料があればその内容まで、詳しく記載されていました。

そのお題目には「沽却 私地事」と書かれていたそうな。
これは、売却を意味しています。

ちなみになんで江戸時代だ?

古くから日本では、土地の私有地が認められていました。
723年の「三世一身法」や743年の「墾田永年私財法」によります。
しかし、売買は当事者間だけで行われず、地域を所管する宮司にお伺いを立てる必要があった。

なかなか窮屈だったわけです。

それが江戸時代になると、沽券貸しや沽券借りなどのが行われるように・・借金の担保ですね。
また、私有財産が求められるようになったために、一般の町民も、土地や家屋を自由に持つことが、できるようになったために、そういった取引が可能になったわけですね。

いわば沽券は、当時の「町民の身分を補償するステータス」だった訳です。
「俺は家と土地を持っているぞ!」
的な感じでしょうか。
つまり「沽券」は町民の
「身分を象徴するもの」
だったわけです。

これは当時はやはり、人の値打ちや品位を象徴することになって、やがてそれは

「体面やプライド」

に変化していって、「沽券に関わる」になったと言う訳です。
なるほど。
しかし日本と言う国は、本当にすばらしいですね。
律令制度の時代から、私有地を認めていたのですから、驚くべきことだと思います。

ステータスと言えば、やはり今でも「家と土地」は、今でも1つの、人生の目標に掲げている人は、多いかもしれません。
私も、家を建てたいと思っていて、実現しましたがやはりこれは、ある種のステータスだと、私も認識します。

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沽券に関わるの使い方を場面と例文と会話例で!

この章では

  • ・沽券に関わるを使う場面。
    ・使い方を短文の例文で。
    ・沽券に関わるを用いた会話例。

を解説します。

沽券に関わるを使う場面は?

「沽券に関わる」
を使う場面はどんな時?
自分や、自分が関係した物事などが、批判されたときかな~~と。
具体的には?
以下を考えてみました。

場面➀自分の書いた報告書などを否定。
場面➁自分の子供の至らなさを指摘
場面➂自分の品位を否定(傷つく)の場面
場面➃親を否定される言動
場面➄その他、その方がプライドを感じる内容など・・

などなど。
他にもたくさんありそうです。
場面は、その方が自分の品位や、対面を感じたことになろうかと。

「沽券に関わる」の使い方を短文の例文で!

以下の例文で。

例文➀個人の他人から借金するなんて、男の沽券に関わる事態だ。お金借りるなら銀行に行け。
例文➁私の仕事の流儀を否定される事は、体面が傷つき、まさに沽券に関わる事態だ。
例文➂自分の子供を中傷される事は、親としては看過できない、まさに沽券に関わる事だな。
例文➃自分の家の構えを否定される事は、古くから沽券に関わる事態といわれるが、どうにもできないな。
例文➄男にとって、沽券に関わるとは、プライドを感じる時。しかし、口に出しては、ますます男が下がる。
例文⑥娘の行儀作法が、全くダメなことは、親として沽券に関わることという私の認識だ。

などなど。
私の周辺での「沽券に関わる」の例文です。
概ね、こんなところかと思います。

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「沽券に関わる」を使った会話例!

以下の会話例で。

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当社のシェフは、フランス帰りなのだが・・

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すごいじゃん!んでは、結構流行ってるんでない?

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それが、そうでもなくって困ってるのさ!普通、経歴に一流と付くと、評価が駄々下がりだと、沽券に関わると奮起するもんだけど・

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もんだけど?だめなの?そんな人、さっさと首にしたら?。

もうやめましたが、わが社のレストランのシェフ。
偏りが激しくって、いい人には良いのですが、頭が固くって、自分を変えようとしないんだな。
評価が低い奴は、理解できない奴!
そんな、基本なんだな~~考えが。

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沽券にかかわるの類義語は面目が立たない!

「沽券にかかわる」
の類義語は以下。

プライドにかかわる信用問題だ ・ 信用にかかわる
信用問題信頼できると判断できない
面目が立たない体面が保たれないこと。顔が立たないこと。
示しがつかない教えるためのよい例にならない。模範にならない。
このままでは名折れ名誉をきずつけられること。名をけがすこと。
言い替え「面目が立たない」

などなど。
言い替えとして適当だな~~と思うのは
「面目が立たない」
で。
多くの場面で、置き換えが可能だと思います。

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沽券に関わるの反対語は「恥も外聞もない」だな!

