明鏡止水の心とは?意味と使い方や例文!語源の由来や英語表現!

明鏡止水の心とはどんな心だ?
意味と使い方や例文を日常から考えてみました。
語源の由来や歴史はどんなでしょうか?
類義語や英語表現はどうなるか、なかなか興味深い四字熟語です。
このような、心と言うか、心境にはどうやったらなれるのかな~~などと、考えてみました・。
Contents
明鏡止水の意味は?心を考えてみた!
「明鏡止水」
読み方は「めいきょうしすい」です。
明鏡止水の意味は?
以下のようです。
「邪念(よこしまな心)がなく、澄み切った心を形容した言葉」
心が澄み切った、状態のことを表すようです。
- 1:明鏡:一点の曇りもない鏡
2:止水:止まって静かにたたえる水(水面)
なるほど~~
ですが・・そんな人って、どういう方?
なんて思ったりします。
私なんざ~~心が邪念だらけで、心には常にさざ波が‥
が・・普通の方はこうなのでは?
でも、だからこそ、この
「明鏡止水」
と言う、四字熟語が心に響くんだと思います。
明鏡止水の語源や由来について!
「明鏡止水」
の語源や由来についてです。
いずれも
「荘子」(そうし)
に由来します。
荘子は、紀元前3世紀に活躍した、思想家です。
明鏡止水は、明鏡と止水で、由来が違うようです。
明鏡の語源や由来は?
荘子の記した「荘子・内篇」の中の
「徳充符篇」
によります。
内容は、片足の「申徒嘉」と、宰相の「子産」と言う、二人の問答です。
二人は、同じ先生のもとで学んでいました。。
宰相の「子産」が平民の、しかも片足の「申徒嘉」に
「なぜ宰相である私を慕わないのか?」
そういう問いかけに「子産」は
「鏡はよく磨かれていれば塵や垢がつくことはないが、その鏡が、汚れていれば塵や垢がついて曇るは当然、それゆえに物事がはっきりと見えなくなる。立派な方(先生)と一緒に過ごしていれば、磨かれて過ちを犯さなくなる。」
と言う、そんな言葉が。
つまり、宰相であるという、上の立場にあるという傲慢な気持ちを、鏡についたホコリや、塵に例えたわけです。
なので「明鏡」は、そういった傲慢な気持ちのない、澄んだ心を指す言葉になりました。
止水の語源や由来は?
こちらの止水も、同じ荘子の
「徳充符篇」
に書かれている内容です。
孔子が弟子の「常季」と話し合っている場面。
「王駘」と言う、足のないものの所に多くの弟子が学びに。
そのことを孔子に
「なぜ、足のない「王駘」の所に、たくさんの弟子が集まるのですか?」
と問うたら、孔子曰く
「人は流れる水ではなく、止まった水を鏡として使う」
なるほど~ですね~
「王駘」は止まった水のように、穏やかな心を持っている。なので人が集まるのだ。」
決して時代に流されない、穏やかな心。
なるほど~~ですね。
これは最近、特に感じます。
この由来は、大変勉強になりました。
明鏡止水の使い方の場面や私が考えて作成した例文!
「明鏡止水」
と言う言葉は、大好きな言葉で、誰を思い出したかと言うと
「黒田如水」
です。
なんか名前からして、似てるな~~なんてね。
「水のごとく」
意味はどういう意味で付けたんでしょうか?
いずれ、明鏡止水を使う場面は、心が主題かと。
悩んだ場面や、反省する場面などが、想定されるな~~と思った次第・
明鏡止水を使用した例文は?
以下のように作成してみました。
1:この件はどうしたら?明鏡止水の心で邪念を払えば、答えに至るかもしれない。
2:定年してこの田舎暮らしならば、明鏡止水の境地に至るだろうか?
3:男女の間で、明鏡止水はありえないな。邪念ばかりだ。
4:外の大雪の景色・・明鏡止水の心とはこの雪のごとくか?
5:利害関係があると、明鏡止水と言う言葉は、空虚に聞こえる!
などなど・・
今日の芸能界での、離婚の話題などがありましたが、私ら夫婦もそうですが、なかなか澄んだ心なんて、かなり遠い昔のように感じます。
などなど・・たまに心を落ち着かせようと、目をつぶったり・・心って永遠のテーマですね。
明鏡止水の類義語にはどんなものが?
明鏡止水の類義語には、以下のような言葉があるようです。
- 1:虚心坦懐(きょしんたんかい)
2:光風霽月(こうふうせいげつ)
3:心頭滅却(しんとうめっきゃく)
などなど・・大きくはこの三つが、類義語のようです。
私はこの中で、3番の
「心頭滅却」
は好きですね~~
「心頭滅却すれば、火もまた涼し」
ですね。
これは夏の暑い盛りには、あついね~~の合言葉に、たまに返したりすると
「なんだそれ?」
っていう方は大半!(当然ですね)
「このじじい頭狂いやがった!」
と言う、目で見るのですが、私はいたって冷静です。
他も、何となく似ていて、いい言葉ですね。
明鏡止水を英語で表現するとどうなる?
では、いつものように検索で
明鏡止水:Ming mirror still water
あんりゃ~~こうなるわけ?
そのまんまの直訳に聞こえますが?
他には?
- 1:clear and serene
2:as a polished mirror and still water
これはやはり、1番だな‥私の中では。
a stable and clear state of mind
(明鏡止水の心境だ)
His mind is clear as a mirror and pellucid as a lake.
(心は明鏡止水のごとし)
などなど・・なるほど~~で、勉強になりました。
明鏡止水は、四字熟語なので英語で訳すには、なかなかしんどそうですが、心(mind)とclearがポイントですね。
なんて、自分では思った次第です。
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私の人生と明鏡止水!感想はどうだ?
「明鏡止水」
について、考察してきました。
意味を簡単に書くと
「邪心(よこしまな心)を持たない、澄み切った心」
です。
私の中で上にも書きましたが、すぐに思いついたのが黒田如水です。
辞世の句は、以下のようですが、彼の思いは流れに逆らわず、水のごとくと言う思いだったようですね。
「おもひをく 言の葉なくて つゐに行く 道はまよはじ なるにまかせて」
明鏡止水とは、ちょっと違うかもしれません。
明鏡止水の心とは、思ったとしてもなかなか、その境地に至るものでもなく、仮に自分がそう思ったとしても、自分がそう思ってるだけかもしれません。
心と言うのは、すごく難しいものだと私は思います。
皆さんはどう思いますか?
誰でもそうだと思いますが、人間には欲がありますから、なかなかこの心の煩悩を、取り払う事は至難の業だと思います。
でもそうならなくても、明鏡止水と言う言葉を知っていれば、すべての一旦リセットしてと、言う考え方はアリですね。
少しは立ち止まることで、もし悩みのことであれば、一旦は考え直す機会になるかと思います。
心に響く言葉と言うのは、そうそうあるものではありません。
このような心境または、精神状態になりたいものだなぁと思います。
そもそも私の心は
「邪心だらけ」
なので、なかなかしんどそうです。
今回は明鏡止水についての考察でした。
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最近はいい方向での意味でも使われるようですが、もともとの起源はそうではないんですな~~
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*多少の解釈の違いはあった場合は、容赦ください。
ヘッダーの写真は愛機「x-t4」で撮影した冬の庭の南天です。
今年(2021年)は雪が多いですね~~もう雪はいらん!