「残り物には福がある」に身と使い方と例文!類語と反対語と英語表現
「残り物には福がある」とは? 意味は、後に残った物には思わぬよいことがある。
|
「残り物には福がある」確かにそう思う時があった気分!
Contents
「残り物には福がある」とは?読み方と意味を詳しく!
「残り物には福がある」
読み方は「のこりものにはふくがある」です。
意味は以下の解説。
人が先に選んで取り、残されたもの、または最後に残った物には思わぬよいことがある。
(ことわざを知る辞典)
「残り物」を「残しもの」と表現するのは間違いなので気をつけましょう。
このことわざに込められた思いは別にもあります。
- ➀:人と争うのを戒める(われ先に)
➁:順番が後になった方を慰める
➂:自らのげん直し
などの意味も込められています。
くじなら後も先も関係なさそうにも思います。
実際に
「残り物には福がある」
の通りになる場面も、結構あるものです。
「残り物には福がある」の語源は「余り茶に福がある」に由来?
「残り物には福がある」
の語源や由来ははっきりしていません。
しかしながら有力説は以下。
江戸時代
➀:1739年の浄瑠璃
「平仮名盛衰記人形浄瑠璃」
の一節。
「余り茶には福が有る、呑(のん)でお休みなされや」
➁:1783年初上演
「伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)」
の一節。
「余り茶に福がある。然らば今一つ」
どちらも
「残り物」 = 余りもの
という表現。
あまり茶とは?
以下の解説。
茶筒に使い残した茶。また、茶碗に飲み残した茶。
(デジタル大辞泉)
お茶を入れ終わった後に残った茶葉のことです。
意味としては
「残り物に福がある」
と同じで
「残り物」
を強調することによってその価値を表現していると思われます。
この
「余りもの」
が残り物に派生していったのでは?
そう思われていると。
本節が一つの由来と言われます。
が・確たる説ではないと言いますが、一番可能性が高そうです。
「残り物には福がある」の使い方を場面と例文と会話例で!
この章では
- ・「残り物には福がある」を使う場面。
・使い方を短文の例文で。
・「残り物には福がある」を用いた会話例。
を解説します。
「残り物には福がある」を使う場面は?
「残り物には福がある」を使う場面は
- ➀:気持ちのげん直し
➁:売れすぎて在庫が少ない
➂:気持ちの切り返し
などなど・具体的には以下の場面を考えてみました。
場面➀ | バーゲンの残り物 |
場面➁ | くじの順番が最後 |
場面➂ | 残り物が自分の気に入るものだった |
場面➃ | 遅くなっても大丈夫という気持ち |
場面➄ | 最後のものには幸運が |
使う場面的には
「最後」
に残ったものには良い物が‥そんな思いや、そうなった場面の思いを込めて使う言葉。
残ったものに「幸運」を願う気持ちとしても使われます。
あるいは気持ちの
「げん直し」
も大事な要素かと。
「残り物には福がある」の使い方を短文の例文で!
以下の例文で。
例文➀ | 「残り物には福がある」というから、最後の順番だけど気にしていないよ。 |
例文➁ | 「残り物には福がある」という言葉通り、終わりころ行ったら偶然にも気に入るものが手に入った。 |
例文➂ | 今回は「残り物には福がある」にはならなかったな~残念。 |
例文➃ | いくら「残り物には福がある」とはいっても福袋は買う気にならないな~私は。 |
例文➄ | 「残り物には福がある」というけど、遅咲でも婚活の成果があって結婚できてよかったね。 |
例文⑥ | 「残り物には福がある」というからね~そんなに焦ってはことを仕損じるよ。 |
などなど。
私の周辺や自身の考えなどを込めて例文にしてみました。
「残り物には福がある」
は日常使う言葉です。
しかしながらこの言葉には
➀:人と争わない気持ちの余裕
➁:優しさのある人には幸運
こんな意味も、込められていることも忘れないようにしましょう。
「残り物には福がある」を使った会話例!
以下の会話例で。
残り物に福があるって本当?。
さあどうだろうか?でもよく言うよな。もしかしたら本当かもしれないね。
我先にといく気持ちがよくわからないけどあれは浅ましいね。
だから残り物には福があるという、そんな余裕な気持ちが欲しいわけさ。俺はそう思うな。
という妻との会話。
よくバーゲンセールで、我先にと売り場に怒涛のごとく押し寄せる主婦の方。
今はそんなに見ませんが、昔はよくテレビでやってた風景。
あれを見てどう思うか?
それを問いかけているようにも思えます。
「残り物には福がある」の類義語(類語)と言い換えは「余り物に福がある」!
「残り物には福がある」
の類語は以下。
待てば海路の日和あり | 待っていれば、海の静かないい日和がやってくる |
果報は寝て待て | よい結果は、向こうからやってくるのを焦らず待っていればよい |
急がば廻れ | 危険な道よりも安全で長い道を通ったほうが速く着く |
待てば甘露の日和あり | じっくりと待っていれば、やがてよい機会がめぐってくる |
余り物に福がある | 余ったものには思いがけない幸運が |
言い替え | 余り物に福がある |
「言い換え」
として適当と思うのは
「余り物に福がある」
にしておきます。
派生した言葉ですからどうかとは思うのですが、他の類義語は言い換えにはどうも・・とおもったしだい。
「余り物に福がある」
多くの場面で置き換えとして機能すると思います。
「残り物には福がある」の反対語(対義語)は「早い者勝ち」!
