侃々諤々とは?喧々囂々との違いと意味や使い方と英語表現!由来は?
侃々諤々と喧々囂々の意味の違いと、それぞれの意味や使い方を、例文で私なりに検証してみました。
語源と、四字熟語の由来や、英語での表現もどうなるか、とても興味があります。
漢字が難しくて、読み方はどうなんだろ?
って思ったのですが、最初の方は多分読めないのでは?
なんても思ったのですが、さて?
正直、私は両方とも読めませんでした・ガックシ・・・
Contents
侃々諤々とは?読み方と漢字の分析から意味を考察!
「侃々諤々」
読み方は「かんかんがくがく」です。
とても難しい漢字の四字熟語です。
侃々諤々の意味は?
こんな意味です。
「正しいと思うことを堂々と主張するさま。また、盛んに議論する様子。」
「遠慮なく直言し、大いに議論すること」
になります。
今の国会はこうなっているだろうか?
さてな~~と思うのですが。(関係ないですが・・・)
遠慮なく直言と聞くと、李世民に使えた「魏徴」をイメージしてしまいます。
自分たちの、正しいと思ったことを堂々と、意見を戦わす。
間違ってはいけないのは、批判ばかりは議論ではないんだと思います。
自分の主張がないといけない・・そういう前提がないと、この四字熟語は成立しないと思うのですが、いかがなものでしょうか?
侃々諤々の漢字から見る意味の分析!
漢字から意味を分析してみます。
- 侃:強い、正しい、気後れしない
諤:ありのまま、正しく言う
の意味があるようです。
何となく、その場面が浮かんできます。
自分が正しいと思う意見を、強くそれと、自分の主張を正しく議論する。
こんな形かと・。
侃々諤々の語源と由来は?歴史的にはいつの時代!
侃々諤々の言葉の語源や由来についてのお話です。
やはり、歴史のあるお話でした。
侃々諤々の語源や由来のお話!
侃々諤々の由来は、「侃々=侃侃」と「諤諤」は、出本が違うようですね。
「侃侃」は孔子の「論語」の中の
「郷党」(きょうとう)
によります。
郷党の中の「侃侃如くたり・」というくだりになるようです。
「朝與下大夫言。侃侃如也。與上大夫言。」(原文抜粋)
なんて言ってるかさっぱり・・???
一応訳は読んでみました。(上の意味同等です)
「諤諤」は、司馬遷の記した「史記」の中の
「商君伝」
によるようですね。
「千人の諾諾は一士の諤諤に如かず」
原文はこちら
「千人之諾諾、不如一士之諤諤。」
なるほどですね。
意味は‥
他人の言葉になんでも賛同して従う千人は、権勢に媚びずに正しいと思うことを主張する一人には及ばないということ。
(ことわざ辞典より)
んですね。
でも、現在の世の中には、この千人の方が、あまりにも多くないでしょうか?
(忖度のし過ぎかも・・)
喧々囂々の意味と侃々諤々との違いの考察!
「侃々諤々」の意味は上で紹介しましたので、ここではまず「喧々囂々」の意味から。
喧々囂々の意味は?
こんな意味のようです。
「多くの人ががやがやと騒ぎ立てる様子やさまを言う」
とあります。
騒ぎ立てるのですから、中身がないんですね。
大勢が、好き勝手に言い合うわけですから、中身のない単なる言い合いに終始している感じ・・想像できます。
喧々囂々の意味と侃々諤々との違いは?
以下のように感じます。
- 侃々諤々:前向きな議論で真剣
- 喧々囂々:ただ騒がしいだけの後ろ向きの評価
なのだと、私は解釈します。
国を思う気持ちを真剣に議論するは、「侃々諤々」であって、ただ批判するのは「喧々囂々」なのかもしれません。
上で書きましたら、李世民に直言し続けた「魏徴」のような、そんな存在かとも思います。
言葉の由来から見れば、こういったレベルのお話なので、国家レベルでの言葉の成立かと。
でも、一般的に私たちが使う場合は、結構使える場面って、ありそうですね。
次の使う場面や、例文につないでいきます。
侃々諤々を使う場面と使い方を例文で!
「侃々諤々」と「喧々囂々」は、どんな場面で使われるでしょうか?
やはり、正当な直言や議論か,それともただうるさいだけの、まとまりのない議論かの違いかと思います。
その辺を考慮して、例文を作成してみようかと思います。
「侃々諤々」と「喧々囂々」を使った例文を作成してみた!
以下のように作成してみました。
1:このままでは、この事業は失敗すると、数値を示して社長と侃々諤々に議論した。
2:今日の会議は、各部署の担当者は、自分のことばかり主張して、最後は喧々囂々の議論でまとまりがなく、最悪で全員首にしたい気分だった。
3:学生時代、将来の夢についてK君とは、真剣に侃々諤々に語り合ったが、彼はもういない。
4:集会所での、この集落のお年寄りの話は、喧々囂々でまさに、「俺の話を聞け!」というばかりで、いつものことだが。
5:聞く耳を持たないリーダーでは、侃々諤々の議論も成立する由もないな。
などなど・・
私の周辺のことを、例文にしてみました。
私は何度も、勤務先の社長に進言したことがあります。
中小企業なので、それも可能なのですが、それでも言うのは決死の覚悟!
