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「表裏比興」の者:「真田昌幸」の代名詞:意味と語源や例文と英語訳

「表裏比興」(ひょうりひきょう)の者とは?戦国時代の「真田昌幸」を豊臣秀吉が称した異名。

    • ①:意味と語源や由来の解説
      ②:使用する場面や使い方と例文
      ③:類語と言い換えや反対語と英語表現
      ④:類似の中国と日本のことわざ
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「表裏比興」の者とは?真田昌幸の代名詞:意味を詳しく

表裏比興のイメージ写真
(写真ACより)

「表裏比興」の者
とは?
読み方は「ひょうりひきょうのもの」です。
です。

この言葉は二つの熟語から成り立ちます。
意味は以下の解説。

「表裏」:
①:表と裏。また、その関係にあること。
②:外面と内実とで違いがあること。人前での言動と内心とが相違すること。うらおもて。
(デジタル大辞泉)

「比興」(卑怯)
①:他の物にたとえて、おもしろく言うこと。転じて、おもしろく興あること。また、そのさま
②:都合なこと。不合理なこと。また、そのさま。
③:いやしいこと。つまらないこと。また、そのさま。
④:臆病なこと。卑怯なこと。また、そのさま。
(デジタル大辞泉

戦国時代の武将
「真田昌幸」
を「豊臣秀吉」が人物を表現する言葉として使った言葉と言われます。
したがって

「表裏比興の者」
とは「真田昌幸」のことを差します。

「表裏比興」の深い意味と現代でのその活用法と解釈

「表裏比興」
という言葉は、何か物事や事象について、その
①:表面的な側面
②:裏面的な側面
両方を比べながら楽しむという意味を持っています。

具体的には、一つの物事や事象の
「異なる側面」
を比較することで、その
・深み
・魅力
を感じ取るという概念を示しています。

例えば、芸術や文化において、一つの作品や表現の
・表面的な美しさ
・魅力
だけでなく、その
③:「背後に潜む意味や思いを同時に味わう」
ことが
「表裏比興」
と言えるでしょう。

また、日常生活においても、事の表面だけを見るのではなく、その
④:背後に隠された真実や意味を理解
することで、より深く物事を楽しむことができます。

この言葉は、単に物事を
・表面的に受け取る
のではなく、その
⑤:深層を探る姿勢
の大切さを教えてくれます。

それによって、より豊かな
・感受性
・理解
を得ることができるといえます。

戦国時代の「真田昌幸」の評価における
「表裏比興」
を現代での感じ方とすればこうなろうかと思います。

しかしながら、一つ一つの意味を解釈すればそうなっても
「表裏比興の者」
と言えば、これはまた違った意味になろうかと思います。

次の語源のお話で。

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「表裏比興」の語源と由来- 戦国時代と真田昌幸の戦略

表裏比興のイメージ写真
(写真AC)

豊臣秀吉からみた
「真田昌幸」は
「表裏比興の者」
に思えたのでしょう。

豊臣秀吉が「真田昌幸」を評したのが由来になっています。

「表裏」:主君を仕えたふりをしながら次々に変えてきた経緯。
「比興」:卑怯ともとられ信じられないもの

合わせると
「老獪な食わせ者で一筋縄ではいかない人物」
ともとられます。

しかしこれはけなしているものではなく
①:本人の才覚を認めている
②:そのものを嘲る言葉
という微妙なニュアンスも含んでいます。

当時は戦国の世。
その背景は以下。

「表裏比興の者」と言われた「真田昌幸」の老獪な策略家の背景

「表裏比興」
とは、文字通り
①:「表と裏を比べて楽しむ」
という意味ですが、戦国時代にはさまざまな
・戦略
・策略
が用いられ、この言葉が象徴するような
・表面
・裏面
の読み取りが極めて重要でした。
特に、真田昌幸はその
②:「巧みな策略と戦略」
で知られ、多くの大名たちとの駆け引きを展開してきました。

