「言質を取る」: 意味、語源、英訳など言葉の背景と多面的な解釈

奥入瀬渓流の5月の写真
「言質を取るとは?」(げんちをとる)意味は、のちの証拠となる言葉のことで「ことばじち」とも言います。

    • ①:意味と語源や由来の解説
      ②:使用する場面や使い方と例文
      ③:類語と言い換えや反対語と英語表現
      ④:日常使用の関連語紹介

 

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「言葉の人質」のようなイメージがするな~~

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言質を取る(げんちをとる)とは?読み方と意味の考察!

言質を取るのイメージ写真

「言質を取る」の前に

  • ①:言質の意味解説
    ②:そのうえで「言質を取る」の意味

を解説します。

「言質」の読み方と意味解説

「言質」
読み方は「げんち」です。
意味は以下の解説。

のちの証拠となる言葉。ことばじち。
(デジタル大辞泉)

思い当たりませんか?
私は結構ありますよ~~
「言った言わない」
の世界です。

「言質」
とは、言葉の「人質」と書きます。

「言質を取る」の意味解説

「言質」
の意味からして
「言質を取る」
とは

「あとで証拠となる言葉を相手から引き出す」

ことです。
何の必要があってこんなことをする?
以下解説します。

「言質を取る」
とは、相手が何らかの約束や声明をした際に、それを明確であることを記録または確認することを指します。

この行為は、後になって相手がその約束や声明を否定した場合、証拠としてその言葉を持ち出すことが目的。
一般的には、ビジネスシーンや交渉の場でよく使われる表現です。
例として、取引先との商談での

  • ①:約束事
    ②:交渉ごとの取り決め

などが該当。

この言葉は、相手の言葉を信じるだけでなく、確実性を求める姿勢や、将来的なトラブル(言った言わないなど)を避けるための手段としての側面も持つことはかなり重要です。
そのため、本行為は相手を不信に思っているわけではなく、双方の理解を明確にし、後のトラブルを避けるための手段として捉えることが大切です。

これはプライベートでも同じ。
お金を貸していつ返してくれるのか?
こういうトラブルって多いですよね~

調子がよくってよく約束事を破ったり、取引先との商談で一度ひどい目に合うとその相手には次回からかなり見方が違ってきます。
そうなると口約束だけでは・・

言質を取る時のポイントは事の詳細をより具体的に!メールも有効!

では、「言質を散る」場合はどんな点に注意すればいい?
そんな考察です。(これは私の場合の例です)

  • 1:取りたい言質のキーワードに対して、何度も復唱する(念を押す)
    2:より具体的で、詳細に確認する。
    3:メールに残せばより有効

この場合は、契約書のない口頭での約束事や、指示が該当するのが一般的です。
なので、あとで「言った、言わない」の論議は、かなりの低レベルなお話ですが、でもそうなるから「言質を取る」ことが必要なんだな。

1番は、納期は明日3時に100個納品します・・という返事なら
「明日の3時ですね、了解しました・ところで納品形態はどうなりますか?」
相手の内容で
「わかりました、では明日の3時に、宅急便の時間指定で・・便はどこですか?」
・・
「念のため送り状を写真か、faxで送っていただけませんか?」

と、どんどん詳細を詰めて・・
最後に

「では明日の3時に、100個納品お待ちしています」

と、何度も3時と100個を復唱しましょう!
ついでに、何かに言づけて、メールをいただくか、相手が嫌がるでしょうから、こちらからメールに内容を書いて、送っておくのも一つの手です。
その場合は、私なら

「内容に間違いがあれば、ご指摘ください」

と、一言追記します。

皆さんはどうされてますか?

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「言質を取る(げんちをとる)」の語源と由来解説

「言質を取る」
の語源は漢字の意味によります。

①:言:いう。話す。述べる。:ことば
②:質:しち。約束や取り引きの保証として預けておくもの。かた。抵当。
(漢字pedia)

この質の意味がポイント。
以下の解説

質とは、債務者が債務の履行を担保するために、物を債権者に預けること(質入れ)、そのようにして預けられた物(質物、質草)または預けられた物に対して債権者が持つ権利(質権)である。
(wikipediaより引用)

とあります。
この質権が「言」(ことば)に当てはめると、内容が理解できるかと。

質の漢字の上の部分「・・」(漢字が出ない)の文字は、昔は
「割符(わりふ)」
と言って、木片や紙片に契約ごとや、印を押して半分に割って、取引に使っていました。
よく時代劇で見る、証文の割符です。
今でも、契約書には割り印をページにまたいで押して、取り交わします。

「質」には、そんな意味もあるのです。

言葉を質にとるとは、物騒な気もしますが、しかし現実は口頭約束とは、日常茶飯事なことで、やはりこの
「言質を取る」
は重要なことだと思います。
人間社会は、約束事は言葉から・・ですね~~

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「言質を取る」の適切な使い方:ビジネスとプライベート使う場面の例

