画竜点睛の故事の話とは?意味や使い方と例文は?英語表現の考察!

x-t4で撮影した須川岳の冬の写真

画竜点睛とは?
意味は、物事を完成するために、最後に加える大切な仕上げのたとえ。

  • ・語源と由来のお話。
    ・使い方を例文と会話例の作成で。
    ・反対語と類語と言い換え。
    ・英語表現で意味を深く理解。
    ・読み方は「がりょうてんせい」。
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画竜点睛を欠くとは?意味を詳しく解説!

「画竜点睛」
読み方は「がりょうてんせい」。
難しい漢字ですね。
意味は以下。

物事の眼目、中心となる大切なところ。最後にたいせつな部分を付け加えて、物事を完全に仕上げること。
(四字熟語を知る辞典)
最後の大事な仕上げ。また、ほんの少し手を加えることで全体が引き立つこと。
(デジタル大辞泉)

最後の最も肝心かなめの、最後の一押し(仕上げ)で、全体を一層引き立てる・・そんな例えです。

「竜(りょうを)画(えがいて)睛(ひとみ)を点ず」
竜の絵を描いたのに、瞳を入れなかったらどうなるか?

そんな例えですね。
それは、文章でもお話でも、肝心かなめの一押しがあると無いとでは、これは価値が全く違ってくるというもの。

画竜点睛の語源となった中国故事に由来の物語とは?

語源となった由来は、中国の故事「歴代名画記」の中の記述
「点睛即飛去」
によります。

時代は梁(りょう)の時代(南朝502~557年)
「張僧繇」(ちょうそうよう)
は有名な画家。
当時の皇帝は「武帝」と言いますが、大のお気に入りで、たくさんの絵を注文して描かせていました。

ある日、武帝は健康(現南京)の安楽時に、四匹の竜を描くように命じたと。
すると、なんと「張僧繇」は、たったの三日で書き上げたんだそうな。

しかも、その竜はまさに生きている如しで、見に来た見物人は感嘆の声を上げたんだそうです。
が・・スカスだ・・
よくよく見たら、その竜には目が入ってない。
そこで、みんなは「張僧繇」に、目を入れるように頼んだそうです。

すると、「張僧繇」曰く

「竜に目玉を入れるのは簡単ですが、しかしそうするとこの竜は壁からとび出して飛んでいってしまいます」

へ???・・まさか・・誰でもそう思うはずです。
描いた絵の竜が、とんでいくだ~~??
そんなはずねえべ!

の世界です。
私だって、誰だってそう思います。
そのうち、人々は「張僧繇」は、うそつきだと言い始めたんだそうな。

嘘つき呼ばわりは、いかにしても、腹に据えかねたんだと思います。

「張僧繇」は、目を入れることに。
但し、四匹の内二匹だけだ・・という約束を。
そして当日、その場には大勢の見物客が‥

正に、二匹目の竜に目を入れたときに、どうなった?

現象1空に黒雲が広がり
現象2激しい風が起こり
現象3雷鳴がとどろき
現象4稲妻が走り

トンでも自然現象ですが、その中を二匹の竜が壁を破って起き上がり、牙をむき出して爪を躍らせるようにして、天空に飛び去ったそうな。

そののち、すぐに空は何事もなかったように、晴れて元通りに。
人々は、もちろん唖然!

目を入れなかった、二匹の竜は壁に残っていました。
この物語(お話)に倣い

「画竜点睛」(竜を書いて瞳を入れる)

という、故事成語の言葉が生まれ、詩や、文章や絵などでの、大事な部分に一言を入れて、明快な意味にするという意味で、この言葉を使用するようになった。
そんなお話です。
しかし・さすが中国ですね~~スケールが違います。

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画竜点睛を使う場面はどんな時だ?

「画竜点睛」を使う場面は、何かが足りない、一つ付け足せばよりよく、そんな場面

場面1もう一工夫あると、この仕事もっと良くなる
場面2このブログのデザイン何かが足りないな~
場面3折角の新車なのにドラレコが付いてない?
場面4文章のメリハリがないイメージ
場面5商品のワンポイントが映えてる場面

他にもたくさんの場面が。
人の数だけ、物事の数だけあるのかもしれません。

画竜点睛の使い方を例文と会話例の作成で!

以下のように例文を作成してみました。

例文1俺の設計したこのデザインは、この帯が正に画竜点睛だな。顧客からの評判も上々だ。
例文2この文章・・なんか肝が足りないよな~こういうのって、画竜点睛を欠くって、いうのかもしれないな。
例文3今日の講演、なんかだらだらでメリハリがなくって、結局何が言いたかったんだ?画竜点睛を欠くって、その見本だと思う。
例文4画竜点睛を意識することで、何となく日々の生活に、価値を見出しそうな予感がする。
例文5俺のMAZDA2のポイントはAWD。この車の画竜点睛で、隠れてて見えないけど、雪道では最高の機能だ!

などなど・・
1番は、私がデザイン設計した商品が、顧客から評判でした。
もう何年も以前の事ですが、思い出しました。

画竜点睛を欠くを使った会話例!

