雲泥の差の意味と使い方を短文の例文作成で!読み方と語源のお話!
雲泥の差とは?
意味は、非常に大きな差の例えです。
読み方は「うんでいのさ」で「雲泥の差がる」とも表現します。
使い方を短文の例文作成で解説
語源と由来のお話や、類義語や反対語やさらに英語表現を通して、ことわざの意図に迫ってみます。
Contents
雲泥の差とは?意味を詳しく!
「雲泥の差」
読み方は「うんでいのさ」です。
意味の解説は以下。
天と地ほどのへだたり。非常に大きな違い。物事の間の大きな差異。
(ことわざを知る辞典)
品物の価値を比較した時の値段や、人の人格や才能や格差など、比較対象は多岐にわたります。
天と地ほどの差を例えた、ことわざなので、多少の違いでは、このことわざを使うことはありません。
雲泥の差の意味を漢字の分析で!
「雲泥の差」
を漢字から見ていきます。
雲:雲の上、雲客の例えあり(高位の方)高い、すぐれた
泥:地上の低地
差:差し引きの差、格差
などの意味があります。
特に「雲」は、「雲の上の人」などという表現もあって、自分との比較では、格差の象徴のような表現。
なので、「雲泥の差」とは、自分と比較した場合は、とてもかなわない、格差がありすぎて不釣り合いな、そんな意味になります。
他人の評価でも、この言葉は、同じような意図で使えます。
「あいつと部長では、能力は雲泥の差で、ついていけるかな?」
こんな感じで。
雲泥の差の語源と由来のお話!
「雲泥の差」
の語源は二つあります。
どちらがどうかは、私には判断できませんが、一応両方紹介します。
1:前漢の「後漢書」の中の記述
2:「白居易」という方の詩で「傷友」
この二つが由来です。
雲泥の差の語源・中国の「後漢書」の記述は?
此方は、天と地の能力の差ではなくて、両者の距離のお話での例え。
漢の呉蒼(ごそう)という方は宮中での公職者。
片や、呉蒼が尊敬する矯慎(きょうしん)という方は、山中で隠居生活。
その矯慎にあてた手紙の内容です。
「先生と私では、片や「雲に乗り片や泥」を這いずり回っております。住むところは違えど、西風が吹くたびに気にかけております」
この記述ですね。
ここに雲泥の差が出てきます。
これは決して、能力差ではなく、住むまたは、置かれている環境の差を表現したものです。
白居易と「傷友」の内容!原文は?
「白居易」
という方は以下のような方です。
白 居易(はく きょい、大暦7年1月20日(772年2月28日)は、唐代中期の漢詩人。本貫は太原郡陽邑県。兄は浮梁県の主簿の白幼文。弟は白行簡。北斉の白建の末裔にあたる。
(wikipediaより)
唐代の方なんですね。
「傷友」
内容のあらすじはおおむね以下。
昔、洛陽では、書生仲間だった友人(昔)が、宮中に勤務し、雨が降る通りを、立派な馬車に乗って、通り過ぎるのを見て、私のこのみすぼらしさとの対比はなんだ?
私は、その日の暮らしにも事欠くのに!
が、近ごろこうしたことは、珍しくなく、みじめに悲しんでるのは君だけではない。
この中の詩でこういう表現
「對面隔雲泥」
「今日長安の道、対面雲泥を隔つ」(現代語訳)
こう表現したのが、語源です。
日本で一番最初に「雲泥の差」を使ったのは
「菅原道真」公
だと言われます。
漢文詩集の「菅家文草」の中の一節
「雲泥、地の高く卑きことを許さず」
なるほど~~ですね。
雲泥の差を使う場面と使い方を解説!
「雲泥の差」
を使う場面は、人の能力、立場、価値、方法などなど、いろんな雲泥の差があります。
有名無形を問わず、その差に感嘆したり、悲観したりの感情を表現するときですね。
使い方は
「私と彼の、現在の立場には雲泥の差があるが、どこでこんなに差がついた?」
こんな感じの表現かと。
具体的には、以下の例文で、紹介いたします。
雲泥の差を使った例文を作成してみた!
こういう関係を使った例文を以下のように作ってみました。
雲泥の差の使い方の検証!例文を作成!
以下のように例文を作ってみました。
1:昔は東京とここの田舎では生活水準は、雲泥の差だったが、今では考え方によっては、逆転していると思う。
2:都会の暮らしと、田舎の暮らしでは、環境には雲泥の差がある。
3:エリートの婿殿と、私の年収は雲泥の差で驚いた。
4:輸入食品と、自家栽培野菜や、食品の安全性における安心感には、雲泥の差があるな。
5:丁寧な人と、雑な人では人間としての評価に、雲泥の差がつく場合がある。
6:同レベルのチームであっても、団結力やチームワーク次第で、成績には雲泥の差がつくな。
などなど。
私の感想や、私自身の事を例文にしてみました。
私が住んでるのは、田舎の山奥の僻地ですが、昔はトイレなどのインフラや、電気通信には、多くの差がありましたが、今や都会と暮らしは何にも変わりません。
尤、最短のコンビニまで16kmほどで、そんな不便はありますが、日常は何にも変わりません。
むしろ環境の差は大きいです。
好むか、好まざるかですね・この環境を。
雲泥の差の類義語(類語)にはどんな言葉が?
雲泥の差の類義語(類語)は以下です。
1:天と地の差
2:月とスッポン
3:大違い
4:差異が大きい
5:大きな隔たり
などなど。
「言い換え」
として適当だな~~と思うのは
「大きな隔たり」
を上げておきます。
いろんな場面で使える「雲泥の差」ですが、同じくいろんな場面で、「大きな隔たり」は使えるような気がします
雲泥の差の反対語(対義語)にはどんな言葉が?
雲泥の差の反対語(対義語)は、差がない、または同等では?
という事で
「同等」
を、対義語(反対語)として提案します。
同等: 等級が同じであること。程度が同じであること。
(日本国語大辞典)
こんな意味なので、雲泥の差の対義語になるかと。
雲泥の差を英語で表現すると?単語と例文!
ググってみました。
雲泥の差:Huge difference
ちょっと、わからないので、ほかの英訳を。
1:a world of difference
2:big gap
この二つの言い方があるようですね。
例文は以下。
here’s a world of difference between EIKEN level 2 and pre-1.
There’s a big gap in difficulty between EIKEN level 2 and pre-1.
「英検準1級は、英2級から大きなステップアップだ」
(DMM英語)
こんな内容で。
いろんな表現があるんだな~~と思いました。
とても勉強になります。
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雲泥の差だった理想!感想とまとめ!
「雲泥の差」
の意味や、語源や由来のお話と、使い方などを短文の例文の作成で、解説してみました。
「故事成語」
の中には、本当に素晴らしい言葉があって、納得させられます。
意味のおさらいです。
天と地ほどのへだたり。非常に大きな違い。物事の間の大きな差異。
(ことわざを知る辞典)
物事の大きな差異の事で、有形無形、ほぼ適合する言葉だと思います。
語源は中国の故事によります。
複数の説があります。
故事の中で、立場の雲泥の後、環境の雲泥の差がたとえられてますので、、やはりそれぞれの由来が、正しいのでは?
そうも思うんだな。
環境の雲泥の差:後漢書の記述
立場の雲泥の差:「白居易」の「傷友」
では?
そう思います。
言葉は同じでも、それぞれが語源であっても、不思議でないと思うんだな。
皆さんは如何思いますか?
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