排他的とは?意味、語源、英語訳と使用例や思考特徴の解説
「排他的とは?」(はいたてき)意味は、他 人をしりぞけたり仲間でない者を排斥する傾向のこと。
|
「排他的」は何かと話題になります!
Contents
- 1 「排他的とは?」意味と読み方の深掘り解説
- 2 「排他的」の語源解説
- 3 「排他的」の使い方:ビジネスとプライベート使う場面の例
- 4 「排他的」の言葉の正しい使い方:注意するべき5つののポイント
- 5 「排他的」の使い方と例文:ビジネスとプライベートでの例文
- 6 類語:「排他的」の類語5選(類義語)
- 7 “排他的”を言い換える – 「独占的」: 意味の共通点
- 8 「排他的」とその反対語(対義語)は「包括的」:言葉の対極を探る」:意味も解説
- 9 「排他的」の英語表現:exclusiveとsnobbishの使い方
- 10 「排他的」の様々な表現:熟語と慣用句の解説
- 11 「排他的」な人ってどんな人?思考の特徴を考える
- 12 「排他的経済水域」とは?排他的経済水域保有ランキングで日本は何位?
- 13 「排他的とは?」:本記事の内容一覧表:感想とまとめ
「排他的とは?」意味と読み方の深掘り解説
(写真AC)
「排他的」
とは?
読み方は「はいたてき」です。
意味は「排他」の傾向で以下の解説。
「排他」の意味。
自分の仲間以外の者すべてをしりぞけて受け入れないこと。「排他主義」
(デジタル大辞泉)
「排他的」
とは上の「排他」の傾向があるさまを言います。
「排他主義」
の傾向がみられる様子。
「排他的」の意味解説
「排他的」とは?
「排他的」
という言葉は、あるものが他のものと共存できない、または特定のものに限定されることを指す形容詞。
具体的には、排他的契約では、契約の一方の当事者が他の当事者と同様の契約を結ぶことを禁じられることが一般的です。
排他的な権利とは、他の人々には許されない特定の権利や利益を意味する場合もあります。
箇条書きに意味を‥
- ①:部外者を退けて。
②:他のものを排斥する
③:自分たちの仲間や同類しか受け入れない
④:外部の人間を受け入れない
さらには
- ⑤:自分たちのことが最優先
⑥:相手の立場は一切考えず無視
など・・非常にマイナスなイメージを持つ言葉です。
具体的な日常の例を以下に。
①:排他的なクラブ会員制度:
特定のクラブや団体が、厳しい入会基準を設け、特定の人々のみをメンバーとする場合。他の一般の人々は参加を許されない。
②:排他的な契約:
ある企業が、特定の製品を販売する権利を一つの店舗にのみ与える場合。他の店舗ではその製品を扱うことができない。
これは通常あり得ること。
むしろこうでなくてはいけないかと。
③:排他的な権利:
特定の人が何かを独占する権利を持っている場合、他の人々はその何かに対して何もすることができない。
これらの例からもわかるように、「排他的」は、一方が存在すると、他方が存在できない、または一方が特定の権利を持つことで、他方がその権利を持てないような状況を示す言葉です。
その権利を握った側は、反面そこから最大限の利益を享受することが可能になります。
感情とビジネス上の決まりごとの
「契約」
の世界では、また少し変わって来ると思います。
しかし「平等」という考え方で行くとやはり
「マイナスイメージ」
が付きまとうな~~と感じるのは私だけ??
「排他的」の語源解説
(写真AC)
「排他的」
に故事などの由来はありません。
その漢字の意味によります。
- 「排」:おしのける。しりぞける。
「他」:ほかの。別の。自分以外のもの。
「的」:そのような性質・状態・傾向である。
「排他」:自分の仲間以外の者すべてをしりぞけて受け入れないこと。
語源は上の漢字のそれぞれの意味によります。
「排」
の持つ意味と
「他」
の意味と
それらの
「的」:性質をもつもの。
それが語源になります。
「排他的」の使い方:ビジネスとプライベート使う場面の例
「排他的」
を使う場面は
「特定の対象だけを認め他を排除する際場面」
以下に
- ①:ビジネスシーン
②:プライベートシーン
の二つの場面を解説します。
「ビジネスシーン」での「排他的」を使う場面
ビジネスシーンでの使用場面:
場面➀ | 排他的契約締結 |
場面➁ | 排他的販売権取得 |
場面➂ | 排他的提携の提案 |
場面➃ | 排他的技術使用 |
場面➄ | 排他的市場調査 |
こんな場面ありませんか?
