「飴と鞭」の意味と使い方と例文!由来と類語や反対語と英語表現
飴と鞭とは? 意味は、おだてとおどしの両方で人を支配すること。
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「飴と鞭」が上手い人は恋愛でどう発揮?
Contents
飴と鞭とは?読み方と意味を詳しく!
「飴と鞭」
読み方は「あめとむち」です。
意味は以下の解説。
支配や指導の方法で、甘い扱いをして譲歩する一方で厳しく締めつけることのたとえ。
(デジタル大辞泉)
何かを達成したら、ご褒美が、そのためには今の厳しいことも、我慢して頑張ろう。
又は、なだめたりまたは脅したりを繰り返して、言うことを聞かせる。
そして、支配していく。
そのような意味です。
しかし、現代の教育の現場では、この「飴と鞭」は、受け入れられないので注意が必要。
傾向は、褒めて褒めて伸ばしていく方針。
飴と鞭の語源はドイツのビスマルクの政策に由来!
「飴と鞭」
の語源は、ドイツの宰相の
「ビスマルク」
の政策に由来します。
飴と鞭とはどんな政策だった?
時は19世紀で、当時のドイツは
「プロイセン」
といい、首相が「ビスマルク」という方。
こんな方です。
オットー・エドゥアルト・レオポルト・フォン・ビスマルク=シェーンハウゼン(名前)
プロイセン王国首相(在職1862年 – 1890年)、北ドイツ連邦首相(在職1867年 – 1871年)、ドイツ国宰相(在職1871年 – 1890年)を歴任した。ドイツ国の初代ライヒ宰相を務めたドイツ統一の中心人物であり、「鉄血宰相(独: Eiserne Kanzler)」の異名を持つ。
(wikipediaより)
長い名前ですね。
当時のドイツは、どうやら今の形ではなく分断されていて、統一されたんですね‥これは勉強になりました。
この方の政策。
社会保険制度を作り、労働者を湯遇し、また社会主義者鎮圧法を制定しお国を支配した。
言い替えると「譲歩と弾圧」とも。
こういう事で、甘い(社会保険制度)と、鞭(鎮圧法)の両面で、巧みに民衆を抱き込んだお国の政策。
これは現代でも、よく見られるな~~と思います。
当時は甘パンと鞭の政策と言われていた!
驚くことに、最初から
「飴と鞭」
ではなかったと。
当初は
「甘パンと鞭(Zuckerbrot und Peitsche)」
と言われていました。
それが、日本語に訳される時に
- 「飴と鞭」
になったと。
当時の日本に、「パン」は馴染みがなかったせいかもしれませんね。
甘いもの=飴
だったんだべな~~と。
飴と鞭の使い方を場面と例文と会話例で!
この章では
- ・飴と鞭を使う場面。
・使い方を短文の例文で。
・飴と鞭を用いた会話例。
を解説します。
飴と鞭を使う場面は?
「飴と鞭」
を使う場面は、誰かを指導するときや、自分が始動される時の感想など。
具体的には、以下の場面を考えてみました。
場面➀ | 子供のしつけ |
場面➁ | 普段の勤務先の上司 |
場面➂ | ペットのしつけ |
場面➃ | お国の政策 |
場面➄ | 損得勘定 |
などなど。
どれか、当てはまるものがありそうな予感。
ペットのしつけって、「飴と鞭」がわかりやすいですね。
子供のしつけや教育も、典型的な例に思えます。
会社での、部下の教育なども、同じくくりで考えられそうですね。
「飴と鞭」の使い方を短文の例文で!
以下の例文で。
例文➀ | 子供のしつけは、飴と鞭のように、多少厳しさがないと、甘やかしだけでは、一人前にはならない。 |
例文➁ | 普段は厳しい部長だが、達成した場面では、自分のことのように喜ぶ「飴と鞭」の使い方が上手だ。 |
例文➂ | 犬や猫のしつけは、うまくできると褒めて、出来ないと叱る、「飴と鞭」のやり方が効果的だ。 |
例文➃ | 介護保険料は高いが、受ける側からすれば、とてもありがたい、いわば「飴と鞭」の制度だと思う。 |
例文➄ | 人の支配って、「飴と鞭」だけでできるもの?本来はそういうものではないような気もするのだが。 |
例文⑥ | 人を教育するのが上手方は、「飴と鞭」の使い方が、非常に巧みである。 |
例文です。
私の周囲の、身近な例から考えてみました。
人を育てる名人と言われる方は、この
「飴と鞭」
の使い方が、非常に上手に感じます。
「飴と鞭」を使った会話例!