以下の会話で。

https://i0.wp.com/kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png?ssl=1

お父さんのいう事って、なんかあいまいで足りないよね。

https://i0.wp.com/kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png?ssl=1

そうか、俺の話は画竜点睛を欠いているか。何が足らんのかな?

https://i0.wp.com/kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png?ssl=1

また難しいこと言うけど、何それ?

https://i0.wp.com/kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png?ssl=1

一工夫あれば、それが際立つという意味さ。中国の故事からのいわれ。竜に目を入れたら、その竜が生きて飛んで行ったということわざさ。

そんな会話。
いつも・・・これはいつもいわれるな~~
俺のいう事は、みんな気がいらないんだな‥多分。

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画竜点睛の類義語にはどんなものが?

「画竜点睛」の類義語は以下。

類語1仏作って魂入れず
類語2物事の肝
類語3仕上げ
言い替え仏作って魂入れず

他にもあるようですが、私の場合はこの3点で。

特に、1番の

「仏作って魂入れず!」

は、ホントその通りだな~~と思うんだな。
言い替えは、この「仏作って魂入れず」にします。
魂が入ってこそ、その機能をするものが・・物事の肝もそうですが、肝心かなめの部分が抜けていては、せっかくのものも片手落ちになってしまいます。

画竜点睛の反対語にはどんな言葉が?

画竜点睛の反対語を考えてみました。
「画竜点睛」
は、物事の肝である、なくてはならない物ですから、その反対なら
「なくてもいい物」
になります。

なくてもいいものならそれは

「蛇足」

になろうかと。
此方で紹介しました。

蛇足とは 意味と使い方を例文で!書き下し分と年齢や故事の由来!

「蛇足ですが、一言付け加えておきます・・・」

今は必要なくても、耳に入れておいた方がいいかもしれない。
そんな使い方をします。
・・・・・・・・・・・
今話題の会食・・なかなか守れないようですが、一回の会食でなんとも・・

会食の意味は?接待との違いや服装やマナーについて!恐怖症とは?

予断を許さないとは?

予断とは?許さないと油断の意味の違いは?使い方や例文と英語表現!

今の時期には、ぴったりの言葉かもしれません。
・・・・・・・・・・・

画竜点睛を英語で表現するとどうなる?

画竜点睛を英語で表現すると以下。

1:completing something by executing the final
2:critical step

これは、いい訳ですね。
納得します。

the work lacks the finishing touch。
(画竜点睛を欠く)

などなどですね。
こういう四字熟語でも、きちんと英訳できることが、素晴らしいと感じます。

*四字熟語なので、英語の表現には種々あるようです。

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画竜点睛を私の人生に当てはめてみた!感想とまとめ!

「画竜点睛」における、本記事内の情報を以下の表にまとめてみました。

意味最後の大事な仕上げ。また、ほんの少し手を加えることで全体が引き立つこと。
語源と由来出典は「歴代名画記」の「点睛即飛去」
使う場面もう一工夫あると、この仕事もっと良くなる・仕上げ・・などそんな場面
使い方と例文画竜点睛を意識することで、何となく日々の生活に、価値を見出しそうな予感がする。
類語仏作って魂入れず、物事の肝、仕上げ
言い替え仏作って魂入れず
反対語蛇足
英語表現the work lacks the finishing touch。

 

「最後の肝の仕上げで、ほんの少し手を加えることで引き立つこと」

を言います。
確かに、いま行っている仕事や、書いてる文章に、少しだけ手を加えることによって、全く違った効果を得られ、内容が引き立つ。
納得します。

画竜点睛を私の人生に当てはめると?

さて?
少し考えてみました。

私個人のことを言うと、私は40代まではCADで、設計を行ってきました。
対象は、金型であったり、商品の開発もやってましたので、デザインも手掛けてました。

その中で、

「この商品は何処が売りだ?」

ということは、やはり考えるわけです。
出来た商品のイメージ(デザイン図や図面)を見て、そこでひと手間くわえると、やはり見違えることはあります。

そこで加えても、実際に金型から出てきたものが、ちょっとな~~はよくありますが、さらにそこで不満の場合はまた、ひと手間くわえます。
そうやって、いい商品を・・って・・皆さんこうやってました。

実は、「画竜点睛」は、この言葉を知らなくても、プロの方は体や意識の中で、知っているんですね。
書いていて、私はそう思っていました。
確かに、この四字熟語を知っていれば、納得する部分もあるかもしれませんが、名人と言われる方たちは、それが身に沁みついているんだと思います。

私ごときが、そういうことを言うのも、おこがましいですが、しかし誰でも思うことは自由です。
いい言葉だと思います。

「画竜点睛」

身にしみます!

・・・・・・・・・
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また、給料はいかほどだったんでしょうか?
そんな考察です。

・・・・・・・・・

*多少ピントがずれていても容赦くださいね。
ヘッダーの写真は、私の愛機x-t4で撮影した、岩手県の須川岳の写真です。
雪が多いので、とてもきれいな風景でした。

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