君子豹変するの意味と使い方を場面と例文で解説!類語や英語表現!

鳴子峡の紅葉の写真
君子豹変とは?
意味は、誤りと知ったらすぐに改めて、善に移るということの意。

  • ・語源と由来の故事と出典の書。
    ・使い方と場面を例文と会話例で。
    ・反対語と言い換えや類語と英語表現。

 

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良い意味の君子豹変ならいいのですが日和見にならないように!

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君子豹変とは?意味を詳しく解説!

君子豹変のイメージ写真

「君子豹変」
読み方は「くんしひょうへん」です。
意味は以下の解説です。

君子は誤りと知ったらすぐに改めて、善に移るということ。今日では変わり身の早いことについてもいう。
(四字熟語を知る辞典)

確かに、「君子豹変」は一般的には、変わり身の早さを評するときに使うように、認識されてると思います。
変わり身の、方向がどうあれ、「善に移る」なので、「誤りだったという認識」が大事ですね。

君子豹変の漢字で意味を解説!

漢字で、どういう意味か見ていきます。

君子人格を磨いた男
豹変ヒョウは夏から秋に向かって毛が生え代わり斑点が鮮明に変化。

豹変は、この表の毛の斑点をさします。
現代では、人格を磨いた
「君子」
ですが、さてどうでしょうか?
君子とは?
使う場面では、これも頭の隅に入れておいた方がいいかと。

君子豹変は良い意味か悪い意味か?現代の変化!

「君子豹変す」
は、語源の解釈では、いい言葉です。
しかし、現在では変わり身の早さにも使われます。
したがって、日和見的な要素も、ある程度含んでるような、そんなことも個人的には感じるんだな~

「君子だと思っていたのだが、この変わり身は、決して君子らしからぬ仕業!」

などの場合は、決していい意味ではないですね。
使い方には、注意が必要かと。

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君子豹変の語源と由来のお話!

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「君子豹変」
の語源は、中国の「易経」という書の中の一節です。

易経とは?

『易経』(えききょう)は、古代中国の書物。著者は伏羲とされている。
商の時代から蓄積された卜辞を集大成したものとして易経は成立した。
易経は儒家である荀子の学派によって儒家の経典として取り込まれた。
(wikipediaより)

荀子ですから、かなり古く、三国志の曹操の軍師の「荀彧」はその末裔に当たります。

君子豹変の易経での原文は?

易経の中の
革卦(かくか)・上六(じょうりく)

君子豹変。小人革面

革卦(かくか)・象伝(しょうでん)

君子豹変、其文蔚也。小人革面。順以従君也。

二回出てくるのかな‥多分。
上六と象伝に記述があるようです。

これすべて訳すと

「君子は時の変わるに応じて自分の誤りはきっぱり改め、豹の毛皮が秋に一変し、紋様が移り変わるようにする。小人はそういうときは、表面的に態度を改め、君子の言うとおりに従えばよい。」
(三省堂編修所)

  • さらに注釈で大人(たいじん):天子や諸侯
    君子:その下の士大夫

この内容については、現代のような悪い意味は、全くありません。
しかし現代では

「要領のよい人は、今までの態度を無秩序にすぐ変え、主義も思想も捨ててしまう。」

このような、意味にも使われます。
意図が、全く違うのですが、それも言葉の変遷と、言えるのだと思います。

君子豹変を使う場面を考えてみた!

君子豹変のイメージ写真

「君子豹変」
を使う場面は、額面通りに、誤りをきちんと認めて、新たな方向に転換する場面。
または、変わり身の早さを表現する場合、などが考えられます。

場面➀プロジェクトのリーダーのかじ取り
場面➁間違いを認めて、方針転換
場面➂節操無い方針転換
場面➃政治家の方の党を変える行為(右から左へまさか?)
場面➄部長の再考での決断はさすが!

などなど、ほかにもたくさん場面が考えられますが、いずれ

  • 1:良い方針転換か?
    2:まさか?の方針転換か?ですね。
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君子豹変の使い方を短文の例文の作成で!

以下のように短文での例文を、作成してみました。

例文➀同居人の娘は、野菜作りあをあきらめ、パートに出ることに、「君子豹変す」でそれが現実的だ。
例文➁定年で仕事辞めようと思っていたが、「君子豹変す」で、老後のために延長した。
例文➂今度の選挙で、前回野党が今回は与党から?「君子豹変す」と言ってるが、これは違うだろう!
例文➃社長で派遣されてきたのに、嫌になった?「君子豹変す」というが、逃げたな。
例文➄この間までA案支持と言っておきながら、いきなりB案だと?「君子豹変す」というが、はしご外された!
例文⑥「君子豹変す」というが、全く君子でも何でもない、わが社の支配人。

などなど。
沢山出てきますが、基本的に「君子豹変」でよい方向へのかじ取りの変更と、まさか?という、身の保身ともとれる、「君子豹変」があるようですね。
一般的に、悪い方の君子豹変が、多い言われ方のように、私は感じます。

君子豹変すの会話例!

