冬来たりなば春遠からじの意味と使い方と例文!類語と英語原文!
「冬来たりなば春遠からじ」とは? 意味は、つらい時期を耐え抜けば、幸せな時期は必ず来るというたとえ。
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誰にでも冬はあるもの・でも春が来たときに喜びは、寒いほど感じるものだな!
Contents
冬来たりなば春遠からじとは?意味を詳しく解説!
冬来たりなば春遠からじとは?
読み方は「ふゆきたりななはるとうからじ」です。
意味は以下の解説。
つらい時期を耐え抜けば、幸せな時期は必ず来るというたとえ。長い冬を耐えて春を待つ気持ちの表現としても用いられる。
(デジタル大辞泉)
辛い時期を「冬」に見立てた言葉。
冬が来たら(今の時期)春はすぐそこ・・実際に今はその兆し【2月後半】が見えます。
でも、季節は必ず巡ってきますが、辛い時期って、なかなかですよね~~実際は。
でも、希望を持つように・・そんな励ましの言葉にも感じます。
冬来たりなば春遠からじの語源と由来やその原文!
「冬来たりなば春遠からじ」
の語源と由来と、原文のお話。
実は、英訳は間違いだ?
原文は中国の故事ではなく「シェリー」の詩「西風の賦」!
英国の詩人の「シェリー」の詩で
「西風の賦」(西風に寄せる歌)
の一節です。
原文は以下。
If winter comes, can spring be far behind?
です。
詩人シェリーとはこんな方です。
パーシー・ビッシ・シェリー(Percy Bysshe Shelley、1792年8月4日 – 1822年7月8日)は、イングランドのロマン派詩人。小説家のメアリー・シェリーは妻。
(wikipediaより)
以下のような作品が‥他多数
- 詩『雲』(The Cloud, 1820年)
詩『ひばりに寄せて』(To a Skylark, 1820年)
詩『うた』(Song, 1821年)(エルガー作曲の交響曲第2番に霊感を与える)
長詩『エピサイキディオン』(Epipsychidion, 1821年)
などなど。
いい詩なのですが、しかし専門家の言うところでは、最後の
「じ」
が疑問符。
「じ」というのは、「推量の否定」。
「そんなことはないであろう」
という、推測の否定なんだな。
そうは言っても、この翻訳の通りに、素直に受け止めていきたいと思います。
「長い冬の先には、必ず春が待ってるよ!」
と。
「冬来たりなば春遠からじ」と訳し広めたのは誰だ?
If winter comes, can spring be far behind?
を
「冬来たりなば春遠からじ」
と翻訳して世間に広めたのは誰?
実は、はっきりしていないようです。
➀:上田敏
➁:上田和夫:シェリー詩集訳者
➂:木村毅:ハッチンソンの小説訳の本の扉にこれが記載。
一般的には
「上田敏」
と言われていますが、「上田敏」の訳全集に本詩の記載がありません。
シェリー詩集の翻訳をしてる
「上田和夫」
氏の可能性が高いかと思いますが、実際は誰なのかな?
冬来たりなば春遠からじの使い方を場面と例文と会話例で!
この章では
- ・冬来たりなば春遠からじを使う場面。
・使い方を短文の例文で。
・冬来たりなば春遠からじを用いた会話例。
を解説します。
冬来たりなば春遠からじを使う場面は?
「冬来たりなば春遠からじ」
を使う場面は、苦境の時。
困ってるときや、苦難の時。
場面➀ | 景気の落ち込み |
場面➁ | 逆境や試練の時 |
場面➂ | 苦難の季節 |
場面➃ | 臥薪嘗胆 |
場面➄ | などなど他多数の苦難の時。 |
誰でもが、こんな時はありますね。
苦しい時に思うのは、やはり成功した時や、この先に見えるもの・・かな多分!
「冬来たりなば春遠からじ」の使い方を短文の例文で!
以下の例文で。
例文➀ | 景気が悪くて給料が上がらないし、家のローンもあるけど、「冬来たりなば春遠からじ」さ。良いことがあるよ。 |
例文➁ | 仕事は厳しいけど、「冬来たりなば春遠からじ」で、定年したらきっと自分らしい人生が待ってるさ。 |
例文➂ | 開発は佳境だ。「冬来たりなば春遠からじ」というから、成功したきっとみんなびっくりだな。 |
例文➃ | 「冬来たりなば春遠からじ」っていうけど、このどん底から、どうやって抜け出す? |
例文➄ | 「冬来たりなば春遠からじ」というが、私の父と母は本当に実感してたな~まさかこのような人生が‥と |
例文⑥ | ブログのアクセスは伸びないが、「冬来たりなば春遠からじ」というから、きっとその先には良いことがあるな。 |
などなど。
私の思う事や、実際の私の例で、例文を作成してみました。
誰でもが、辛いときや災難の時があるもの。
無い方はいないですね・・たぶん。
でも、その先を信じて、頑張るんだと思います。
「冬来たりなば春遠からじ」を使った会話例!
以下の会話例で。
お父さん、なんで今転職?ローンがまだ10年以上残ってるし、そんな安給料で?
すまんが、命と引き換えだと思ってくれないか?今のままでは精神的にダウンするよ!
仕方ないわね。死んでも保険でチャラだからいいけど・・いないと困るし。
「冬来たりなば春遠からじ」っていうじゃん。きっとそのあとには良い時がやってくるから。
と、思ってやってきました。
こんな時代でした。
残業が多くて、手当なしでノルマだけが大きく、達成できないとどんどん精神的に追い込まれ。
尤、追い込んだのは自分かもしれませんが。
「冬来たりなば春遠からじ」の類語と言い換えは「いばらの道」!