私は結構ありました。
見方変えれば
「ビジネス」
は他を圧倒して優位性を保ち続けることが大事。
しかも契約世界なら
「排他的」
は当然最低条件に入るかと。
「プライベートシーン」での「排他的」を使う場面
プライベートでの使用場面:
場面➀ | 排他的な趣味 |
場面➁ | 排他的な友情 |
場面➂ | 排他的な恋愛関係 |
場面➃ | 排他的なクラブ加入 |
場面⑤ | 排他的なイベント参加 |
「プライベート」
の世界での
「排他的」
な考え方はおすすめしないな~~という感想。
が・・趣味のように個人で楽しむ世界ならありかもしれませんが
「チーム」
や友人関係は注意が必要かと。
切り分ける使い分けが肝要かと思います。
「排他的」の言葉の正しい使い方:注意するべき5つののポイント
以下の点は注意したほうが無難。
①:誤解の回避:
「排他的」は閉じられた、他を排除する意味なので、使う場面や相手によっては誤解を招くことがある。
②:相手への配慮:
他人を排除するニュアンスがあるため、人間関係においては慎重に用いる。
③:ビジネス文脈の理解:
ビジネスの場では特定の権利や契約を指すことが多いので、その文脈での使用が適切。
④:一般的な使い方との差別化:
「排他的」の使い方は一般的な日常会話とは異なる場合が多いため、意味を正しく理解し使用する。
⑤:法的用語としての使用:
法律や契約に関連する文脈で使う場合、正確な意味と法的な束縛を理解して使用する。
このような場面。
ビジネスの世界では上記に様な内容が主流。
しかし、日常で使用するときは相手への
「配慮」
は欠かせません。
注意することが大事かと思います。
「排他的」の使い方と例文:ビジネスとプライベートでの例文
(写真AC)
「排他的」
を使用した例文を
- ①:ビジネスのシーンを想定
②:プライベートを想定
して以下に作成してみます。
ビジネスでの「排他的」:例文
ビジネスシーン:
例文➀ | この契約は排他的なもので相手に有利で当方には不利に見える。 |
例文➁ | 我々はこの案件については排他的な販売権を持っているのでもっと活用するべきだ。 |
例文➂ | 本ビジネスにおいて排他的な取引先として選ばれたのは当然の帰結だ。 |
例文➃ | 彼とは排他的なパートナーシップだがそろそろ見直す時期かも。 |
例文➄ | 排他的論理和の理論ってすごいものがあるんだな~驚いた。 |
ビジネスですから、特定の事業やプロジェクトにおいて、限定された団体や個人とのみ独占的に協力・提携関係を結ぶことは普通のこと。
ただし、排他的なパートナーシップとはいっても、特定のパートナーに依存するリスクも孕んでいることは知っておくべきかと。
日常生活での「排他的」:例文
プライベートシーン:
例文➀ | この情報は排他的に私にしかないので見返すチャンスだ。 |
例文➁ | 彼の趣味は一風変わっていて排他的なものが多い。 |
例文➂ | 彼女とは、恋愛において排他的な関係を築いている。 |
例文④ | 内容は排他的なクラブメンバーだけのイベントです。 |
例文➄ | 彼は排他的な考えの持ち主で、柔軟性が足りないから本チームには不適だ。 |
プライベートは生活に密着しています。
人間関係も親密な部分もあろうかと。
が・・「類は友を呼ぶ」で
「排他的」
な思考で偏ったチームができるのはこれは普通のことに感じます。
友人グループってそうだよな~~と。
お世辞をテーマにした会話例
以下の会話例で。
この新製品、排他的に販売するんだ。
本当に?だったら他社との契約は?
うん、全て排他的だから他社は除外。
他社には他の製品を提供すればいい。
そうだね、その製品で他の市場も取り込もう。
「ビジネス」
では意外とこんな会話って日常的かもしれません。
なにせ、他を出し抜くことが至上命題ですから。
類語:「排他的」の類語5選(類義語)
以下の表で。
独占的 | 他を排除し占有する |
専有的 | 他に分けずに占有する |
単独的 | 他を関与させずに行う |
専門的 | 一分野に特化する |
限定的 | ある範囲内でのみ限る |
他には
- ①:派閥
②:占領
③:一手に担う
などなどがあります。
都度、文脈や内容によって使い分けましょう。
“排他的”を言い換える – 「独占的」: 意味の共通点
(写真AC)
「排他的」
の言い替えとしては
「独占的」
を上げておきます。
この言葉は、
①:他の要素や人々を排除して単独で何かを占有
②:制御する様子
を表します。
例えば、排他的な契約はその契約を結んだ当事者間でのみ有効であるという意味になります。
このような意味の共通性から、「排他的」と「独占的」はしばしば同義語として使用されます。
「排他的」とその反対語(対義語)は「包括的」:言葉の対極を探る」:意味も解説
(写真AC)
「排他的」
の反対語は
「包括的」(ほうかつてき)
を上げておきます。
意味は以下の解説
すべてをひっくるめているさま。総括的。
(デジタル大辞泉)
「排他的」
は特定のものを取り込み、他を排除する概念を表します。
それに対して
「包括的」
は、全てを取り込んで何も排除しない、という概念であるので「排他的」の反対語として適当です。
反対語を理解することで、そのもとの意味への理解も特に深まります。
・・・・・・・・
関連記事
・・・・・・・・・・・・
「排他的」の英語表現:exclusiveとsnobbishの使い方
「排他的」を表す単語と例文と英語表現です。
「排他的」を表現する英単語は
- ①:exclusive
②:snobbish
が代表的。
①:An exclusive group.:排他的な集団
こんな意味も持ち合わせています。
②:snobbish(高慢な、お高くとまった)
“He has a snobbish attitude towards people from the countryside.”
