一所懸命と一生懸命の意味の違いは?言葉の語源や使い方を例文で!
一所懸命と一生懸命の違いは?
この言葉の違いは、昔の武士の時代は、領地一ヵ所を守るのに命がけでした。
それを「一所懸命」といったのですが、現代ではそれを、「一生懸命」と表現します。
その辺の語源や由来のお話をを詳しく。
また、実際の使い方を私の経験から、例文にしてみました。
英語での表現はどうなるか?
Contents
一生懸命と一所懸命の意味の違いはある?漢字分析!
「一所懸命」(こちらが語源です)
「一生懸命」
どっちも似ているようですが、どちらも同じ意味です。
が・・微妙に違います。
一所懸命:一か所の場所を命を懸けて守る場合はこちら。
一生懸命:命がけで物事に向かうさまで必死な状況、真剣に物事に当たるさま。
となりますが、現在は一生懸命がメジャーです。
「一所懸命」は、特別な場合にしか、使われなくなりました。
いつの時代から一生懸命になった?
さて?
いつでしょうか?
はっきりとは不明のようですが、一所懸命は「鎌倉時代」の言葉ということですね。
約800年の歴史がある言葉です。
で・・一生懸命は、どうやら使われ始めたのは、つい最近のようで「昭和30年代」からのようです。
一所懸命が長文化して、このころには命がけではなくて、頑張ることの表現が、一生懸命になった・そういった断りです。
語源や由来は次に続きます。
一所懸命の言葉の語源や由来は?
「一所懸命」
は、鎌倉時代の、武士の時代のことわざになります。
したがって、約800年の歴史がこの言葉にはあります。
当時の社会は、武士の方にとっては、領地が命。
上司から(殿様)土地をいただいて、そこで米を作って、米が当時はお金と同じような価値がありましたから、それが生きる糧になっていたわけです。
したがって、その土地を守る事は、命を守ることであって、家族や部下(家来)を守ることになったわけです。
その土地を守ることに、がんばる行為について
「一所懸命」(一つのところに命をかける)
という、言葉ができたわけです。
しかしながら、これはまさに命がけだった。
おそらく、この時分の辺りから、領地の争奪戦が武士の間で、繰り広げられるようになったような気がするんだな。
一所懸命が一生懸命になった時期は?
上にもちょっと書きましたが、上の歴史的な由来によって、「一所懸命」言う言葉ができましたが、今のように一生懸命と言う様になったのは
「昭和30年代〜」
といわれます。
まさに戦後間もない時期です。
昔の武士は、領地を守るために、そこの1カ所の土地を守るために、自分の生命をかけたわけですね。
やがてそれは、現代では
「がんばる」
と言う意味で使われるようになりました。
守るべきものというよりは、「一生懸命」の対象は、夢であったり目標であったり、何かそういった対象が頑張る対象なんだな。
一生懸命と言う表記になったのは「いっしょけんめい」が、「いっしょうけんんめい」と誤って表現されたと言う説もあります。
確かに似ていますから、あり得るかと思います。
しかしながら、意味は同じなのでこちらが定着した・・そのようですね。
「う」がついて、伸びただけの感じですが、意味は同じに使われます。
一所懸命は現代では使われないのか?
決してそうではありません
現代でもこの「一所懸命」は広く使われていると思います。
例えば次の例。
- 1:歌舞伎などの屋号を守る(一所懸命と挨拶)
2:昔からの資産を守り抜く
3:その場所を守り抜く(環境などいろんな面で)
図らずも、無意識のうちに「一生懸命」と使ってはいても、実は「一所懸命」だったと言う例です。
1番の、歌舞伎役者の方の挨拶では「一所懸命」が流儀の様です。
屋号を代々維持してきたわけですから、これはやはり「一所懸命」を意識してそう言ってると感じます。
考えてみれば、私が住んでいるここの土地も、代々長く200年以上は続いています。
ここやはり守るために、私は長男として心に残ったわけですから、これまで生きてきたのはやはり
「一所懸命」
だったんですな〜〜
一生懸命に生きてきたつもりですが、実は
「一所懸命」
だったわけです・・これは新しい発想で私にとっては、素晴らしい発見でした。
一生懸命と一所懸命の使い方や例文を私の経験上で作成してみた!