真田昌幸は、当時の大勢力である
・豊臣秀吉
・徳川家康
・北条氏
・上杉景勝
との間で綱渡りのような立場を保ちながら生き抜くために、時には
・敵として
・同盟
として両者と関係を築いていました。
彼の行動や戦略は、まさに
「表裏比興」
の精神を体現するものであったと言えるでしょう。
表面上は
③:忠実な臣下
として振る舞いつつ、裏では
④:自らの立場を守るための策略
を巡らせていたのです。

戦国時代は、戦力だけでなく
「情報や策略」
が非常に重要だった時代です。

多くの大名たちは、他の大名との
・同盟
・敵対関係
を絶えず計算し、最も有利な立場を築くための戦略を練っていました。
このような時代背景の中で
「表裏比興」
のような考え方は
⑤:非常に重要
なものとなり、真田昌幸のような策略家が台頭する土壌となったのです。

まとめると、戦国時代の複雑な
・人間関係
・策略
の中で
「表裏比興」
という言葉は、物事の裏表を見極め、策略を巡らせる大名たちの
「姿勢を象徴」
するものであったと言えます。

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「表裏比興」のビジネスとプライベート使用場面6選

「表裏比興」
を使う場面は
「物事の正反対の側面や状況を比べて楽しむ場面」
以下の表で。

場面➀新製品の利点・欠点を分析 → 対照的
場面➁チーム内の意見対立時の議論 → 豊かな議論
場面③市場の好不況を時系列で検証 → 効果的分析
場面➃友人との過去・現在の自分談義 → 懐かしい
場面➄旅行での都市部と田舎の違い体験 → 魅力的対比
場面⑥季節ごとの食材の味の違いを楽しむ → 季節感満載

「表裏比興」
を使う場面をビジネスと私的な場面で考えてみました。

表裏比興
の意味は現代ではものごとの
「表裏」
を楽しむこと。
そこには人間関係の深層部も入ろうかと。
相手の発言から判断することもあれば、自分が思っていることを秘匿する場面も。

表向きのことばかり並べてみましたが、そこに潜む
「比興」
も感じ取ってもらえればと思います。

「表裏比興」の実際の例文:ビジネスとプライベートの使用例

表裏比興のイメージ写真
(写真AC)

以下の例文で。

ビジネスとプライベートの場面での
「例文」
を作成してみました。

例文➀この新製品の「表裏比興」を理解することが重要です。
例文➁市場の動向と我々の戦略は「表裏比興」と言えます。
例文➂顧客のフィードバックは「表裏比興」、細かく分析すべきだ。
例文➃このレストランのランチとディナーは「表裏比興」を感じてとても好きだ。
例文➄休日の彼の活動的な面と静かな面は「表裏比興」で彼の性格を物語っている。
例文⑥季節ごとの風情は「表裏比興」、それが私の好きな点だ。

「表裏比興」
を使った例文です。

「表裏比興」

・対照的なもの
・事象
を比べる際に効果的に使用できる言葉です。

この記事を参考に、日常のさまざまな
「シーン」
でこの言葉を活用して
「対比の魅力」
や深さを感じることができると思います。

会話の中の「表裏比興」の適切な使用例

以下の会話例で。

https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png

この新製品、デザインと機能性がまるで違うね。

https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png

ええ、まさに「表裏比興」だと思います。

https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png

だけど、それが逆に新鮮で、ユーザーに選ぶ楽しみを与えている気がする。

https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png

確かに。好みに合わせて使い分けられるから良いんだと思う。

https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png

そうだね、これは一石二鳥の製品だ。

何かの商品や事象での
「表裏」
を感じる場面。

商品の場合は結構あるかと思います。
デザインと機能性や便利さなど。

日常的に表現する事象はあろうかと。

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「失敗は成功の基」の使い方のポイント:注意する5つの要点!

