百聞は一見に如かずの意味と続きと英語表現!例文と由来の漢文原文!
百聞は一見に如かずとは? 意味は、ものごとの実際は、耳で聞くよりも、目で見る方がはるかによくわかるという意。
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言葉は間違ってもみた景色は現実!
Contents
「百聞は一見に如かず」の読み方と「ことわざ」の意味を詳しく!
「百聞は一見に如かず」
読みかたは「ひゃくぶんはいっけんにしかず」です。
意味は以下の解説。
一〇〇回聞くより一回見るほうがよくわかる。何度繰り返し聞いても、一度実際に見ることに及ばない。
(日本国語大辞典)
人から何度も聞くより、一度実際に自分の目で見るほうが確かであり、よくわかる。
(デジタル大辞泉)
確かに。
これは痛感します。
絶対とまでは行かなくとも、話は聞いていても、実際は自分で見て確認しないと、気が済まない方は、結構います。
百聞は一見に如かずは「運」の引き寄せの法則!
「引き寄せの法則」ってなんだ?
これはある意味「引き寄せの法則」とも言われます。
「一見」という、自分が見に行くというその行動を指しています。」
意味はその字のごとく
「たとえ百回素晴らしいことを聞くよりも、自分自身の目で一度見た方が事実を正確にとらえることができる!」 |
そういう意味。
- 「百回そのことを聞いても、見なければ信じることはできない。」
「実際には自分の目で見てから判断するべき」
の意味にも取れるかと思います。
確かに‥人のお話というのは、多分に誇張されたり、正確でなかったりする場合は多いです。
これには何の異論もないです。
所で何を引き寄せる?
「運」
です。
自分の目で見た情報は確実。
正確な判断が下せます。
人の話を信じたばかりに・・これは運を逃しているかと。
「百聞は一見に如かず」の語源は「漢書」の「趙充国」伝に由来!
「百聞は一見に如かず」
は「漢書」の
「趙 充国(ちょう じゅうこく」伝によります。
出典の書と、「趙 充国」は以下のような方。
漢書と「趙 充国」伝と歴史的背景!
漢書は、前漢の時期を期した書になります。
詳しくは以下。
『漢書』(かんじょ)は、中国後漢の章帝の時に班固・班昭らによって編纂された前漢のことを記した歴史書。二十四史の一つ。「本紀」12巻、「列伝」70巻、「表」8巻、「志」10巻の計100巻から成る紀伝体で、前漢の成立から王莽政権までについて書かれた。『後漢書』との対比から前漢書ともいう。
(wikipediaより引用)
そして「趙 充国(ちょう じゅうこく」はこういう方です。
趙 充国(ちょう じゅうこく、紀元前137年 – 紀元前52年)は、前漢の将軍。
(wikipediaより引用)
紀元前100年あたりのお話ですね。
「劉邦」
が漢を興し約100年たったあたりでしょうか。
百聞は一見に如かずの内容と原文!
実は「趙 充国」将軍は
「天高く馬肥ゆる秋」
を実践した方。
この時代の、前漢の皇帝は「宣帝」です。
紀元前61年に羌の反乱がおこり、前漢の宣帝は討伐の準備を開始したとあります。
その時、当の「趙 充国」はなんとこの時代にあって、御年71歳。
「羌の軍勢はどれほどか。誰を用いるべきであるか」
名誉将軍職の「趙 充国」に尋ねたのですが、当の本人は、それは私しかいないの・・やる気満々!
その時の皇帝陛下への返答がいかになります。
百聞不如一見
兵難踰度
臣願馳至金城
図上方略
これが原語になります。
意味は?
「百聞は一見に如かず。遠くからでは兵は測れません。願わくは、急ぎ金城まで向い、そこから方略を献上したく存じます。」
なるほど~~
この返答を聞いた時の皇帝「宣帝」は、納得して将軍を戦地に派遣したということです。
実際の戦に向かうには、見誤れば損害も計り知れず・・万全を期すには、情報をしっかりと見て判断したいという意味かと思います。
これは納得ですね。
百聞は一見に如かずの続きの言葉とは?
これ、不思議だな~~と思うのです。
どこでこの続きができたのかな~~って!
でも、現実的に続きがあるので、それなりに。
以下のようです。
百聞は一見に如かず(聞くだけでなく実際に見ないと判断できない) 百見は一考に如かず(見るだけでなく、考えないと意味がない) 百考は一行に如かず(考えるだけでなく、行動しないと価値をなさない) 百行は一果に如かず(行動するだけでなく、成果を生まないと評価できない) 百果は一幸に如かず(成果を上げるだけでなく、それが喜びや幸せに繋がってほしい) 百幸は一皇に如かず(自分だけではなく、周囲の幸せを考えることが大切) |
この考え方の最後の行き着く先の答えは
「みんながハッピーになること」
なんだな・・たぶん。
しかし、よくこういう段階的な言葉が浮かぶもんだな~~って思います。
百聞は一見に如かずを使う場面と使い方を例文と会話例の作成で作成で!