一生懸命を使う場面、一所懸命を使う場面は、厳密に言えば由来を知ってしまった以上は、分けるべきかと私は思いました。
この2つの面で、使う場面と使い方を例文で作ってみようと思ったわけです。
以下のように作ってみました。
一所懸命と一生懸命の例文は?
以下のようです。
1:私は、先祖代々の土地を守るために、長男として家を継続し「一所懸命」にこれまで働いてきた。
2:歯を食いしばって、嫌なことも我慢して、一生懸命生きてきた結果がこれだ。
3:何事も一生懸命やらないと、成功することにはならないと思う。
4:自分が持ってるこの場所は、大事な空間。一所懸命にここで頑張ってきた甲斐があった。
5:孫に対して、「一生懸命」に勉強しなさい、と言うのはどうやら最近は間違いのようだね。プレッシャーをかけるなと、娘に叱られた。
などなど、考えて作ってみたのですが、合ってるかな?
私自身は、この宮城県の田舎の僻地に生まれて、そのままここに暮らしています。
そのまんま、ここを守るために「一所懸命」に、働いてきたわけです。
最近思うのですが、「頑張れ」や「一生懸命」このような言葉は、子供にはプレッシャーになるんだそうな。
だから言うなと言われた。
これが正しいのだろうか?
我々の時代は、普通に「一生懸命勉強しなさい」「泣き言言わず頑張れ」としょっちゅう言われましたが、時代が違ったんですかね〜〜〜
言葉も選ぶ時代ですね。
一生懸命の類義語にはどんなものがある?
いろんな類義語があります。
- 1:一心不乱に
2:猪突猛進に
3:ひたむき
4:先進
5:力いっぱい
6:遮二無二
7:わき目も降らずに
8:一辺倒で
などなどがあるようですが、この言葉の類義語には、たくさんあって、さすが人生の目標や、頑張りなどの行動はかなりメジャーな気がしました。
テーマが大きいものほど、それに関する言葉が多いんだろうな~~という気がするから。
「一所懸命」も「一生懸命」
も、どちらも物事や、場所などの違いがあっても、守るべきことや目標に向かってはやはり「一生懸命」何だと思います。
・・・・・・・・・・・
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一生懸命を英語で表現するとどうなる?
いつものように検索で
一生懸命:Hard
ですが・・一言?
ほかの英訳は
1:very hard
2:with all one’s might
3:sticking at living in and defending one place
3番は、どうやら「一所懸命」の部分のように感じます。
この表現いいなあ~~と思った。
I like to see kids trying their very hardest.
(子供が一生懸命にがんばる姿が好きだ)
「hard」という単語は、これに該当するようですね。
少し勉強になりました。
一所懸命と一生懸命の感想!私はどっちだった?
「一所懸命」と、「一生懸命」について書いてきました。
現在は一生懸命が、普通に使われています。
しかしながら使われ方としては、厳密に言えば以下のようになります。
一所懸命:場所を守る時に使用
一生懸命:物事に対する頑張りを表現
ですね。
歴史的な、語源の由来やエピソードについては、上で紹介しました。
800年ほど前の言葉になるようです。
時は鎌倉時代。
私は一所懸命か一生懸命かどっちだった?
私は小さい時から、親父や周囲から、お前はここを継ぐもんだと、口うるさく言われてきました。
なので、そういうもんだと思っていたのですが、そこはそれ・・やはり反発して、東京の大学に行ったんだな。
そこで考えたときに、環境のことを考えた。
東京は暑かった。
私のブログの、どっかの記事にも書いたが、当時宮城県は30度を記録する日は、ひと夏に1週間ありませんでした。
思い直せば、ここの夏は当時の東京のようなものですね。
いずれその時は、ここでは暮らせないと思った。
卒業と同時に家に帰ってきて、家を引き継いだ。
2年ほどアルバイトを繰り返しながら、生活していたけど世間体もあるので、ちゃんとした会社に勤めないといけないと思い、製造業のある会社に入ったのが、サラリーマンの始まり。
以来、一生懸命に働いてきました。
今思えばそれは、ある意味ここを守るために
「一所懸命」
だったんだな〜〜と思うんだな。
この言葉は、私にとってある種の気づきを与えたような気がする。
言葉って面白いなぁ
と思った次第!
*多分に私の主観を入れて書いてますので、???な部分もあろうかと思いますが、容赦ください・
ヘッダーの写真は、一昨年撮影の猊鼻渓の春の写真です。
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