是非に及ばすの是非の意味とは?使い方と英語表現や語源の歴史詳細!
是非もなし、や是非に及ばずという使い方ですが、言葉の意味について、語源や由来の歴史について知っていくと、その言葉やことわざに愛着がわいてきます。
是非に及ばず(是非もなし)という、有名な織田信長公が発した、最後の言葉で有名ですが、英語表現や、類義語もどんな言葉があるか、面白そうです。
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是非に及ばずとは?意味や読み方と漢字の分析!
「是非に及ばず」
読み方は「ぜひにおよばず」です。
本能寺で、織田信長が、明智光秀軍の突然の襲撃に対して、放った名言と言われています。
この時の意味はどんな意味だったんでしょうか?
「是非もなし」
これは、日常的な言葉としての
「慣用表現(慣用句)」
です。
是非に及ばずの意味と漢字のお話!
意味は、2種類あるといいます。
「仕方がない、やむを得ないこと」
とあきらめの心理です。
もう一つは
「あれこれ言っても仕方がないから、この事態を何とか切り抜けよう」
という、困難に立ち向かうという意味。
さて・・どちらだったでしょうかね~~この本能寺の変の一言は。
他の理論では
- 是非に及ばず:及ばずなので、この場合は立ち向かうという意味。
是非もなし:これは仕方がない・・諦め
という意味もあるようです。
したがって、どういったのかが、やはりカギになるかと。
私見ですが、「是非もなし」だと思うのですが、いかがなものか??
この軍勢を見て、囲まれたら反撃って思うだろうか?
是非に及ばず・是非もなしに対して他の意味はある?
あるんですよ~~~
次の章の、語源の由来の歴史で紹介しますが
「程度がはなはだしい、いちず、ひたすらな思い」
「当然だ、言うまでもない」
こういった意味もあります。
この是非もなしの、意味する相手の言葉に対する、形容かと思います。
- 是:肯定する
非:否定する
このどちらにも及ばないという、そんな使い方なので、論ずる意味もない。。というか、そんな意味を内包していると思います。
使い方については、以下の章で例文を作ってみますが、結構な使用例が考えられると、私は思いました。
是非に及ばずの語源と由来を歴史的に分析してみた!
どうやら、日本発祥の言葉のように、私は思います。
中国の故事では、なさそうですね。
是非に及ばずの言葉の使用例から見る語源と由来!
出典元の文書が数点あるので、その歴史的な時代背景も含めて、考察してみようともいます。
まずは、平安時代に書かれた「栄花物語」からの引用です。
「ぜひなく」という文言で表現されます。
栄花物語 岩陰
「ぜひなく嬉(うれ)しうこそは思(おぼ)し召すべきを」
(ひたすらにうれしく思いになるはずなのに)
ぜひなく=ひたすら
一途な思いになるんでね‥多分。
『栄花物語』(えいがものがたり)は、平安時代の歴史物語。仮名文。女性の手による編年体物語風史書。
作者不詳の歴史物語。六国史の後継たるべく宇多天皇の治世から起筆し、摂関権力の弱体化した堀河朝の寛治6年2月(1092年)まで、15代約200年間の時代を扱う。
(wikipediaより引用)
次の時代は室町時代
観世流の能の始祖の世阿弥の書いた花伝書
花伝書(かでんしょ)、一名八帖花伝書(はちじょう-かでんしょ)は室町時代末期に編纂された能楽伝書
とあります。
しかし、どうやら世阿弥の書と言われてますが、いろんな説があるようですね。
伝説化されたとも書かれているので、是としましょう。
そのなかの一節
「似合ひたるやうに出(い)で立つべきこと、ぜひなし」
(その役に似合ってるように紛争しなければいけないのは当然である)
ぜひなし=当然である
ですね。
「あだりめえだべ!」
の世界です。(言い方悪いですが・・この辺の言葉で)
次の時代は江戸時代です。
日本永代蔵の井原西鶴の出典!
日本永代蔵と言えば、井原西鶴の書になりますね。
有名です。
『日本永代蔵』(にっぽんえいたいぐら)は、井原西鶴作の浮世草子で、町人物の代表作の一つ。副題「大福新長者教」、内題「本朝永代蔵」。貞享5年(1688年)、大坂の森田庄太郎、京の金屋長兵衛、江戸の西村梅風軒によって刊行される。
(wikipediaより引用)
というものですね。
その中に
「町並みに出る葬礼には、ぜひなく」
( 町内のつきあいで出る葬式はやむを得ず。)
となります。
ぜひなく=仕方ない
ですね。
またまた言葉は悪いですが
「すがたねえべ!」
ですね・・この辺の言葉では。
という、歴史上の書物での、出典があります。
しかし、「栄花物語」の800~1000年あたりの書というのは、驚きます。
延々と書き継がれていたんですね~~
驚きました。
この時代には「紫式部」もいたんだな‥多分。
まさに「永安絵巻」そのものだと思います。
是非に及ばずを使う場面や使い方を例文で!