表裏比興のイメージ写真
(写真AC)

以下解説します。

①:「表裏比興」の使い方のポイント

①ー①:相対的要素の存在:
「表裏比興」は二つの要素が対照的である場面での使用が適切です。
この言葉は、二つの事象や考え方を比較・対比する際に効果的です。

①ー②:客観性の確保:
主観や偏見を排除した上で、事実に基づいた評価や説明に使用することが望ましいです。

①ー③:具体的な例を伴う:
言葉だけでなく、具体的な事例や状況を示すことで、相手の理解を深めることができます。

使い方のポイントを理解しておきましょう。

②:「表裏比興」の使い方で注意する点

②ー②:過度な使用を避ける:
同じ文脈や話の中で繰り返し使用すると、冗長に感じられる可能性があります。

②-②:文脈の確認:
言葉の意味やニュアンスが正確に伝わるよう、使用する文脈を適切に選ぶことが大切です。

③ー③:相手の知識を考慮:
「表裏比興」は比較的専門的な言葉のため、相手が理解できるかどうかを考慮しながら使用することが必要です。

②ー④:明確な対比を持つ場面での使用:
曖昧な比較や関連性の薄いものを対比する際には使用を避けると良いでしょう。

②-⑤:過度な主観を排除:
この言葉を使用する際は、偏見や主観を極力排除し、中立的な立場での評価や説明が求められます。

③:使い場面での注意点のまとめ:

「表裏比興」
は、その
ニュアンス
・背景
を理解した上で適切に使用することが求められる言葉です。
相手の
・背景知識
・状況
を鑑みながら、誤解を生むことなく、対比的な要素を
「明確に示す場面」
での利用が最も効果的です。

特に③番の相手の知識を考慮。
これは特に注意しましょう。

「表裏比興」
は豊臣秀吉が
「真田昌幸」
を評した言葉。
メジャーではないかもしれませんし、そう多くの方に理解されてるとも限らないかもしれません。
その点は、注意したほうがよさそうに感じます。

「表裏比興」の類語(類義語)の関連ことわざ5選とその意味解説

以下の表で。

一長一短良い点と悪い点があること。
長所短所利点と欠点。
裏表物事の裏側と表側。
両面性二つの異なる側面や性質を持つこと。
相反する逆の意味や性質を持つこと。

基本的に「表裏」の反対にまつわる言葉が類語になりえると感じます。
そこにはやはり
「二面性」
の事柄を感じます。

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「表裏比興」の言い換え – 「一長一短」その深さを知る

表裏比興のイメージ写真
(写真AC)

「表裏比興」
の言い換えとしては

「一長一短」

を上げておきます。
意味は以下の解説

長所がある一方、短所もあること。「どれも実用化の点で一長一短がある」
(デジタル大辞泉)

「一長一短」
という言葉は
・良い点
・悪い点
または
・利点
・欠点
があることを指し示す言葉です。

この言葉は
「表裏比興」
の意味合いと近く、物事の
・二面性
・対立
する要素を強調する際に使用されることが多い言葉。

どちらの言葉も、
①:完全に良いとは言えない

②:完全に悪いとも言えない
ような状況や物事を表現するのに適しています。

そのため、「表裏比興」を言い換える際に「一長一短」という言葉が適していると考えました。

置き換えとして多くの場面で機能すると思います。

「表裏比興」の反対語(対義語)は「一面的」とその理由

「表裏比興」
の反対語は

  • 「一面的」

を上げておきます。
意味は以下の解説

意見や観察などが、ある一つの面にかたよっているさま。「一面的な見方」「一面的な批評」
(デジタル大辞泉)

「表裏比興」
は物事の
・二面性
・対立する要素
を示す言葉として使用されます。

それに対して
「一面的」
は、物事のある
・「一つの側面」
だけを見て、他の側面を
「無視する」
という意味合いを持ちます。

したがって、「一面的」は「表裏比興」の
「反対の概念」
として適当すると思います。

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「表裏比興」を使用した英語の例文紹介

「表裏比興」
の英語での表現は、そのものぴったしの
「英語表現」
は無さそうです。

代わりにその概念を示す近い表現で例文を作成してみました。

①:Two sides of the same coin.
彼の性格は表裏比興だと言える。
→ His personality is like two sides of the same coin.

②:Every cloud has a silver lining.
失敗は表裏比興。成功への道には障害も含まれる。
→ Every setback has its silver lining. Every path to success has its challenges.

③:There’s a thin line between love and hate.
彼らの関係はまさに表裏比興だ。
→ Their relationship truly epitomizes the thin line between love and hate.

