1カップは何ccで何グラム?意味とアメリカとの量の違い!お米は?
料理やレシピでの1カップの量と、日本とアメリカの違いなど解説。
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1カップに込められた料理の神髄を感じる!
Contents
1カップは何㏄か?アメリカの1カップとの比較
「1カップ」の大きさについて
- ➀:1カップは何㏄
➁:アメリカの1カップとの比較
について解説。
1カップは何㏄で容量は何mlか
「1カップ」=200㏄
です。
容量は水で「1㏄=1ml」ですから
「1カップ」=200ml
です。
但し、重さについては同じ容積でも、質量(比重?)がそれぞれに違い、必ずしも水と同じ重さではないので、注意が必要です。
(下部の方に調味料ごとの大体の重さの表あり)
アメリカの1カップは何㏄?なぜ大きい?
アメリカの1カップは
「1カップ」=240㏄
です。
どうして日本と違う?
理由は、アメリカの場合は
「パイント」
が基準だからです。
*パイント=ヤード・ポンド法における単位
従って
1カップ=0.5パイント
計算すると:237ccです。
が、メートル法にして
「1カップ」=240㏄
と規定されているという説明です。
大さじと小さじの量は何㏄?計量スプーンの種類!
以下の量です。
小さじ:5㏄
大さじ:15㏄
以下に説明する
「香川綾博士」
によると以下のサイズ
中さじ:10㏄
茶さじ:2.5㏄
も規定されています。
「さじ」
のサイズは、買うと複数セットになってるものが多く、それぞれにスプーンの
「柄の部分」
に表示がされてるので、間違わないようにしましょう。
国ごとの大さじと小さじの容量差について!
ところ変われば、それぞれに多少の差があるようです。
アメリカ | |
テーブルスプーン(大さじ) | 1/2 米液量オンス(約14.8 mL) |
ティースプーン(小さじ) | 1/6 米液量オンス(約4.93 mL) |
イギリス(古い定義) | |
テーブルスプーン(大さじ) | 1/2 ~ 5/8 英液量オンス(14.2 ~ 17.8 mL) |
ティースプーン(小さじ) | 1/8 英液量オンス(約3.55 mL) |
カナダ、ニュージーランド | イギリス(現在の定義) |
テーブルスプーン(大さじ) | 15 mL |
現在の小さじと大さじの容量はほぼ日本と同じようですね。
イギリスの古い定義では、かなりアバウトだな~と。(感想)
1カップと小さじと大さじの容量を決めた人は「香川綾博士」!どんな人?
日本での
「1カップの容量」
を決めた方は
「香川綾博士」
はこんな方です。
1899年3月28日、和歌山県東牟婁郡本宮村(現:田辺市)に警察官・横巻一茂とのぶ枝の娘として生まれる。
1459年香川栄養学園設立。1950年、女子栄養短大創立。1961年、女子栄養大学を創設し、学長に就任。1965年、同大学に栄養学部を創設し、管理栄養士資格の創設に貢献。1969年、大学院栄養学研究科修士課程を設置。
(wikipediaより)
「女子栄養大学」
の創設者の方です。
塩分の摂取量を規定するために、調味料を定量化する必要を感じて、家庭料理での調味料を研究し
計量スプーン
- ➀:15㏄(大さじ)
➁:10㏄(中さじ?)
➂:5㏄(小さじ)
を規定。
同時にその調査をもとに
計量カップ
- ➃:200㏄(50㏄ずつ目盛付)
を開発。
これらの発明で、味付けの定量化に成功。
塩分の摂取量もコントロールしやすくなった。
これらの効果で、新聞やテレビ雑誌でのレシピの説明が格段にしやすくなったと言われます。
確かに現在のレシピは、調味料などの合わせる量のほとんどの基準が
- ➄:カップ
➅:さじ
によりますから。
素晴らしい功績だと思います。
お米の1カップは180㏄!理由は尺貫法にあり!
お米の単位は、戦国時代は
「一石」
で60㎏俵(たわら)で
「2.5俵」
です。
現在も実は尺貫法です。
お米30㎏は一斗缶で2個。
以下のようになります。
「一石」(一斗の10倍:一斗缶で10個)
↓
「1斗」(一升が10個:18リットル)
↓
「一升」(一合が10個:1.8リットル)
↓
「一合」(180㏄)
です。
なのでお米の1カップは
- 「180㏄」
になります。
これが調味料などの
「1カップ」
とは違うところ。
私は米農家で「ひとめぼれ」を作って
「JA」
に出荷しています。
これは理解していました。
主な調味料と食品類の1カップの重さの一覧表!
「調味料」
によって「1カップ」でも重さが違います。
その一覧表です。
調味料:食品名 | 大さじいっぱいの重さ(g) | 1カップの重さ(g) |
水 | 15 | 200 |
本みりん | 18 | 230 |
酒 | 15 | 200 |
上白糖 | 9 | 130 |
グラニュー糖 | 12 | 180 |
はちみつ | 21 | 280 |
醤油 | 18 | 236 |
米 | 12 | 170 |
油 | 12 | 180 |
薄力粉 | 9 | 110 |
パン粉 | 4 | 45 |
粉チーズ | 6 | 90 |
片栗粉 | 9 | 130 |
販売時点では
「重さ」
単位での販売が多いので、こういった換算表は必要かと思います。
基本「水物」はさらさらしたもの(醤油など)は、水に近い重量です。
ドロッとしたもの(水あめなど)は、やや重い感じと覚えておけばいいのかなと思います。
耕作放棄地再生の取り組みです。
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1カップに込められた思い!香川博士は偉大だ!
「1カップ」
と「一さじ」
に込められた思いは、途轍もない熱い物を感じます。
何事も、定量化することは昔から
「度量」
の分野では基本。
然し、「料理」の分野では、無かったのですね。
確かに
「塩分のとりすぎ!」
と言われても、大体の感じで混ぜて、または入れて食べていたものが、多いのか少ないのか?
どっちなんだべ?
という事に、基準を設けたのは、素晴らしいこと。
また、レシピの基本は
「1カップ」
や
「大さじ、小さじ」
の世界。
これが定量化されてるから、どこでも誰でも同じものができるんだな~~
普段、気にもせずに使ってるものに、こんなドラマがあったとは
「驚き」
デスタ!
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*ヘッダーの写真は、私が撮影した庭の南天の写真です。
12月の霜の降りた日で、とてもきれいに感じました。