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乾坤一擲の使い方や例文は?英語表現と意味や故事の語源や由来の話!

3月の秋保大滝の写真

乾坤一擲とは?
意味や読み方や、英語で表現したらどうなるか、考えてみました。
乾坤一擲を使う場面や、例文を自分の経験から拾い出して、作成してみたので紹介します。

中国の故事からの四字熟語ですが、その語源や由来や歴史のお話も、すごく面白いので書いてみます。

大勝負・・なんか関係あんのかな?

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乾坤一擲とは?意味や読み方と漢字の分析!

乾坤一擲

読み方は「けんこんいってき」です。
ちょっと、難しい感じですね。
一度で、この漢字を読める方って、そういらっしゃらないのではないかと思います。

乾坤一擲の意味は?

乾坤一擲の意味は、以下のようです。

「運を天に任せて、一世一代の大勝負にでること」

です。
運を天に任せて、のるかそるかの大勝負とは、なかなかそうある場面ではないですね。

天下をかけて、一度さいころを投げる意から、出た言葉とは言いますが、なかなか威勢のいい言葉に感じます。
でも‥あとで紹介する由来の、歴史的な時代ならいざ知らず、今の時代に、そういう場面ってあるだろうか?

これは例文で考えてみます。

乾坤一擲の漢字の分析は?

以下のように分析してみます。

  • 乾:天を意味します
    坤:地を意味します
    一:一回
    擲:サイコロを投げます

意味は、天地をかけて、一回だけの賽を投げる大勝負!
こんなところでしょうか?

でもね~~勝つか負けるかわからない勝負に、命を懸ける?
おそらく、絶対に勝算があっての判断だと思うのですが、それがなければ、ただのギャンブルに思えてならないのは、私だけかな~~って思うのですが。

また。「乾坤一擲」は

「一擲乾坤」

でも、同じ意味として使われるということです。
しかし、これはやはり、逆さな感じがするので、私は使う時は

「乾坤一擲」

にします。

乾坤一擲の語源や由来の基になった中国の故事とは?

「乾坤一擲」

の語源の由来は、中国は「唐」の時代に、さかのぼります。
その時代を代表する文人の

「韓 愈」(かん ゆ)

という方の詩にでてきます。
ではまずその方はどんな方?

「韓 愈」(かんゆ)とはいつの時代のどんな方?

以下のようです。

韓 愈(かん ゆ、768年(大暦3年) – 824年12月25日(長慶4年12月2日))は、中国唐代中期を代表する文人・士大夫である。字は退之(たいし)。孟州河陽県(現在の河南省焦作市孟州市)の人。本貫は南陽郡。
(wikipediaより引用)

という方です。
792年に、「科挙試験」に合格して「進士」に及第とあります。
とんでもない、優秀な方なんですね。

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乾坤一擲の出典の詩はどんなくだりだ?

この乾坤一擲は、「韓 愈」(かんゆ)の作品の詩で

「鴻溝(こうこう)を過ぐ」

という、詩からの出典です。

   竜疲れ虎困じて川原(せんげん)に割(わか)ち
億万の蒼生、性命を存す
誰か君王に馬首を回(めぐ)らすを勧めて
真に一擲乾坤を賭するを成せる

こんな詩です。

「韓 愈」が訪れた「鴻溝」の地は、今の河南省の賈魯(ころ)河のことだそうな。
その時から約、1000年前の紀元前203年、楚漢戦争の「項羽」と「劉邦」は、万事極まりこの「鴻溝」を境に、西を漢、東を楚とすることで、和議が成立。

ここで、天下が平和になるはずだったんだな~~

が・・そうはならなかった。
劉邦は、兵にも兵糧にも、また軍の士気も上々で、まとまっていたのですが、楚軍は何せ将軍は項羽の独壇場・・しかも兵力も兵糧もままならず、まさに敗軍の将状態。

劉邦の父親と妻が人質になっていて、それが解決したのも、その行動をとらせたのかもしれません。

劉邦に進言したのは、名軍師の張良(ちょうりょう)と策士の陳平(ちんぺい)。
今が、劉邦が勝利するチャンスだ。
これを逃す手はない・・そんな感じかと。

「いま討たなければ、虎を養っ て患(うれ)いを遺(のこ)す」

ということだという進言・

当の劉邦は、項羽が怖い。
が・・部下の意見を取り入れて、項羽を追撃。
これは、まさに約束違反ですが、そんなのはお構いなしですね‥何せ、生きるか死ぬかの、一世一代の大勝負をかけているのですから。

この時の覚悟・・「乾坤一擲」と、「韓 愈」が詩に詠んだわけなんだな。
劉邦は、翌年「四面楚歌」で有名な「垓下」に楚軍を追い詰めて、勝負あったわけです。

この時の判断を、天地をかけた一世一代の大勝負と、「韓 愈」は感じたんだと思います。

「乾坤一擲を賭する」

天と地をかけての、大勝負のことを言うことになる、そんな由来のお話でした。

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乾坤一擲を使う場面や使い方と例文は?