以下の孫との会話例で。
お~R君、おじいちゃんの肩叩いてくれないかな?すごく肩こりで苦しいんだ。
え~~僕いま、天才テレビ君見てるんだけど。
お小遣い上げるから、今度ガチャ2回分でどうだ?。
え~~ほんと?やるやる!
これも飴と鞭なのかな?
飴だけですね‥孫に鞭はとてもできそうにありません。
ジジババは、甘い一方向に感じます。
飴と鞭の類義語(類語)と言い換えは「硬軟織り交ぜる」!
「飴と鞭」
の類語は以下。
メリハリ | 物事の強弱や緩急をはっきりさせること |
抑揚 | けなしたりほめたりすること。 |
硬軟織り交ぜる | 厳しさとやさしさを使い分ける |
器用貧乏 | いろいろの事に手軽に役立つため、かえって大成しないこと |
甘言と脅し | 甘い言葉と脅しの言葉で支配する例え |
言い替え | 硬軟織り交ぜる |
などなど。
類語は、ほかにもあるようですが、自分が代表的なものと思い、チョイスしました。
言い替えとしては
- 「硬軟織り交ぜる」
にしておきます。
多くの場面で、置き換えとして機能するかと。
飴と鞭の反対語(対義語)は無い!
「飴と鞭」
の反対語を考えてみました。
甘さと厳しさを、交互に与えながら支配していくのですから、反対ならその硬軟織り交ぜがないのでは?
しかしながら
「飴」 の反対は 「鞭」
なので、最初からこの「飴と鞭」は、反対語での言葉。
反対語で成り立つ言葉に、反対語はないんだな。
なので、この場合の反対語は
- 「ない」
という事で。
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飴と鞭を英語で表現!
試しに検索で。
飴と鞭:Carrot and stick
これでいいのかな?
正しいようです。
例文は以下。
He utilizes the carrot and stick method well.
(甘やかしすぎても厳しすぎてもだめですね。)
Carrot:人参
stick:棒
馬を調教するときの例が、この言葉になったようですね。
他には
you’re good at disciplining your kids.
you know how to balance rewards and punishments.
(DMM英語)
どちらも「褒美と罰」のとり方が上手い・・そんな意味になります。
素晴らしい表現だと思います。
「飴と鞭」の恋愛における意味とうまい人の心理学!
「飴と鞭」
を、恋愛に応用すると、「恋」も上手になるかも。
そう思った次第。
こう言う考え方もあるんだな~~と、勉強になりました。
表にまとめてみました。
恋愛上手な飴と鞭の使い分け方!男性の場合!
男性の場合は以下。
優しい人 | 失敗すると頼りない人になる。普段粗暴でも一つ優しいと、それが印象に残る |
ヘリ下る言い方はダメ | ちょっと毒舌で、その後に褒める(フォロー)と効果絶大 |
物で釣るのはご法度 | その後いい人で利用される(飴のみ) |
女性には気遣い無用 | しすぎるのはダメで、適当に意識しない程度が吉 |
こう言う、飴と鞭を使い分けると効果的。
確かにそう思いますね~~
恋愛上手な飴と鞭の使い分け方!女性の場合!
ある意味、男は単純。
そうでない方もいますが、得てしてそう感じます。
男性に飴ばかり与えない | 便利な都合の良い女性に思われる・ |
たまには突き放す | 鞭の部分も必要で、たまには否定することも必要 |
会ってるときは大好き表現 | 会ってるときはもちろん大好きモードで(飴) |
離れてるときはさりげなく | 違う側面を見せることも大事(鞭) |
相手の男性に遠慮しない | 弱みは見せないことも大事。(飴だけではないよと・・) |
などなど。
飴と鞭って、いろんなことに応用できるんですね~~
確かに、人間の心理の根本をついているようにも思います。
言われてみれば、確かに‥と思います。
これは、夫婦関係でも、言えることに感じます。
あいてに遠慮ばっかしていても、何もいいことはなさそうにも感じる。
皆さんは、如何ですか?
