「うつつをぬかす」解明: 意味、語源と由来、例文や類語や英訳まで
「うつつをぬかすとは?」(現を抜かす)意味は、ある事に夢中になり心を奪われることを言います。
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「うつつをぬかす」こともあるかな~と!
Contents
- 1 「うつつをぬかす(現を抜かす)とは?」意味と読み方の深掘り解説
- 2 「うつつをぬかす(現を抜かす)」の語源と由来解説
- 3 「うつつをぬかす」の使い方:ビジネスとプライベート使う場面の例
- 4 「うつつをぬかす」の使い方と例文:ビジネスとプライベートでの例文
- 5 「うつつをぬかす」を盛り込んだ会話例
- 6 「うつつをぬかす」正確に使うための注意する5つのポイント
- 7 類語:「うつつをぬかす」の類語5選(類義語)
- 8 「うつつをぬかす」の代表的な言い換えは「夢中になる」: 意味の共通点
- 9 「うつつをぬかす」の反対語(対義語)は「冷静になる」:言葉の対極:意味も解説
- 10 「うつつを抜かす」を英語で伝える方法
- 11 「うつつを抜かす」の様々な表現:関連語と慣用句の世界と解説
- 12 「うつつをぬかす(現を抜かす)とは?」:本記事の内容一覧表:感想とまとめ
「うつつをぬかす(現を抜かす)とは?」意味と読み方の深掘り解説
(写真ACより)
「うつつをぬかす」
とは?
漢字では「現を抜かす」と書きます。
意味は以下の解説。
ある事に夢中になり、心を奪われる。「競馬競輪に―・す」
(デジタル大辞泉)
確かにこれは誰でも夢中になることがありますからね~~
経験することだと思います。
「うつつをぬかす」(現を抜かす)の深い意味を探る
「うつつをぬかす」
という言葉は、一般的には実際の状況や現実から心が離れ、夢中になったり、幻想に浸ったりすることを指す表現として使われます。
日常生活の中で
- ①:心が何かに夢中になり
②:周りのことを忘れてしまう瞬間
人は「うつつをぬかしている」(現を抜かしている)と言われることがあります。
例えば
③:美しい景色に見入ってしまったとき
④:読書や音楽、映画などに夢中になった時
など・・
実際の状況や時間感覚を忘れてしまうような瞬間にこの表現はぴったりと合います。
また
- ⑤:恋愛感情に心が溺れる
⑥:現実を忘れること
これらの事象もこの表現がしっくりくる事柄。
簡単に言えば
「現実の状況や周りの環境を忘れて、一つのことに集中してしまう状態、特定のものや事象に心を奪われる状態」
を「うつつをぬかす」と言います。
皆さんの経験はいかがですか?
私は結構あります・
なんで‥
夢に浸ることが大好きだからかな~~~と!
「うつつをぬかす(現を抜かす)」の語源と由来解説
(写真AC)
「うつつをぬかす」
は、中世の日本において使われていた表現で、その語源は古典文学に根ざしています。
- 「うつつ」:「現実」や「目を覚ますこと」を意味する言葉。
「ぬかす」:「糠にする」意味し、もともとは「精を抜く」「空っぽにする」
そんなニュアンスを含む言葉。
従って、「うつつをぬかす」とは文字通り「現実を空っぽにする」という意味で
- ①:夢見心地の状態
②:現実から心が離れている状態
を表現しています。
この言葉は、特に平安時代の文学作品や和歌において、恋に夢中になる様子や、他界した人を悼んで現実を忘れる様子を描写する際に使用されていました。
古典文学の中で、情熱的な恋愛や深い哀しみを表現するためのフレーズとして「うつつをぬかす」は使われ、それが時代を経て現代の日本語にも受け継がれています。
具体的には「源氏物語」
『源氏物語』
は、平安時代を代表する文学作品であり、物語の中では多くの恋愛が描かれています。