「沽券に関わる」
の反対語を考えてみました。
「沽券」
というのは、誇りや名誉や、自分の対面などを、気にする行為。
意識の問題ですが、そこまで気にする?

という面もあろうかと思いまうs。
であれば、体面など、それがどうした!
誇りや名誉なんて、何の役にも立たないな~~と・
しかし、それが高じると、どんな表現?

「恥も外聞もない」

これですね。
恥も外聞も名誉も感じない、そんな強靭な精神も、時には必要かもな~~と。

皆さんは如何ですか?

・・・・・・・・・・・
舌を巻くの意味は?
語源の由来はどんな書が出典元?

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精を出すとは?使い方や意味を例文の作成で!英語表現はどうなる?

使い方や例文を作成してみました。
・・・・・・・・・

沽券にかかわるを英語で表現するとどうなる?

試しに検索で。

沽券にかかわる:Involved in ticket

全くの「券」が出てきました。
さて・・
ほかの訳は?

「be beneath one’s dignity」

お~~これそれらしくって、いいような感じに思います。

considered helping with the dishes to be infra dig.
(皿洗いをすることは沽券にかかわると考えた)

これいいですが、今こう言う考えは通用しないですね。
夫婦で協力しましょう!

dignity:尊厳や威厳の意味があって、これにぴったりの単語に思います。

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私の沽券はどこでどうなったのだ?沽券の言葉の感想!

「沽券にかかわる」
の本記事の内容を、以下の表にまとめてみました。

➀:意味自分の品位や体面にさしつかえること。
➁:語源と由来沽券は江戸時代の土地や家屋の売買証文から。
➂:使う場面自分の品位や自尊心を否定される事態の場面。
➃:使い方を例文で自分の子供を中傷される事は、親としては看過できない、まさに沽券に関わる事だな。
➄:類語プライドにかかわる・信用問題・面目が立たない・など
⑥:言い替え面目が立たない
⑦:反対語恥も外聞もない
⑧:英語表現considered helping with the dishes to be infra dig.

語源や由来のお話が、すごくおもしろかったです。
なるほど~~でした。
律令制度の、700年代からこういう制度があったんですね~~ある意味、日本という国は進んでいたんですね・・個人を思う制度としては。

意味のおさらいです。

1:品位や体面にさしつかえる。
2:体面(面目)に差しさわりがあって、プライドが傷つくこと

を言います。
歴史的なお話や、語源については上記で紹介しました。
例文についても、私の周辺や、自分の考え方をもとに作成してみました。

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沽券にかかわることが人生ではナンボくらいあった?

さて??
数限りなくあったと思います。
生きている中で、または生活する中で、「俺はこれだけは譲れない」と思う事は、誰だってあると思います。
もちろん私も。

もしそれを否定されるようなことがあれば、もしくは屈辱的に否定された場合、やはりこれは「沽券に関わる」事態と思う事は、誰だってあると思います。
もちろん私も。

しかしながら、それにいちいち反応していたのでは、とても心も身も持たないね。
なので、私の場合は多くの場合、心の中に押し込めてきたと思うんだな。
それほど、熱くなることでもない事柄に対して、いちいち「沽券に関わる」プライドが云々、ステータスが・・
などと言っていたのでは、ちょっと違うなぁとは思って、生きてきました。

心の中で、沽券に関わることを反芻しながら、私の考え方は間違っていないか、などと考えたりしてきたのが実際です。

ゆずれないことがあった場合、どうするか?

「この屈辱忘るべからず」

の世界ですね。
ぐっと心に秘めて、耐え難きを耐えの世界で、それをバネにしてきたような、そんな気がする。
「沽券に関わる」
と言う言葉を噛み締めながら、そう思うんだな。

皆さんはいかがですか?
・・・・・・・・・・・・
継続は力なりの語源や由来のお話も楽しいですね。
やはり、継続することが成功の近道ですよ~~

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たしかに・・語源となった物語は、やはり・・・ですね。
・・・・・・・・・・・・

※本文の内容は、多分に私の主観を入れて書いてありますので、多少変なところもあるかと思いますが、容赦くださいね。
ヘッダーの写真は、一昨年撮影の展勝地の桜です。

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