④:What goes around comes around.
彼の行動は表裏比興で、その結果が自分に返ってくることもある。
→ His actions have a way of coming full circle, showcasing the two-sided nature of his choices.

**「表裏比興」例文集より

注意項目:
これらの英語表現は
「表裏比興」
と同じ意味を持つわけではありませんが
・二面性
・物事の裏側
を示す概念として使われることがあります。

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「表裏比興」- 似た意味の四字熟語と中国のことわざ

表裏比興のイメージ写真
(写真AC)

「表裏比興」に似た四字熟語やことわざ、中国のことわざを以下に挙げます。

表裏一体表面と裏面が一つのものとして密接に関連していること。
表里如一外見と内心が一致していること。
一石二鳥一つの行為で二つの利益を得ること。
善有善報、悪有悪報良い行いは良い報いが、悪い行いは悪い報いが返ってくること。
塞翁が馬 (中国のことわざ)人生には良くも悪くも予測できない変化があること。
水清ければ魚棲まずあまりに正直すぎると利益を得ることができないこと。
金玉其外、敗絮其中外見は立派でも中身は価値がないこと。
半斤八兩 (中国のことわざ)どちらも大差ない、五十歩百歩。
掩耳盗鐘 (中国のことわざ)自分を欺くこと、現実を認めないこと。

「表裏比興」
は物事の
「二面性」
を示す独特の言葉ですが、それに
「近い概念」
や、物事の
・「表面と裏面」
・「予測困難な変化」
などを示す四字熟語やことわざは多く存在します。

これらの言葉は、さまざまな
・文脈
・シチュエーション
で使うことができ、人々の思考や行動の背景にある
「哲学や人生観」
を表現するのに役立つ言葉です。

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「表裏比興」:本記事の内容一覧表:感想とまとめ

以下の表にまとめてみました。

①:意味事の表面だけを見るのではなく、その背後に隠された真実や意味を理解
➁:語源と由来戦国時代の「真田昌幸」を豊臣秀吉が称した異名
③:使用する場面物事の正反対の側面や状況を比べて楽しむ場面
➃:使い方を例文で休日の彼の活動的な面と静かな面は「表裏比興」で彼の性格を物語っている。
➄:類語一長一短・長所短所・裏表・相反する・他
⑥:言い替え一長一短
⑦:反対語一面的
⑧:英語表現Every setback has its silver lining. Every path to success has its challenges.

「表裏比興」
この言葉を私は全く知りませんでした。
が・・知れば知るほど味がある言葉です。

「真田昌幸」
を豊臣秀吉が称した言葉ですが、当時はまさに戦国。
大勢力にあらがうには、それをバックにつけて泳ぎまわるすべが、弱小武将には求められていたと解釈します。

その中で「真田昌幸」は老練で老獪な人物だったようですね。
その息子
「真田信繁(幸村)」
と兄の「真田信幸」はそのまんま良い所だけ継承したように感じます。

戦国を最も面白くした武将を称した言葉。
「表裏比興」
はとても素晴らし言葉だと思います。

尤も、現代ではちょっと違ったニュアンスにも感じますが、それでも味があるな~~と感じます。

飼われてる猫の写真
(写真AC:私のイメージ写真)

「表裏比興」」の良いお話:まとめ

「表裏比興」」
の良いお話。
私のお話です。

人間関係を例にとると
「表裏比興」
はどうにも切っても切れないように感じます。

「かけひき」
っていうんでしょうね~~
交渉事ならば、それはなおさらこの言葉
「表裏比興」
は必須。

「比興」
を顔に出さずかけひきとして使う技術は、意識しなくとも交渉事が上手な方沁みついてるはず。
私もその現場は何度も体験していますが、この言葉はあえて言うと
「表裏比興」
と言う言葉の一言で言いえています。

知らないでそういう行為を躰や知識で理解していたということ?
たぶん多くの方もそうだと思います。

「表裏比興」
と言う言葉を知って、かなり目の前の視界が開けてきた感じがします!

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一番上のヘッダーの写真は、わたしが撮影した我が家の庭の風景写真です。

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