その中で、恋に夢中になる主人公・光源氏や、彼を取り巻く女性たちの情熱的な心情が「うつつをぬかす」という表現で描かれることがあります。
具体的なエピソードとしては、光源氏が紫の上や明石の御方といった女性たちとの関係において、深い愛情や焦燥感を感じる場面でこの言葉が用いられています。
「 うつつの人も、さぞあるべかめる。」
という表現が存在します。
この時代から「うつつ」(現」という言葉が存在していたことになります。
素晴らしいですね~~~
「うつつをぬかす」の使い方:ビジネスとプライベート使う場面の例
「うつつをぬかす」
を使う場面は
「現実を忘れて夢中になる・感動するときや、物事に夢中になる様子を表す場面」
以下の表で。
場面➀ | 新製品に夢中で、うつつをぬかしていた。 |
場面➁ | 新技術の魅力に、うつつをぬかす社員が多い。 |
場面➂ | 目標達成の喜びで、一時はうつつをぬかした。 |
場面➃ | あの映画、うつつをぬかすほど感動した。 |
場面➄ | 子供の成長に、時々うつつをぬかす。 |
場面⑥ | 恋人のサプライズに、うつつをぬかしてしまった。 |
場面⑦ | 夢のような景色に、うつつをぬかして見入った。 |
「うつつをぬかす」
場面は夢のような現実離れした物事。
有形無形のものが対象で、感情はもちろん見たものまで感じるものすべてではないかな~~と思います。
「うつつをぬかす」の使い方と例文:ビジネスとプライベートでの例文
(写真AC)
以下の例文で。
ビジネスとプライベートの場面での
「例文」
を作成してみました。
例文➀ | プロジェクトの成功を夢見て、彼はうつつをぬかしていた。 |
例文➁ | 新製品の発表に、私たちは一瞬うつつをぬかした。 |
例文➂ | その技術革新には、業界全体がうつつをぬかすほどだった。 |
例文➃ | 彼女の歌声に、彼はうつつをぬかしていた。 |
例文➄ | 旅行中の絶景に、私たちはうつつをぬかして見とれた。 |
例文⑥ | その映画のストーリーに、私は完全にうつつをぬかしてしまった。 |
例文⑦ | 彼のロマンチックなプロポーズに、彼女はうつつをぬかして涙した。 |
ビジネスとプライベートの場面での
「例文」
を作成してみました。
こういう場面ありませんか?
特に自分の世界に浸る場面では
「現を抜かす」
自分の存在がありました。
「うつつをぬかす」を盛り込んだ会話例
以下の会話例で。
この週末、新しい映画館で映画を見たんだ。
ああ、あそこの超大画面のやつ?どうだった?
本当に感動的で、一瞬うつつをぬかすほどだったよ。
そんなにすごいなら、私も行ってみたいな。
絶対に行くべき!ただ、うつつをぬかして帰りの電車を逃さないように気をつけて。
夢か幻か?
うつつを抜かす場面は映画でもありますね~~
しばしその余韻に浸り、現実は忘れたくなる時があります。
映画って素晴らしいな~~と思うんだっけな~。
「うつつをぬかす」正確に使うための注意する5つのポイント
(写真AC)
「うつつをぬかす」
を使う場面では(使い方)以下のことに注意することが大事かと。
①:使用の場:
シリアスなビジネスシーンでは避ける。
②:意味理解:
空想や夢中になっていることを意味するため、否定的な文脈での使い方を避ける。
③:頻度のバランス:
会話中での使いすぎは避け、自然な使用を心がける。
④:相手への配慮:
相手がこの言葉の意味を理解しているか、文脈から読み取れるか確認する。
⑤:ニュアンスの理解:
文脈に合わせて、夢中になることを肯定的、あるいは中立的に伝えることを意識する。
などなど注意することをお勧めします。
特に使用の場や「相手への配慮」は重要かと。
いろんな場面で使用する際は注意しましょう!