(彼は田舎の人々に対して高慢な態度を持っている。)
“Her snobbish behavior makes her unpopular among her colleagues.”
(彼女のお高くとまった振る舞いは、同僚たちの間で不人気にしている。)
③:exclusive(排他的な、限定的な):
“This club has an exclusive membership, and not everyone can join.”
(このクラブは会員制で排他的で、誰でも参加できるわけではない。)
“The offer is exclusive to our premium customers only.”
(このオファーは、プレミアムなお客様に限り排他的に提供される。)
②:snobbish(高慢な、お高くとまった)
はやや軽蔑的な表現の場合こちら。
一般的には
③:exclusive
と覚えておくとよさそうです。
「排他的」の様々な表現:熟語と慣用句の解説
(写真AC)
「排他的」
の熟語で通常使われる慣用句を以下の表に数点ですがまとめてみました。。
以下の表で。
排他的な取引(Exclusive Deal) | 特定の人や組織とだけ行う取引。他の人々や組織は除外される。 |
排他的な権利(Exclusive Rights) | ある特定の活動や商標などに対する唯一の権利。他の人々はその権利を持つことができない。 |
排他的配信(Exclusive Distribution) | 特定の商品やサービスが、特定の供給業者を通じてのみ提供される販売戦略。 |
排他的な会員(Exclusive Membership) | あるクラブや組織に加入できる人々が限られていること。特定の基準や要件を満たす必要がある。 |
排他的所有(Exclusive Ownership) | ある物件や財産に対して唯一の所有権を有すること。他の人々は所有する権利を持たない。 |
「排他的」
を使った表現はもっとありますが、こんなところで。
よく聞くな~~と改めて思います。
「排他的」な人ってどんな人?思考の特徴を考える
(写真AC)
- ①:「排他的な人」とはどんな人?特徴など
②:「排他的な人」の思考の特徴
を考えてみました。
「排他的な人」ってどんな人のこと?特徴など考えてみる!
「排他的な人」
という表現があります。
こういう方は一般的に、特定の人々や考え方に対して開かれておらず、他人や他の意見を受け入れることを嫌う傾向を指します。
以下のような事柄が、具体的な特徴として挙げられることが多いです。
①:自分のグループや価値観だけを重視:
自分が属するグループや持っている価値観に強く固執し、他の人々や考え方を否定する傾向がある。
②:他者とのコミュニケーションの欠如:
異なる意見や価値観を持つ人々との対話を避け、理解を深めようとしない。
③:偏見の強さ:
自分と異なるバックグラウンドを持つ人々に対して偏見を持ちやすい。
④:共感の欠如:
他人の立場や感情に共感することが少なく、自分の考えが絶対であるとの姿勢を持つ。
排他的な人のこのような態度(所作や言動)は、チームワークやコミュニティ内での調和を妨げることがあるため、注意が必要とされることが多いです。
否定的な意味で使われることが多いです。
皆さんの周囲にはいませんか?
「排他的な人」の思考の特徴などについて
「排他的な人」
の根底にある思考の傾向は、以下の特徴(傾向)をしばしば見せます。
①:自己中心性:
自分の考えや価値観が正しいと強く信じ、他人の視点を無視することが多い。
②:不安や恐れの存在:
未知のものや異なる考え方への恐れや不安から、他者を排除する傾向がある。
③:コントロールの必要性:
状況や人々をコントロールする必要性を感じ、自分のコントロールを超えるものを排除しようとする。
④:対立的な世界観:
世界を自分と他者、自分のグループと他のグループなどの対立軸で捉える傾向がある。この“我々対彼ら”の思考は、共感や協力の機会を減らす。
⑤:柔軟性の欠如:
新しい考え方や価値観に対する柔軟性が欠けているため、変化への適応が難しい。
このような思考の傾向は、個人間の関係だけでなく、集団間の対立や偏見の増大など、より広い社会的な問題にもつながることがあるため、理解と対処が重要です。
「排他的な人」
とはいっても「個人」ですが、そのような思考の方の同じ主義の傾向の方が集まると
「コミュニティー」
を形成することに。
思いたくはないのですが、なかなか厄介なことかもしれません。
・・・・・・・・
関連記事
・・・・・・・・・・・・
「排他的経済水域」とは?排他的経済水域保有ランキングで日本は何位?
