手こずるとは?意味と使い方を例文で解説!由来や類語と英語表現!
手こずるとは?
漢字では「梃子摺る」と書きます。
意味は、扱いに困り、すんなりと対処や処置ができないことを言います。
使い方を短文の例文と会話例の作成で解説!
語源の由来や類語(同義語と言い換え)と反対語(対義語)や英語表現を通して「手こずる」の意味を深く理解してみます。
Contents
手こずるとは?意味を詳しく解説!
「手こずる」漢字では「梃子摺る」と書きます。
読み方は、そのまんま「てこずる」です。
意味は以下の解説です。
扱いに困ること。処置に手間取り、すんなりとは対処・解決できないさま。
(実用日本語表現辞典)
解説のように、物事がうまくいかないときに、しかも何かがそのことを邪魔して、思い通りに進まなかったときの表現として
「手こずる」
という言葉を使います。
「手こずる」
という言葉のニュアンス的に、自分の功労をPRするという、そんな意味が込められているところが、ポイントかと。
「手こずる」
の先には、成功が見えてきます。
「手こずりはしたが、解決策を見つけて対処した」
となると、自分の実績をPRすることに。
勿論、これは前向きです。
手こずるの語源と由来のお話!
「手こずる」「梃子摺る」の語源のお話です。
江戸時代の「安永年間」のあたりと言いますから、1770年あたりかと。
漢字の「梃子」がやはり語源になっています。
梃子摺るの言葉の由来はてこの原理だった!
重い物を動かすには「梃子」(てこ)を使用します。
江戸時代にも、重い物を運んだり、動かすときにはこの「梃子」を使っていたんだな。
「てこ」とは、棒状のもので、途中に角材や石などを置いて、そこを視点にして、その棒を回転したり押し上げたりして、その先の重い物を動かします。
「てこの原理」
は学校でも習いますが、そのことです。
しかし、ものによっては、なかなか動かなかったり、支点にしたものが安定していないと
「ずれてしまう」
ことが、起きてしまう。
そのことから、「梃子摺る」という言葉が、生まれたという事です。
「梃子摺る」の「摺る」は、常用漢字外ですが、物が「すれる」(摺れる:ずれる)、ここでいうなら重たいものが、うまく移動させたい方向に行かず、思わぬ方向に「摺れて」しまった・・そんなことを表現したのでは?
そう思いました。
当時の、流行言葉になったそうです。
語源の由来のお話は、重たい物の移動でしたが、それが転じて物事がうまくいかないときや、手間がかかる時などに
「梃子摺る」「手こずる」
を、使うようになったというお話です。
手こずるを使う場面を考えてみた!
「手こずる」
を使う場面は、意味の解説から以下のような時が、主だと思います。
- 1:処置に困る場面
2:取扱いに苦しむ場面
3:手の打ちようがなく悩む場面
などなど。
仕事でも、プライベートにおいても、そのような場面は、生きていればつきものですね。
でも「手こずる」には、その先がありますから、それは自分の功労にもなります。
その辺の意味も、理解しておくと、使い勝手が広がっていくと思います。
手こずるの使い方を短文の例文の作成で!
以下のように短文での例文を、作成してみました。
1:当初、ワードプレスの設置にはかなり「手こずった」ものだが、今ではどこのサーバーも、自動でやってくれるので、えらい進化したもんだな~~と思う。
2:市場回収の商品の不良の原因分析に、かなり「手こずり」納品が、数日伸びて取引先から大目玉を食らった。
3:写真の編集に手こずっていた昔が、嘘のような現実が今あるな。
4:妻の病後の「うつ」には、本当に手こずったが、元気になってよかったな~~と今思う。
5:仕事の業務マニュアルの作成に、現在手こずっているが、後一か月ほどで完成の予定だ。
6:仕事が行き詰まり、打開するには社長の裁断が必要。説得に手こずったが、何とかうまくいきそうだ。
などなど。
仕事上や、プライベート上での、私の経験を短文で例文にしてみました。
ほとんどの方は、この「手こずる」は経験していると思います。
もし、この言葉を使わなくても、同じようなうまくいかないを、経験しているかと。
「手こずる」
は便利な言葉ですね。
梃子摺るの会話例!