以下のような会話。

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お父さん、あそこの畑私に頂戴!

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一緒に住んでんだから、良いけどどうすんの?まさか売るんでねえべな!

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野菜作って産直で売ろうかと。どうおもう?

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内心、やっとやる気が出てきたかな?と思いながら「それよりもパートで働いた方がええんでない?

しばらくしてから・・数日後。

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君子豹変すという言葉があるから、路線変更して、お父さんの言うようにパートにいく。今日決めてきた。

実際のお話です。
内容は、脚色しましたが、結論はこんなことで。

君子豹変の類義語(類語)や言い換えには?

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君子豹変の類義語(類語)は以下。

宗志を変えるそれまでの主義や主張や趣味などを変え、他に転じること。
節を曲げる自分の信念を曲げて人に従うこと。
舌の根も乾かぬうちにあっという間に前言を翻す。
節操がない一貫した行動基準を持たないこと。
言い替え「宗旨を変える」

などなど。
言い換えとして、適当だな~~と思うのは
「宗旨を変える」
を上げておきます。
主義主張や、主人を変えるや、転換することを意味します。
しかしながら、現代では3番や4番の意味が、色濃いように思います。
ここは良い意味で。

君子豹変の反対語(対義語)にはどんな言葉が?

君子豹変の反対語(対義語)を考えてみました。
豹変しないのですが、主義主張が一貫しているわけです。

であればなんでしょうか?

  • 「初志貫徹」

はどうかな?
此方で紹介しました。

初志貫徹とは?お勧めの使い方を例文で!英語表現や語源や由来の話!

他には「頑固一徹」もあるようですが、「初志貫徹」の方が、聞こえがよさそうに感じます。

・・・・・・・・・・・・
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読み方や意味を詳しく解説しました。

鶏口牛後とは?読みや意味を簡単に!英語表現や語源や由来のお話!

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上意下達のメリットとデメリットは?読み方や意味と使い方を例文で!

読み方や意味を詳しく解説!
・・・・・・・・

君子豹変を英語で表現!

参考までに検索で。

君子豹変:Kimiko sudden change

四字熟語ですから、なかなか正確にはいきませんが、とりあえずです。
他の英訳は以下。

文例で。

A wise man adapts himself to any conditions.
(君子豹変する)
Wise men are quick to adapt themselves to circumstances.
(君子豹変する)
A wise man changes his mind, a fool never
(君子豹変する)

一番短い例文が、覚えやすいですね。

A wise man changes his mind, a fool never
(君子豹変する)

此方が、簡単に見えます。

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私は君子豹変すだった?感想とまとめ!

「君子豹変」の本記事の内容を、以下の表にまとめてみました。

➀:意味誤りと知ったらすぐに改めて、善に移るということの意。
➁:語源と由来易経・革卦(かくか)・上六(じょうりく)より。
➂:使う場面君子たるリーダーや、身代わりの速さなどを揶揄する場面など。
➃:使い方を例文で定年で仕事辞めようと思っていたが、「君子豹変す」で、老後のために延長した。
➄:類語宗志を変える・節を曲げる・節操がない・など
⑥:言い替え宗志を変える
⑦:反対語初志貫徹
⑧:英語表現A wise man adapts himself to any conditions.

使い方を短文での例文の作成や、会話例で。
類語や反対語と、英語表現を通して「君子豹変」の意味に深く迫ってみました。
意味のおさらいです。

君子は誤りと知ったらすぐに改めて、善に移るということ。今日では変わり身の早いことについてもいう。
(四字熟語を知る辞典)

易経でいうところの、君子と豹変の意味も解説しました。
意味は、良い意味だったのですが、現代ではマイナーな意味でつかわれる場合も、結構多いようです。
私自身も、使う場面は良い意味と悪い意味とで、使っていいかどうか、迷う場合があります。

正面切って、話す内容でもないような気もします。
なぜなら、相手がどうとるか?
これは、変心した内容によっては、私の解釈と違う場合もあるかも。

注意が必要です。

君子豹変のイメージ写真

私は何度豹変した?

私は「君子」かどうかは別にして、「豹変」はかなりしました。
この年なっても、まだまだ先を見ていますので。
これからも「豹変」することは、あるかもしれません。

良くなる方向の、主義主張の変更なら、大いに結構なこと。
私はそう思います。
こだわる必要はないかと。

但し、日和見な変更は良くないよね~~
一般に言う、「君子豹変」のマイナーなイメージは、歓迎されないと思います。

自分は、そうは評価されたくないですね。
これは、誰でもそうかと思います。

・・・・・・・
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*ヘッダーの写真は、私が撮影した、紅葉の名所鳴子峡の写真です。

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