この章では
- ・百聞は一見に如かずを使う場面はどんな時?
・百聞は一見に如かずの使い方を例文作成で。
・百聞は一見に如かずの会話例
について解説します。
百聞は一見に如かずを使う場面を考えてみた!
「百聞は一見に如かず」
を使う場面は、自分の目で確認しなければいけない、責任ある場面や、人任せにできない場面が考えられます。
場面➀ | 他人の状況確認に信用がいまいちの場面。 |
場面➁ | 重要なことなので自分の目で確認。 |
場面➂ | 全く信用できない相手のいう事。 |
場面➃ | とても信じられないことの確認 |
場面➄ | などなど・・多数 |
「百聞は一見に如かず」
やはり、いくら有名でも、いくら前評判が良くても、自分で確認しなくては・・そんなリスクが伴う場面を、想定してしまいます。
百聞は一見に如かずの使い方を例文の作成で!
以下のように作ってみました。
例文➀ | 私は重要なことは、必ず自分で確認することにしています。なぜなら、百聞は一見に如かずと言いますから。 |
例文➁ | 百聞は一見に如かずっていうけど、愛車のMAZDA2見に行ったら、いい意味で裏切られた気分・速攻契約した! |
例文➂ | やられた!あいつにはこれで3度目だ。百聞は一見に如かずっていうけど、やっぱりことわざは嘘つかないな! |
例文➃ | A君は自慢話が多くて・・ホントかよ~~百聞は一見に如かずっていうから半分は、そうなってはいないな! |
例文➄ | わが子の自慢するのもいいが、百聞は一見に如かずというから、井の中の蛙では恥をかくだけだ。 |
例文⑥ | 会議の報告の内容と真逆!百聞は一見に如かずとはよく言ったものだ。 |
などなど・・作ってみました。
私の周辺での出来事です。
でも、一般的にこういう事例って、ほぼほぼ共通しているのではないでしょうか?
「百聞は一見に如かず」
というのは、聞くよりも自分の目で確認しろ・というある意味、戒めのような感じの言葉に思います。
なので、いいことを言われても
「ほんとかよ~~」
という感じです。
百聞は一見に如かずを用いた会話例!
以下の会話で。
車替えたいと思って、MAZDAの店にいったら、MAZDA2に実際に乗ってみたのだが、すごくよかったよ~~。
へ~~どんなふうに。ってかお父さんお金あんの?
馬鹿野郎、俺だってそんくらいの甲斐性はあるさ。ってか、MRCCや、ハンドルヒーターや、自動でハイとローが切り替わるランプも。すごい装備だった。その装備はやっぱし自裁に見てみないと。「百聞は一見如かず」っていうからね。
たしかに。安い買い物ではないから、実際に目で見てふれて買わないとね。。
私が「MAZDA2」を購入した時のお話です。
見ると聞くでは大違いでした。
実際はすごくいい商品。
今では、すごく満足です。
百聞は一見に如かずの類義語(類語)と言い換えは「論より証拠」!
「百聞は一見に如かず」
の類義語は以下。
論より証拠 | 真実を明らかにするには、議論よりも明白な証拠を示す方が確かである。 |
百聞一見 | 人の話を何度も聞くよりも、自分の目で一度見て確かめるほうがより真実に近い |
聞いた千遍より見た一遍 | 千回聞いたことよりも自分で一回見た方が確実。 |
鯛も鮃も食うた者が知る | 鯛でもヒラメでも、その味をわかるのは、実際に食べたことがある者だけ。 |
言い替え | 論より証拠 |
などなど・
言い替えとして適当だな~~と思うのは
「論より証拠」
にしておきます。
意味は以下の解説。
あれこれ論じるよりも証拠を示すことで物事は明らかになるということ。
(デジタル大辞泉)
多くの場面で置き換えとして機能すると思います。
百聞は一見に如かずの反対語(対義語)は「耳を信じて目を疑う」!
百聞は一見に如かずの反対語にはどんなものがあるか、考えてみました。
自分の目で確認することが、その本来の意味ですから、それをしない、他人の意見をうのみにして、信頼する。
まるで人任せな状況を、イメージします。
聞いたことを優先して、その言葉やその人を信じ切る状態も。
いい言葉がありました。
「耳を信じて目を疑う」
です。
これ、全く逆ですね。
しかしながら、こういう事ってあるんだろうか?
他人の目なら、その方を信じ切ってれば、ありえないこともないと思いますが、しかし自分の目なら?