「残り物には福がある」
の反対語を考えてみました。
「残り物に福」があるのですから、その逆なら
「早いものが福をつかむ」
と言う意味になろうかと。
諺で言えば
早い者勝ち
にしておきます。
意味は以下の解説。
人より先にした者が利益を得るということ。
(デジタル大辞泉)
まさしく対極にあろうかと。
多くの場面で反対語として機能すると思います。
・・・・・・・・・・・
関連記事
・・・・・・・・・・・
「残り物には福がある」を英語で表現!
「残り物には福がある」
試しに検索で。
「残り物には福がある」:leftovers have good luck
よさそうに感じますが、他の英訳も。
➀:Last but not least.
例文は以下。
A: Mom, why does no one ever pick me for their team until last?
(「学校でいつも最後までチームに選ばれないのは何で、お母さん?」)
B: Don’t sweat it, Billy. Though last, you’re certainly not least.
(「大丈夫だよ、ビリー。最後でも、とても特別で、他の子達に負けないよ。」)
*この例文すごくいいですね。
以下の英語のことわざも参考に
➁:Good things come to those who wait.
(「焦らずに待つものが果報を手にする。」)
➂:Patience is the greatest of all virtues.
(「最も良い美徳は、『我慢』である。」)
➃:Patience is the companion of wisdom.
(「我慢は知恵の友である。」)
(DMM英語)
なるほど・・今回はすごく参考に、勉強になりました。
「残り物には福がある」の確率とそれは本当か考えてみた!
「残り物には福がある」の
- ➀:確率を考えてみたお話
➁:「残り物には福がある」の真の意味
について考えてみたので紹介。
「残り物には福がある」の確率について!
「確率論」
などという難しい話は抜きにして以下に思います。
➀:残り物がわからない宝くじのようなもの
➁:残り物がわかるくじ引き
この二つでは、明らかに条件が違います。
一斉販売で、期日までに売り切りの場面は、これは残り物ではないかもしれません。
しかし、その販売所でたったの
「1セット」
残っていた場面でのストーリーなら
「残り物には福がある」(かもしれない)
が該当するかも。
➁番では、残り物がわかりますから、その商品が
➂:ほしい物
➃:いらないもの
で見分けがつきますから、欲しい方には
「福」
になろうかと。
でも、確率的に自分にとって
「残り物には福がある」
に至るのはとても限定的で、常にそうとは限らないんだな~~
*冷静に考えるとそうなるかと。
「残り物には福がある」はなぜ人々に支持されることわざか?
これ大事だと思います。
このことわざの言わんとするところの大事なところは
「ものごとの順番に左右されない冷静な気持ち(心)を持つことが肝要であり、しかも美徳である」
「早い者勝ち」のような、がつがつした貪欲な行動や心は「福」をもたらさない。
おおらかな気持ちを常に心がければ
「福」
を呼び込むことができるといういわば
「教訓」
の意味を込めていると私は感じます。
「残り物には福がある」いい話!感想とまとめ!
「残り物には福がある」
の上の内容を以下の表にまとめてみました。
➀:意味 | 後に残った物には思わぬよいことがある。 |
➁:語源と由来 | 江戸時代の浄瑠璃の「余り茶に福がある」が有力 |
➂:使う場面 | 焦らないと戒める場面や残り物に当たったとき・など |
➃:使い方を例文で | 「残り物には福がある」というからね~そんなに焦ってはことを仕損じるよ。 |
➄:類語 | 待てば海路の日和あり・果報は寝て待て・余り物には福がある・他 |
⑥:言い替え | 余り物には福がある |
⑦:反対語 | 早い者勝ち |
⑧:英語表現 | Last but not least. |
意味のおさらいです。
人が先に選んで取り、残されたもの、または最後に残った物には思わぬよいことがある。
(ことわざを知る辞典)
多くの場面で「先手必勝」(早い者勝ち)を実は内心望んでいませんか?
私はそうです。
でも、たいていの場合はそうはなりません。
遅れて、良くて真ん中辺とか‥ならばいっそのこと
「残り物に福がある」
という気分になりそうな予感。
これを書いていてそう感じた次第です。
皆さんはいかがですか?
「残り物には福がある」の良いお話!私の人生!
「残り物には福がある」
の良いお話です。
人生長く生きてきましたから、「残り物に福がある」は結構体験してきたように思います。
が・・このことわざを書いてきて
「残り物には福がある」
は確かに‥とは思うのですが、対象となる物のほとんどは
「物」
のように感じます。
例えば満足した「精神的」な何か・・それは殆ど記憶にないな~~が印象。
「物」が当たるのは、もちろんうれしいのですが、やはりもっと大きな
「お金で買えない物」
が残っていたら、すごくうれしいですね・
例えば「残りの人生」
これって
「残り物には福がある」
の最たるものではないかな~~などと考えます。
急がば回れで、のんびりと過ごしていきたい時間はすごく
「福」
があるとおもうんだな。
「人生」
には「先んずれば」という概念はあるのかな?
今の第二の残された人生を考えると
「ないな」
と思う。
はたから見て
「成功者」
と言われる方は、それはそれで素晴らしいのですが、価値観は
「人それぞれ」
ですから、感じる「福」もそれぞれなんだと思います。
「残った人生」
が私にとっての良いお話かと。
皆さんの「残り物の福」は如何ですか~~~?
・・・・・・・・
関連記事
・・・・・・・・・・・・
ヘッダーの写真は私が撮影した、松島円通院呑むかにある古いお堂の写真です。