「乾坤一擲」

を使用する場面というは、どんな時?
やはり、一大決心で決戦を挑む時?
一間の時代なら、心を決めて、新しいことに挑む時・・なのではないでしょうか?

でも、私的には、ギャンブルには適用したくないように思うのですが、それもありなのかな~~とも思います。

乾坤一擲を使用して例文を作ってみた!

以下のように作成してみました。

1:乾坤一擲を賭したわけではないのに、結果人生を変えてしまった方が、最近の先生方・これ本人満足なのかな?
2:家を新築するのに、25年のローンを組むのは、私にとって乾坤一擲の思いだった。
3:人生の転職は、私にとっては人生を変える正に乾坤一擲の出来事だった。
4:妻と結婚する時の、私の当時の思いは乾坤一擲の思いでアプローチして、見事実った・・が今は・・??
5:どう考えても、ギャンブルに乾坤一擲をかける思いは、私には理解できそうもない!

という、例文で。

1番は、最近禁じられている会食なるもので、人生を変えた先生方、この方たちは結果人生を変える=乾坤一擲の、それは行為だったように感じるのですが、本人たちにその自覚があっただろうか?
そういう思いで作ってみました。

家を建てる時、これはやはり私にとって「乾坤一擲」そのものでしたね。
25年ローンも終りました。

転職すると言う決断、これはやはり「乾坤一擲」だろうと思います。
妻と結婚するのは「乾坤一擲」なのかどうかは、その時はそうだったような気もする。
でも今は、やはり一生かけた以上は、良かったんだろうなと思う。

私をどう考えても、ギャンブル性のあるものに、乾坤一擲を使うと言う事は、どうにも合点がいきません。
人生を賭けた勝負ですから、まさかサイコロに人生をかけると言う事は、ないですよね。

上の語源の由来にも書きましたが、劉邦は食料も兵の数も、また将軍たちの士気も勝っていたわけです。
ですから、これはチャンスと言うことで、精霊ですから、これはチャンスと言うことで、張良と陳平が

「殿、最高のチャンス、この機会をのがしたら後はありません!」

と進言したわけです。
十分に、勝算があっての提案だったと、私は理解します。

何せ、劉邦は項羽には、全く勝てませんでしたから。

でも、使い方は、個人の判断かと思います。
本人が乾坤一擲と判断すれば、それを使ってよろしいかと。

しかしながら、あまり外れたものはちょっとね・・

乾坤一擲を英語で表現するとどんな表記になるかの考察!

いつものように検索で

乾坤一擲:stake everything

です。
これでいいのかな??
他の英訳は?

1: play for all or nothing
2:throwing all into a task

1番は、なんかよさそうな表現に思います。

We are staking all for it.
(乾坤一擲の時だ)

I’ll play the game of all or nothing.
(一か八かのゲーム)

という、英語での表現ですが、奥が深いです。

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私の人生は乾坤一擲だった?気合は空振りだったかも!

「乾坤一擲」

について、意味や使い方や、例文について私の経験などをもとに作ってみて紹介してきました。
語源の由来や、その由来にまつわる歴史上のお話も合わせて、紹介してきました。
改めて意味のおさらいですが

「運を天に任せて、一世一代の大勝負にでること」

と言う、意味になります。
由来については、上で紹介しましたが、韓愈という方の、詩にまつわる由来になります。

とてもいい言葉ですね。

私は人生に何度乾坤一擲の勝負を行ってきた?

さて、何度でしょう?
大きなことでは

  • 1:結婚
    2:家の新築
    3:転職
    4:人生の行き方

人生を賭けた、勝負のことを「乾坤一擲」と言うのですから、そうそう大勝負がそんなにあるわけないですよね。
そういうことを考えたら、私の人生を賭けた勝負と言うのは、せいぜい上の4点程度かと思います。

世の中には、自分が勝負と思わなくても、それが勝負に当てはまって、いつの間にやら、社会から退場を余儀なくされた。
こういう方も、結構いますね。

最近の、接待疑惑などと言うのも、この類かと思います。
決して自分は、乾坤一擲の勝負でご馳走になったわけではないのに、現実的には人生を賭けたご馳走だったんでしょうね。

こういうのは、乾坤一擲と言わないかもしれませんが、現実は甘くはなかったんだな。

人生を賭けた勝負と言うなら、やはり自分でイニシアチブをとって、勝負していきたいですよね。
はまって(世の風潮に)勝負するのは、これは勝負ではないでしょう。

乾坤一擲の言葉についての、私の下手な講釈でした。

失礼しました。

・・・・・
自分の人生を、酔生夢死では終わりたくないですね。
人生は一度しかありませんから!

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語源や由来のお話が、とても興味深いものがあります。
・・・・・
※多分に、私の主観を入れて書いてますので、ちょっと変なところがあっても、容赦ください。
ヘッダーの写真は、私の愛機のフジの一眼で撮影した、一昨年の秋保大滝の3月の写真です。

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