「言質を取る」
を使う場面は
「約束や取り決めを明確にする際や、後での紛争を避けるために、相手の言った内容を確認・保持する場面」
以下の表で。

場面➀契約の詳細を確認する時
場面➁ミーティングの決定事項を整理時
場面➂不明確な業務内容を明らかにする時
場面➃旅行の計画を立てる時
場面➄友人との約束事をクリアにする際
場面⑥貸し借りの条件を確認する時
場面⑦ベントやパーティーの準備をする時

「俺はそんなことは言ってない!」
よくあるパターンです。
どうでもいいことならよろしいのですが、多少なりとも知らぬでは支障がある場面では
「言質を取る」
ことは十分に必要なことです。

行き違いを防ぐ意味でもきちんとしておきましょう。

「言質を取る」の使い方と例文:ビジネスとプライベートでの例文

言質を取るのイメージ写真
(写真AC)

以下の例文で。

ビジネスとプライベートの場面での
「例文」
を作成してみました。

例文➀契約の前に、彼から言質を取っておいたが、必要ないことを期待する。
例文➁君の提案は良いが、その行為に対して言質を取っておきたいのだがいい?
例文➂後々のために、この条件で良いか言質を取りたい。
例文➃旅行の予定、言質として確保しました・お父さん仕事人間で危ないから!
例文➄彼女の誕生日会、君も来ると言質を取ったからこれで参加は10人突破!
例文⑥今度の日曜日、車を貸してくれると言ったのを言質として取った。
例文⑦犬の散歩をすると言ったのを言質にしてます・これペット購入の条件だよ~~

ビジネスとプライベートの場面での
「例文」
を作成してみました。

こういう場面ありませんか?
何もそんな言質を取るという行為まで必要?
いえいえ・・それが必要だから、こういう言葉があるんですよ~~

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「言質を取る」を盛り込んだ会話例

以下の会話例で。

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週末、君が犬の散歩をするんだったよね?

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ええ、そうだったけど?

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それを言質として取っておこうか。

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わかった、約束するよ。

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良かった。明日、言質としてのメールも送ってね。

たかがが犬の散歩ごとき?
いえいえ・・これ大事です。
我が家では「ワンちゃん」いるのですが、皆さんで散歩する約束だったのです。

それが今では私の役割になってしまいました。
ホント、認識していてもやらないとは本当にペットに失礼。

言ったことは守りましょう!

「言質を取る」正確に使うための注意する5つのポイント

「言質を取る」
という言葉は、ある意味使う場面では相手に
「プレッシャー」
になることも多いです。
良好な人間関係の維持のためにも、以下の5項目は注意が必要かと。

①:信頼関係の損傷:
あまりに頻繁に使用すると、信頼関係を損ねる原因となる可能性がある。
②:相手のプレッシャー:
使う状況や言い方によっては、相手をプレッシャーに感じさせてしまうことがある。
③:正確な言葉の使用:
「言質を取る」と表現する際、具体的な約束事や期限を明確に伝えることが重要。
④:文脈の確認:
使う場面や文脈によっては、相手に誤解を与えることがあるので、言葉の選び方やタイミングに注意が必要。
⑤:悪意のない利用:
「言質を取る」は悪意を持って利用しないように心がける。例えば、後で相手を陥れるために利用するのは避けるべき。

この5項目は、さらりとした自然に
「言質を取る」
を使用するために必要な
「配慮」
と心得ます。

充分に認識しましょう!

類語:「言質を取る」の類語5選(類義語)

以下の表で。

約束を確認する約束の内容を再確認する
確証を得る確かな証拠や根拠を得る
確言を引き出す確定的な発言をさせる
約束を取り付ける相手に約束させる
言葉の保証を求める言葉による保障を求める

他には
①:証拠を引き出す
②:発言を引き出す
などがあります。

状況に応じて使い分けていきましょう。

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「言質を取る」の代表的な言い換えは「約束を確認する」: 意味の共通点

「言質を取る」
の言い替えとしては
「約束を確認する」
にしておきます。

意味や言い替えの理由は以下の解説。

「言質を取る」
は、相手の約束や宣言を後で証明できるように取っておく行為を指します。
この意味合いから、具体的な行動や確認を求める「約束を確認する」という表現は、同じように相手の言葉を確認し、その言葉を確実に受け取るニュアンスを持っています。

ほぼ同じですね。
いろんな場面で言い換えとして機能すると思います。

「言質を取る」の反対語(対義語)は「言質を返す」:言葉の対比解説

「言質を取る」(げんちをとる)
の反対語は

  • 「言質を返す」(言質を返す)

を上げておきます。
意味と反対語としての理由を以下に解説します

「言質を取る」
は、相手の約束や宣言を証明するために言葉を確保する行為を指します。

これに対して、その確認を解除し、約束や宣言を返却するニュアンスを
「言質を返す」
と表現することができます。
これは、事前に取った確認や保証を返却する、またはその確認や保証が
「不要」
となった場合に使われる表現となります。