このことわざは、興味深いです。
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上意下達って、どんな意味なんでしょうか‥これは勉強になりました。
上意下達のメリットとデメリットは?読み方や意味と使い方を例文で!
これこそ千載一遇のチャンス!
千載一遇の読みと意味は?使い方を例文で!語源や由来の歴史のお話!
語源や由来のお話は面白かったです。
・・・・・・・・・・
百聞は一見に如かずを英語で表現するとどうなる?
ググって検索すると
百聞は一見に如かず:seeing is believing:見るは信じること
と出てきます。
これあたりです。
って・どうやら、これ定着してるようですね。
ほかには
A picture is worth a thousand words.
One picture is worth a thousand words.
こちらの二文も、百聞は一見に如かずで、絵に例えているのですが英語の表現で定着してるようです。
なるほど~~ですね。
私は最初の
「seeing is believing」
こちらを覚えようと思います。
3語ですから何とかなりそうな予感!
百聞は一見に如かずは人を信用するかどうかも影響する!
「百聞は一見に如かず」
ビジネスの世界なら
- ➀:部下の報告
➁:上司の見聞のお話
➂:その他何でも百聞の世界
などなど。
仕事していて
- ➃:クッソ~~あんのやろ~~何が〇〇〇だ~~限りなく▽でねえか~俺のいう事伝わってなかった?
こう言うのってありません?
上司に
- ➄:あの会社のA部長はT大学でのエリートで、次期役員間違いなしと言われてるから、懇意にしておいた方がいいよ。
って・実はT大学はいいとして、役員なんてちゃんちゃらおかしくって、窓際に近い存在だった・・それは以前のお話でそういう時期もあったらしい。
などなど。
しかしながら、中には信頼できる部下もいるもの。
- ➅:あいつの報告は的を得ているな~
という輩も。
さて・・だからと言って信用するか?
突き詰めると、どんどん疑心暗鬼になっていきますが、案件が重要であればあるほど、自分の目が重要になってきます。
皆さんは如何思いますか?
百聞は一見に如かずだった私の人生!感想とまとめ!
「百聞は一見に如かず」の本記事の内容を、以下の表にまとめてみました。
➀:意味 | ものごとの実際は、耳で聞くよりも、目で見る方がはるかによくわかる |
➁:語源と由来 | 漢書「趙 充国」伝より「百聞不如一見」 |
➂:使う場面 | 重要なことは自分の目で。相手の信用など。 |
➃:使い方を例文で | 私は重要なことは、必ず自分で確認することにしています。なぜなら、百聞は一見に如かずと言いますから。 |
➄:類語 | 論より証拠・百聞一見・論より証拠・他 |
⑥:言い替え | 論より証拠 |
⑦:反対語 | 耳を信じて目を疑う |
⑧:英語表現 | seeing is believing. |
意味のおさらいです。
「たとえ百回素晴らしいことを聞くよりも、自分自身の目で一度見た方が事実を正確にとらえることができる!」
こんな意味になります。
いくら下馬評が良くても、大事なことは自分の目で確認しろ!
そんな戒めの言葉に、私は感じます。
確かに、人任せはよくないですよね‥
どうでもいいことや、さして重要でなければ、いいかもしれませんが、失敗できない重要案件は、やはり自分自身で確認すべきかと。
語源になった場面も、敵の戦力などを把握するには、物見の情報では正確ではないという「趙 充国」将軍の判断です。
そういう場面なんだと思いますから、言葉の重みをそれなりに!
百聞は一見に如かずの体験と私の人生!
「百聞は一見に如かず」
言葉の語源や由来は、全く知りませんでしたが、このことわざはよく知っていました。
そして、この言葉の意味の重要性を、感じる場面というのは数限りなく。
たくさん前評判や部下の報告や、上司の見聞に翻弄されてきました。
まさに、身に染みてます。
なので、あんまし人の言うことは、信じない性格になってしまいました。
自分の目で確認したり、重要なものは、自分が手をかけるようにしてきたので、今があるのかな~~って思います。
それと百聞は一見に如かずって、他人任せの意味を内包してると思いませんか?
自分の人生でいえば、これは自分が主役なわけです。
それを他人の情報で・・これはないですね。
この辺が、一番重要な部分かと、私は感じています。
皆さんはどう思いますか~~~?
・・・・・・・・・・
一期一会って、いい言葉ですね~~
私は大好きです。
一期一会の意味や使い方と例文は?由来や語源とギターの一五一会!
やはり計画的な二兎はないんだな。
二兎を追うものは一兎も得ずの意味は?由来と使い方や例文と英語表現!
思わず・・というのが正解かもしれません。
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ヘッダーの写真は、私が撮影した宮城県の栗駒山の写真です。
とてもきれいな山なので、大好きです。