類語:「うつつをぬかす」の類語5選(類義語)
以下の表で。
夢中になる | 全ての注意を向けて集中する |
物思いに耽る | 深く考え込む、思索に耽る |
ぼーっとする | 無意識のうちに考え事をする |
空想にふける | 実際にはないことを心の中で思い描く |
夢見心地 | 現実感を失い、夢のような状態になる |
他には
- ①:熱を上げる
②:血道を上げる
などがあります。
場面によって使い分けましょう。
「うつつをぬかす」の代表的な言い換えは「夢中になる」: 意味の共通点
(写真AC)
「うつつをぬかす」
の言い替えとしては
「夢中になる」
を上げておきます。
意味は以下の解説。
①:物事に熱中して我を忘れること。また、そのさま。「夢中で本を読む」
②:夢を見ている間。夢の中。
③:正気を失うこと。また、そのさま。
(デジタル大辞泉)
確かに「夢中になる」は言い換えとして機能します。
便利な言葉ですね。
「うつつをぬかす」の反対語(対義語)は「冷静になる」:言葉の対極:意味も解説
「うつつをぬかす」(現を抜かす)
の反対語は
- 「冷静になる」(れいせいになる)
を上げておきます。
意味は以下の解説
感情に左右されず、落ち着いていること。また、そのさま。
(デジタル大辞泉)
確かに反対です。
夢中にならず常に冷静なのですから、反対語としていろんな場面で機能すると思います。
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「うつつを抜かす」を英語で伝える方法
「うつつをぬかす」を表す単語と例文と英語表現です。
「うつつを抜かす」を表現する英単語は
- ①:be infatuated with ~
で表現することができます。
「~に夢中になる」
という表現で「うつつをぬかす」という意味につかえます。
I’ve never seen him be so infatuated with a hobby before.
彼が趣味にこんなにうつつをぬかすのを見たことがない。
She was infatuated with the idea of traveling abroad.
彼女は海外旅行の考えにうつつをぬかしていた。
いろんな表現があり勉強になります。
「うつつをぬかす」=「夢中になる」
の考え方は参考になりました。
「うつつを抜かす」の様々な表現:関連語と慣用句の世界と解説
(写真AC)
「うつつをぬかす」
の関連語や通常使われる慣用句を以下の表に数点ですがまとめてみました。。
以下の表で。
夢中になる | 何かに心を奪われて、それだけに集中すること |
心を奪われる | 強く魅かれて、他のことに注意が向かなくなること。 |
目がくらむ | 魅力や欲望に心を奪われて、冷静な判断ができなくなること。。 |
とりこになる | 何かに夢中になって、自分を制御できなくなること。 |
首ったけ | 何かに完全に熱中してしまうこと。 |
夢かうつつか | 出来事が夢か現実かそのことが信じられない様子 |
うつらうつら | ぼんやりしている様子で夢見心地な意味合いから |
同じ意味を表す言葉や関連語を7個上げてみました。
普通に使われる言葉ですね。
対象となるものによっての使い分けが必要に感じます。
「うつつをぬかす(現を抜かす)とは?」:本記事の内容一覧表:感想とまとめ
以下の表にまとめてみました。
➀:意味 | ある事に夢中になり心を奪われること |
➁:語源と由来 | 「うつつ」と「ぬかす」の意味による。 |
➂:使う場面 | 現実を忘れて、またものごとに夢中になる場面 |
➃:使い方を例文で | 旅行中の絶景に、私たちはうつつをぬかして見とれた。 |
➄:類語 | 夢中になる・物思いに耽る・空想に耽る・夢見心地・他 |
⑥:言い替え | 夢中になる |
⑦:反対語 | 冷静になる |
⑧:英語例文 | I’ve never seen him be so infatuated with a hobby before. |
「うつつをぬかす」
位のことは誰でもあることだと思います。
そんくらい夢中になることがないとね~~
一つや二つはあって当然かと思います。
スカスだ・・
問題は大切なものを抜きにして、または放っぽりだして
「うつつをぬかす」
のはいけませんよ~~
皆さんはいかがですか~~
(写真AC)
「うつつをぬかす」の良いお話:まとめ
「うつつをぬかす」
の良いお話。
私のお話です。
「現を抜かす」
ことは一つや二つ?
いえいえそんなものでは全くありません。
たくさんありましたし、今も夢中になってるものがあります。
しかし・・
しっかりと、最低限の大人の節度は保っていながら
「うつつをぬかす」
程度でないといけないと思うんだな~~
が・・それでは、現を抜かすことにはならないかも・・
後先考えずに夢中になることが
「うつつを抜かす」
ことかもしれません。
「そんなことにうつつを抜かして家族の生活どうするんだ?」
これこそ「うつつを抜かす」ことの極みかと。
そこまではなかなか行けないですね!
皆さんはいかがですか?
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*ヘッダーの写真は我が家の庭の草花の風景写真です。