以下の内容で。
お父さん、私のブログはいつできるの?写真も用意して待ってるんだけど!
ちょっと待ってよ‥今作ってるんだけど、新しいテーマだから使い勝手がいまいちで、ちょっと手こずってるんだ!
明日休みだから、明日までお願い!
全く勝手な事ばっかし言ってるな~~でも、わが娘なら仕方がないか!
なんていう、実際のお話。
こうであったかどうかは別にして、ワードプレスでブログを作ってやりました。
私は家では、便利屋ですね。
手こずるの類義語(類語)や言い換えには?
手こずるの類義語(類語)は以下。
- 1:手を焼く
2:難渋する
3:苦慮する
4:困難を生じる
5:苦しむ
などなど。
「言い換え」
として適当だな~~と思うのは
「手を焼く」
にしておきます。
手こずるの代替えとして、一言で意味を代用できる言葉としては、適当だな~~と私は感じます。
また、いろんな場面で「手こずる」の言い換えとして、適合するかと。
手こずるの反対語(対義語)にはどんな言葉が?
手こずるの反対語(対義語)を考えてみました。
手こずってないんだな‥ってことは、うまくいっている状態。
しかも、簡単に物事が進んでいる様子を連想します。
ということで
- 1:容易
2:たやすい(容易い)
3:簡単
4:難なく
などなどが考えられます。
一つだけチョイスするなら
「容易い」
を上げておきます。
一番しっくりくるような、私のイメージです。
・・・・・・・・・・
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・・・・・・・
手こずるを英語で表現!
ググってみました。
手こずる:Troublesome
よさそうに感じますが、ほかの英訳も
手こずるの活用法
1:do not know what to do with somebody
2:have trouble in controlling somebody
3:be put out
4:have a hard time
これ全部手こずるです。
場面を想定して使い分ければと思います。
手こずらせる
5:put somebody out
6:drive somebody to his wits’ end
7:give somebody a lot of trouble
(weblio辞書)
こんな使い方ですね。
手こずっているいい話!感想とまとめ!
「手こずる」
の意味や、語源となった由来のお話や、使い方を短文の例文の作成で、会話例なども作ってみました。
類語や言いかえや反対語や英語表現など、いろんな角度からこの
「手こずる」
を見てきました。
漢字では「梃子摺る」と書きますが、由来のお話で、納得しました。
意味のおさらいです。
扱いに困ること。処置に手間取り、すんなりとは対処・解決できないさま。
(実用日本語表現辞典)
こんな状態は、日常茶飯事にありえることだと思います。
なので、由来となった江戸時代には、この言葉が流行したとありますが、そういうことも納得ですね~~
扱いに困ったり、処置に困ったり、手間取ったりすることを、言い当てている一言
「手こずる」
は、とても都合がいい言葉だったんだと思います。
勿論現代でも。
この言葉のいい所は「手こずっている」けど、解決したらそれは、自分お巧妙になるところ。
前向きなんだよね~~
なおさら、都合よく感じます。
梃子摺ってる感覚がとても印象的な出来事!
以前勤務の会社での、設計品。
これまでにない物を要求されて、設計費の見積額も、私にとっては前代未聞で、完成品の見積もり費も高額。
えらいプレッシャーで、生みの苦しみは言うに及ばず、梃子摺るなんてもんではなかったですね。
手こずったおかげで、その商品は日の目を見たのですが、私がその会社を辞めて転職するきっかけになりました。
手こずりのおかげで、日の目を見たが、そのあとは一気に転職に傾いていった事件でしたね。
しかし、前向きにとらえれば、やはり手こずった分、自分の功名にはなったようです。
そのあとも、仕事は引きも切らずでしたから。
おかげで、私はどんどん疲弊していったわけです。
いい思い出でした。
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弘法大師様も、間違います。
まして、私たちなら当然ですね。
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三つ子の魂百まで以てホント?
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由来のお話は、とても参考になります。
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*ヘッダーの写真は、私が撮影した、岩手県の錦秋湖の秋の紅葉の写真です。