「冬来たりなば春遠からじ」の類語は以下。
いばらの道 | 茨に例えて、苦難な状況 |
臥薪嘗胆 | 目的を遂げるために苦心し、努力を重ねること。 |
氷河期 | 厳しい時代 |
言い替え | 茨の道 |
類語を、いろいろ見てみたのですが、なかなか適当が見当たらず。
一応上の三語で。
言い替えとして適当だな~~と思うのは
「茨の道」
で。
「臥薪嘗胆」
は復讐心も由来的についてるので、ちょっと純粋な努力という面では、ふさわしさを感じませんでした。
「冬来たりなば春遠からじ」の反対語は「絶望!
「冬来たりなば春遠からじ」の反対語を考えてみました。
「冬きたりなば、春遠からじ」
ですから、これはもともとは、希望的な意味合いがあるのかな~~と。
希望を持っていれば、この先良いこともあるし、きっとこの苦難も克服できる。
人間って、この希望を持っているんだな~~
という事で、希望の反対が、このことわざの対義語になると。
ならば「絶望」「失望」ですね。
一つ選ぶなら
「絶望」
にしておきます。
「冬来たりなば春遠からじ」を英語で表現すると?
以下です。
「If Winter comes, can Spring be far behind ?」
シェリーの詩の中の、そのまんまの表現です。
ところで、この詩の題は
「Ode to the West Wind」
この訳は「西風の賦」(西風に寄せる歌)になったんですね。
「West Wind」
ですからなるほど、とも思うのですが、問題は最初の
「ode」
これなんでしょうか?
諸説あるようですが、私には理解できませんでした。
「冬来りなば春遠からじ」は座右の銘でも人気!
「冬来りなば春遠からじ」
を「座右の銘」にされてる方も多いかと思います。
とても人気の言葉ですから。
「座右の銘」
は、しんどい時に思い出すと根性が沸いてくる、自分を支える言葉。
きっと、今はしんどいけどこの先には明るい未来が。
そう思えば、もう一段頑張れる。
でも、春がくる方はいいのですが、いくら何でもという方も多くいらっしゃいます。
世の中均等ではないんだな~~と思う時もあるんだな。
世界の中では、この希望さえ感じられない方もいることを、知っておかないといけないと最近感じます。
冬来たりなば春遠からじに思うこと!感想とまとめ!
「冬来たりなば春遠からじ」の本記事の内容を、以下の表にまとめてみました。
➀:意味 | つらい時期を耐え抜けば、幸せな時期は必ず来るというたとえ。 |
➁:語源と由来 | イギリスの詩人、シェリーの詩。「西風の賦」(西風に寄せる歌) |
➂:使う場面 | 苦難の時や辛い時期に際して・・他多数 |
➃:使い方を例文で | 仕事は厳しいけど、「冬来たりなば春遠からじ」で、定年したらきっと自分らしい人生が待ってるさ。 |
➄:類語 | 臥薪嘗胆・氷河期・いばらの道など |
⑥:言い替え | いばらの道 |
⑦:反対語 | 絶望 |
⑧:英語表現 | 「If Winter comes, can Spring be far behind ?」 |
意味のおさらいです。
つらい時期を耐え抜けば、幸せな時期は必ず来るというたとえ。長い冬を耐えて春を待つ気持ちの表現としても用いられる。
(デジタル大辞泉)
見方かえて・・
シェリーの、この詩に寄せる思いと言うのは、どんなものだったんでしょうか?
この言葉について、いろいろ考えてみたのですが、この
「冬来たりなば」
のフレーズですが、これは自分が望んで冬にしたのか、それとも他の要因で過酷な試練の状況に、陥ったものなのか?
これによって、かなり意味が違うと思うんだな。
例えば、自分の意思によって、新たなことにチャレンジしてうまくいかなかった場合は、これを冬と呼ぶかどうか?
これは自分の意思ですから、冬のレベルとしてはちょっと軽いでしょう・・これについて皆さんはどう思いますか?
例えて、今の世の中の状況を考えた場合、自分の意思とは全く違った冬は、突然訪れたわけです。
これは、冬のレベルとしては、仮に私の場合は最高レベルです。
ある日突然、他力本願で会社の仕事は、9割以上もなくなった、これが冬でなくてなんだろうか?
人それぞれに、この場合の冬を感じる事は、人の数だけ種類があるんだと思います。
また、置かれている立場も違います。
でもいずれ、春はやってきます。
私の冬と春の良いお話!
「冬来たりなば春遠からじ」
はいい言葉です。
でも、本来はそういうお話でも、なさそうですね‥原文の前後からは。
でも、このことわざに訳した方は、素晴らしいです。
中国の故事成語らしき、訳の仕方に思います。
「冬」
は私のサラリーマン時代。
辛かったですね~~
その重圧からは、ほとんど逃れることはできませんでした。
では「春」は?
いまだね。
この先はもっと、春めいてくると思います。
「定年」
で人生が、大きく逆転しました。
ただ、不安はこれです。
「俺の人生はあと何年残ってる?」
こればっかりは、いつの時代であっても、交通事故もありますから、つきものかもしれませんが。
今年(いつの時代でももっと)は、春になることを期待しましょう!
・・・・・・・・・・
*ヘッダーの写真は、私が撮影した庭のイワヒバの写真です。