懐かしいことですが、なかなか経営者というのは、信念は曲げなかったですね~
会議では、いろんな部署の人が出てきた場合、その人は自分の部署を守るためには、自分の部署の主張しかしません。
そんな方多かったですね。
最後は全員がそういう主張しかしませんから、もう議論が噛み合わず、喧々囂々な議論に終始してましたね。
こちらは微笑ましいのですが、私が住んでる集落の集会所で集まりがあると、お年寄りも結構来るのですが、その方たちが若い時に、私はもう親父がいないので代わりに行っていましたが、まぁ楽しかったですね。
いっぱい飲むと、気が大きくなって、俺の話を聞けと言わんばかりに、めいめいがでっかい声でしゃべるもんですから、収拾がつかず。
結局、何が決まったんだか???
とても楽しかった、そんな時代がありました。
聞く耳を持たないリーダーは、やはりいまいちでしょう。
私は、ついていけませんでした。
侃々諤々の類義語にはどんな言葉がある?
「侃侃諤諤」
の類義語にはどんな言葉があるでしょうか?
以下のようなものがあるようです。
- 1:議論百出
2:諸説粉々
3:丁々発止
などが、考えられますが、1番近いのはやはり1番の
「議論百出」
かと思います。
多くの意見が出されて、議論が活発に行われたと言う意味になりますので、かなり近いかと。
侃々諤々は、盛んに議論されると言う意味がありますので、多くの意見が出されて、議論されると言う風景からすれば、類義語で当然かと思います。
他の2つも、類義語としてはちょっと不足かもしれませんが、似てると言えば似てると言う、ニュアンスの問題かと。
侃々諤々を英語で表現するとどうなる?
いつものように検索で
侃々諤々:Outrageously:無法に、非道に、法外に
と・・でてくるのですが、単語の意味を調べたら、ちょっと変だな~~って思ったのですが・・これでいいのかな~~と。
他の訳は?
to be an obstinate disputant
(侃々諤々の議論をする)
「in which active debates 」
上は、長文からの抜粋なのですが、この部分すごくいい感じだと思うのですが、どうでしょうか?
「侃々諤々」の部分です。
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以心伝心の関係には、なかなかなれないですね。
よほど信頼がないと無理かも。
以心伝心とは?英語表現と意味や使い方や例文は?語源や由来のお話!
支離滅裂は、よく使う言葉です。
支離滅裂とは?意味と英語表現と使い方を例文で!語源の由来と歴史!
日常的に使っていますが、語源や由来の歴史は結構面白かったです。
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侃々諤々を読めなかった自分と意味を知った自分は?
「侃々諤々」
の意味や、語源や言葉の由来について、また歴史について考察してきました。
言葉の使い方や、そういう場面と例文についても、実際に私の周辺で起きた事を例にして作ってみました。
言葉の意味のおさらいですが、以下の様です。
「正しいと思うことを堂々と主張するさま。また、盛んに議論する様子。」
「遠慮なく直言し、大いに議論すること」
こんな意味になります。
加えて「喧々囂々」についても、その意味と侃々諤々との比較を行ってみました。
似て非なるものですね。
最近の、世の中の風潮を見ていると、この2つの議論て毎日ネットで話題になっている事は、かなり当てはまるようなそんな気がしています。
やはり「侃々諤々」の議論ではなくて「喧々囂々」とまではいかなくても、それに近いような事は、結構感じますね。
追求されるほうも、する側も、やはりもう少し真剣に、建設的に話し合ってほしい、そんな内容って結構あるなぁと、これを書いていて思った次第です。
恥ずかしながら、私はこの
「侃々諤々」
を、読めませんでした。
ただし「かんかんがくがく」と言う、言葉を知っていたから、ちょっと変ですね。
自分の中では
「あーこれこういう漢字で書くんだって」
そんなイメージです。
まぁえてしてこんなもんでしょう。
しかしながら、この年になれば、もう定年ですから、進言も何も、もうパワーがありません。
いずれそんなところで!
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皆さんの周囲には、こういう方いませんか?
最初は勢いがいいんですけど、だんだん尻すぼみ!
竜頭蛇尾とは?意味や使い方や英語表現は?語源の由来と歴史のお話!
虚心坦懐にいつもなっていたいですね。
虚心坦懐とは?意味や使い方と例文や英語表現!語源や由来のお話!
でもこれは、相手次第かと。
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※かなりの部分で、私の主観を入れて書いてますので、多少変なところがあっても容赦ください。
ヘッダーの写真は、私の愛生藤の一眼で撮影した、松島円通院の写真です。
松島の四季と観光写真の案内!観光お勧め紹介!
こちらで、松島の特集をしています。
観光の参考になればと思って、作成した私のブログです。