使い方の場面は、上記の例文で大体察しがつくかと思います。
自分が一途な思いや、状況判断で諦めや、突破の意思を表すため・・そんなときに、使い言葉かな~~と思います。
四の五の言っても始まらない・・そんな場面ですね。
その判断が、諦めか推進かの時に使うのかな~ですね。
是非に及ばず(是非もなし)の言葉を使用した例文!
以下のように作ってみました。
1:この吹雪の日に、ソリで遊んでくれ?孫の頼みなら是非に及ばず。
2:会社を売却した?万年赤字の会社ならそれ自体は是非に及ばず。
3:上がると思って買った株が、なぜか急落。損失拡大だが是非もなし。
4:天候は快晴。絶好の稲刈り日和だが、田んぼに出た途端コンバインが故障。中古購入の機械であるならば是非もなし。
5:いやな仕事を申し付けられたが、うけるも引くもどちらに転んでも、判断は是非もなし。
と言う形で、作ってみました。
これは私の経験上から作った例文です。
五番は、私の状況でやりたくない仕事を、押し付けられそうです。
是非もなしの意味の中で、仕方がないと諦めるか、正面突破で進むかの意味がありますが、どっちに転んでも是非もなし。
そういう意味で、こんな表現をしてみました。
天気は快晴なのに、絶好の稲刈り日和で、満を持してコンバイン乗っていざ田んぼへ。
10メートルほど行ったら、嫌な音が。
そんな経験です。
この場合は即修理。
などなど・・・
是非に及ばずの類義語にはどんな言葉があるかの考察!
是非に及ばずの、「類義語」にはどんなことがあるんでしょうか?
調べてみたところ、以下のような言葉があるようです。
- 1:仕方がない
2:余儀無し
3:逃げられない
4:否応なし
5:選択肢がない
他にもあるようですが、上のような言葉ががあります。
是非もなしのもう一つの言葉の、「乗り越える」こちらの意味で使う場合、また類義語は違います。
この場合の類義語は以下のようなものがあります。
- 1:克服する
2:苦境をはねのける
3:正面突破
などなど、こちらはちょっと、基本的に乗り越える言葉ですから、威勢がいいですね。
是非に及ばずを英語で表現するとどうなる?
いつものように検索で
是非に及ばず:Not by all means
意味がない・・それもすべて・・う~~ん
何となく、わかります。
他の英訳は?
1:navoidable
2:inevitable
3:cannot be helped
4:of necessity
誰も助けてくれない=是非もなし
これいいかな~~多分。
しかし、いろんな表現があること自体が、この言葉の素晴らしいことかもしれませんね。
Nobunaga said, ‘We have no other way.and fought with a bow weapon in the front.
(信長は是非もなしと叫んで、弓で戦った)
これ「We have no other way」ですね。
これ素晴らしいな~~
他に道がない!
これだな。
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温故知新・調べれば調べるほど、いい言葉でした。
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隣り合ってるお国同士ですが、決して一つになることはないんだな。
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小さな川や、海峡が現実には隔てていますからね~~
現代にも通じるものがあるように感じます。
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是非に及ばずは私の人生だな!これからはどうよ?
「是非に及ばず」
いい言葉だと思います。
言葉の、意味のおさらいですが
「仕方がないというあきらめの心境」
「程度がはなはだしい、いちず、ひたすらな思い」
という、二つの意味ですね。
らしいというか、最後の境地はこういうものなんだと思います。
が・・古典での出典の例では、使う例文によっては、もう少し広義の意味もあるように感じられます。
織田信長公の、最後の言葉と言われますが、聞いた方はいたんでしょうか?
それは・・今となっては、ロマンに感じます。
が・・つくづく、リスク管理は重要だな~~と、思うんだな。
それは現代だって、十分に同じことだと思います。
私は、この「是非もなし」という言葉には
「後悔なんかするな!」
という、戒めの意味もあるのでは?
そう思うんだな。
織田信長公は、あの本能寺の時点で、自分の人生をその時点の過ちを、悔いただろうか?
いえいえ・・そういう気持ちがないからの
「是非に及ばず」
だったのではないかな?
そう思うんだな。
いろんな意見はあろうと思いますが、私自身は北斗神拳の長兄「ラオウ」の言葉ではないですが
「わが人生に一片の悔いなし!」=是非もなし
なんだと思うんだな・
今いよいよという時点で、悔いても仕方がないですから。
受け入れますよ。
んで・・これからも、そう思って人生生きていくんだと思います。
この言葉の意味や、語源の歴史を書いていて、そう思った次第。
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糟糠の妻とは、どんな妻のことを言うのでしょうか?
最近は、どうも世の中ね~~
こういう言葉を、知った方がよさそうな気がする。
糟糠の妻の意味は?語源や由来の歴史は?使い方や例文と英語表現!
憂鬱にならない方って、居ないでしょうね。
憂鬱の意味と定義は?使い方や例文や語源の由来の歴史的背景は?
このテーマは、人類の永遠の課題なのかもしれません。
物を考える以上は、つきものではないでしょうか?
*自分の主観も入れて書いてますので、多少わかりにくいこともあるかもしれませんが、容赦ください。
ヘッダーの写真は、我が家の庭に自生している、エビネ蘭の花です。