紛らわしい解説ですが、詳しく言うとそうなります。
「反対語」
を改めて確認すると、元の意味の理解も深まります。

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「言質を取る」を英語で伝える方法

「言質を取る」を表す単語と例文と英語表現です。

「うつつを抜かす」を表現する英単語は

  • ①:commit to
    ②:give my word

で表現することができます。

①:commit to

I need you to commit to this project.
このプロジェクトに取り組むことを確約してほしい。
She committed to finishing the work by Friday.
彼女は金曜日までに仕事を終わらせると言質を取られた。

②:give my word

I give my word that I’ll be there on time.
時間通りにそこにいると約束します。
He gave his word not to disclose the information.
彼はその情報を漏らさないと言質を与えた。

英語にはいろんな表現があります。
状況によって表現を使い分けましょう

「言質を取る」の様々な表現:関連語と慣用句の世界と解説

「言質を取る」
の関連語を以下に紹介します。

①:口約束:
言葉だけの約束。文書に残らない、口頭での約束。
②:白紙に戻す:
一度合意したことや取り決めを無効とし、最初からやり直すこと。
③:破談にする:
交渉や話し合いを打ち切り、合意や約束を無効にすること。
④:口が固い:
秘密をよく守ること。言いたくても言わない様子。
⑤:言行一致:
言葉と行動が一致していること。約束通りの行動を取ること。

これらは、日常の世界でも「あるある」ですね。
良くこれでやられました・・
言行一致や口が堅いはいいのですが‥他は注意しましょうね。

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「言質を取る」と「言質を与える」の違い!反対語にはチョと弱い理由

「言質を与える」
という言葉は、自分から
①:「約束」
②:「宣言」
を明示的に伝えることを意味します。

これは、相手に対して自分の言葉や行動を確約として伝える行為なわけです。

この言葉を
「言質を取る」
との関連で考えると、実際には
「反対の行為」
とは言えませんが、
「関連する動作」
として捉えることはできます。

「言質を取る」
は相手の約束や宣言を証明するために言葉を取る行為、一方
「言質を与える」
は自ら約束や宣言を相手に与える行為となります。

反対語として捉えるのであれば
①:「言質を取り消す」
②:「約束を破る」
といった表現が近いかもしれません。
しかし、
「言質を与える」
自体が
「言質を取る」
の真逆の意味とは言えませんが、対を成す行動として捉えることはできます。

「取る」と「与える」
の違い。
「言質を与える」
という行為はある意味
「誠意」
を示す行為にも私個人は感じます。
互いの信頼を深めるなら、この行為(言葉)もあることを知っておくべきかと。

「言質を取る(げんちをとる)とは?」:本記事の内容一覧表:感想とまとめ

以下の表にまとめてみました。

➀:意味のちの証拠となる言葉のことで「ことばじち」とも
➁:語源と由来「言」と「質」の意味によります。
➂:使う場面約束や取り決めを明確にする際など
➃:使い方を例文で犬の散歩をすると言ったのを言質にしてます・これペット購入の条件だよ~~
➄:類語約束を確認する・確証を得る・確言を引き出す・約束を取り付ける・他
⑥:言い替え約束を確認する
⑦:反対語言質を返す
⑧:英語例文She committed to finishing the work by Friday.

などなど・・
一覧にまとめてみました。

実際に皆さんはいかがですか?
さりげなくやってます?

人間関係の信頼という意味も発生してきますから、過度な
「言質を取る」
という行為はどうかとも思いますが、しかしよく間違う相手や約束を反故にする方に対しては
「言質を取る」
ことは大切なことに感じます。

私自身、これではかなりひどい目にもあいましたから。

言質を取ると言っても逃げられ続けたな~~私の場合!

言質を取るのイメージ写真

「言質を取る」
の意味や目的や使い方などについて、考察してきました。

意味のおさらいです。

あとで証拠として使えるような発言を相手に言わせること。
後から話を覆されそうになっても「あの時そう言ったではないか」と反論できるような事柄を本人の口から言わせること。

のことを言います。
ま~これは良くあることですね。
私は何度もあります。
「俺の聞き方がまずいのか、相手が悪いのか?」
最近は、「俺最近変だな~~」と思うことも。

あまりに、言ったことといわれてることに関する解釈が違うと、自分の方がおかしいのかな?
年齢のせいかな~~などと、考えるときもしばしばあります。

言質を取ったつもりが反対にとられていた!

なんてことないですか?
相手もさることながら、私の方が証拠を握ったつもりが、逆に私の方が、自分の言ったことで揚げ足をさらわれた・・こういうことがないように気をつけましょう。

最近は「録音」ですよね~~
これやっていいのかな?
プライバシーの侵害にならないのかな?

後で、その録音を証拠になんて、ちょっとえげつないな~~とも思います。
よく出てくるな~~って思うのですが、皆さん相当疑り深いんだな~~って思うんだな。

私には、とてもできません。
録音した時点で、その方との人間関係終わってしまったような、そんな印象を持ってしまいそうで、怖いですね。

などなど・・余談でした。
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*多分の私の主観を入れて書いてますので、??な部分があってもご容赦ください。
ヘッダーの写真は、一昨年私が撮影した奥入瀬渓流の写真です。

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