「排他的経済水域とは?」
以下の解説。
排他的経済水域(はいたてきけいざいすいいき、英: Exclusive Economic Zone; EEZ、仏: Zone économique exclusive, ZEE、独: Ausschließliche Wirtschaftszone, AWZ)とは、海洋法に関する国際連合条約に基づいて設定される、天然資源及び自然エネルギーに関する「主権的権利」、並びに人工島・施設の設置、環境保護・保全、海洋科学調査に関する「管轄権」が及ぶ水域のことを示す。
水域と訳されるが、英語では単にzone(領域)と水域という含意はない。
領海や接続水域ではないため、航行や上空飛行は妨げられない。
(wikipediaより)
なるほど~~です。
分かりやすい図がこちら。
(wikipediaより)
別な説明でこのような解説も。
排他的経済水域(EEZ:Exclusive Economic Zone)とは、沿岸国がその海岸から200海里(約370.4キロメートル)以内の海域で、漁業権や鉱物資源の探査・採掘などの経済的な権益を有する国際法上の区域です。
この区域内では、沿岸国は自国の法律に基づいて資源の管理・利用を行うことができ、他国は沿岸国の許可がない限り、漁業や採掘などの経済活動を行うことができません。
こちらの方がわかりやすいですね。
お国単位で経済的に開発や権利が保障されてる水域のことと理解しました。
「排他的経済水域」保有国別ランキング8位まで
ちょっと変動的なデーターですが、一般的に公開されてるデーターでのランキングです。
単位:EEZ(㎢)
➀:フランス | 11,691,000 |
➁:アメリカ | 11,351,000 |
➂:オーストラリア | 8,505,348 |
➃:ロシア | 7,566,673 |
➄:イギリス | 6,805,586 |
⑥:インドネシア | 6,159,032 |
⑦:カナダ | 5,599,077 |
⑧:日本 | 4,479,388 |
*ランキング専門サイトよりの引用です。
他の数字もあるようですね~~
どうも、統計のデーターですが、支配地としてその国にいれるかどうかで、基準があいまいな部分があるようにも感じます。
他サイトでは
「アメリカ」
が一位です。
しかし、フランスはすごいですね。
海(EEZ)を今でも多く保有しています。
日本って国土が狭いのですが島国の特徴なんだべな~
8位です。
「排他的とは?」:本記事の内容一覧表:感想とまとめ
以下の表にまとめてみました。
➀:意味 | 他 人をしりぞけたり仲間でない者を排斥する傾向のこと |
➁:語源と由来 | 漢字一文字づつの意味による |
➂:使う場面 | 特定の対象だけを認め他を排除する際場面 |
➃:使い方を例文で | 彼は排他的な考えの持ち主で、柔軟性が足りないから本チームには不適だ。 |
➄:類語 | 独占的・占有的・単独的・限定的・他 |
⑥:言い替え | 独占的 |
⑦:反対語 | 「包括的」 |
⑧:英語例文 | The offer is exclusive to our premium customers only. |
「排他的」
は日常社会にはびこっています。
よく言えば
「個性的」
で「個」を尊重する現代にはとてもあってる言葉にも思いますが、内容を知るにつけ
「ちょっと違うんでない?」
という印象を持ちます。
「排他的な人」
は普通にどこにでも。
世の中の傾向として多くなったな~~と思うんだっけな~~
(写真AC)
「排他的」の良いお話:まとめ
「排他的」
の良いお話。
私のお話です。
私は
「排他的な人?」
と、自問自答してみたのですが、どう考えてもその対義語である
「包括的」
な人であると自認します。(最近は頭が固いと言われますが‥)
ってか、そうでなくともそれを目指してるかな~~と。
が・・そうなるためには
「排他的な人」
の論理的な思考も参考にすることも必要かと。
なので、世の中いろんな人がいて、いろんな考え方があります。
どれが排他的な考え方なのか?
よ~~く~~理解することも大切なことだと思うんだな~
というわけで、自分の判断基準での参考にすることが
「良いお話」
ということにしておきます。
・・・・・・・・
関連記事
・・・・・・・・・・・・
*ヘッダーの写真はわたしが撮影した湖に映る山の逆さの風景写真です。