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「飴と鞭の心理学」!ビジネスの世界!
「ジェレミー・ベンサム」
という方。
ジェレミ・ベンサム(Jeremy Bentham、1748年2月15日 – 1832年6月6日)は、イギリスの哲学者・経済学者・法学者。功利主義の創始者として有名である。
(wikipediaより)
この方の
「苦痛と快感が、私たちの行動と言動、そして思考のすべてを支配している」
は有名な理論。
多くの方が実証しています。
- ①:苦痛:鞭:罰
②:会館:飴:報酬
という構図も成り立ちます。
では「ビジネス」の世界ではこの
「飴と鞭」
を与えるタイミングが問題。
- ③:飴はどのようなタイミングで与えるか?
④:鞭はどのような事例でどのタイミングで与えるか?
それが極めて重要。
- ⑤:脳は、うまくできていて褒美にありつける場合は行動することを示す
⑥:逆に信用できないことや悪いことを避けたいときは行動しない。
そういった指令を出すようにできていると。
常に最善を考えて脳は指令を出す
ならば、そのタイミングで
- ⑦:飴
⑧:鞭
を出すようにすれば
「やる気」
を最大限に引き出すことができるという理論。
優秀な管理者はそれを図ることができる?
そうなのかもしれません。
ちょっと、別なアングルから
「飴と鞭」
を眺めてみました。
飴と鞭のいい話!感想とまとめ!
「飴と鞭」
の本記事の内容を、以下の表にまとめてみました。
➀:意味 | おだてとおどしの両方で人を支配すること。 |
➁:語源と由来 | 19世紀ドイツの宰相「ビスマルク」氏の政策が由来。 |
➂:使う場面 | 教育(指導:育成)したりされる場面 |
➃:使い方を例文で | 人を教育するのが上手方は、「飴と鞭」の使い方が、非常に巧みである。 |
➄:類語 | めりはり・抑揚・硬軟織り交ぜる・他 |
⑥:言い替え | 硬軟織り交ぜる |
⑦:反対語 | 無し |
⑧:英語表現 | He utilizes the carrot and stick method well. |
意味のおさらいです。
支配や指導の方法で、甘い扱いをして譲歩する一方で厳しく締めつけることのたとえ。
(デジタル大辞泉)
甘やかす一方では、人は安易な方向に進むだけで、多少厳しさがないといけないのは、とてもよく理解します。
しかし、現代の学校教育は、「誉めること」が主眼なんだそうな。
「へ~~」
と、思った次第。
実際の企業などでは、どうでしょうか?
皆さんの会社では如何ですか?
飴と鞭のいいお話!私の人生経験!
「飴と鞭」
の良いお話。
人間何か失敗したら、個人は反省しますし、周囲は怒るかもしれませんし、やさしく諭してくれるかもしれません。
しかし、失敗は失敗!
そこで甘い言葉は禁物。
次に、同じ問題で、ことが正しく行われ、うまくいったときには、もしかしたら周囲からは
「称賛の嵐」
かもしれません。
上手くいったのですから、しかも以前の失敗を教訓にしています。
褒められて当然!
人生って、この繰り返しだと思うんだな。
自分で感じるか、または自分を叱ってくれる方がいるかどうか?
自分にとっては誰だべ?
会社の上司であったり、配偶者であったり親であったり、友人かも。
「飴と鞭」
が、日常でも適正に行われていれば、いい社会かな~とも思うのですが、其ればかりでも、勿論ないかもしれませんが、ある程度ならば、適正にも感じます。
皆さんは、どう思いますか?
ちょっと、この言葉は書いていて、考えさせられました。
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*ヘッダーの写真は、私が撮影した、我が家の庭のエビネランの写真です。