秋彼岸とは 意味と季節や期間はいつだ!墓参りの準備や行事の考察!
秋彼岸とはいつ?
雑節の、秋分を中日とした、前後三日間を合わせた7日間の期間を言います。
仏事の行事は、お墓参りが一般的かと。
お彼岸の意味や、お墓参りのお供えの準備や、行事やあいさつ文の例文など考えてみました。
この時期の食べ物や、花など、また季語や俳句なども、選んでみたので紹介します。
Contents
秋彼岸入りはいつ?意味と期間や秋分との関係!
「秋彼岸」とは?
秋分の日を中日として、その前後三日間を合わせた「7日間」の期間を言います。
彼岸入りは、中日(秋分の日)の前三日の日を言います。
例で2021年ですが
- 彼岸入り:9月20日
中日:9月23日(秋分の日)
彼岸明け:9月26日
です。
ちなみに2025年までの期間は、秋分の日(中日)に左右されます。
秋分の日は以下です。
2022年:9月23日
2023年:9月23日
2024年:9月22日
2025年:9月23日
です。
2060年まで見てみたのですが、9月23日が圧倒的に多いですね。
他は9月22日です。
いずれ、この二種類と覚えておいて、当面は差し支えなさそうです。
秋分の日の意味は?
「秋分の日」
は、2060年まで9月22日か、9月23日です。
実はこの日って、昼と夜の長さが同じになる日です。
勿論何時何分何秒まで決まってますが、一般的にはその日です。
一年に二度あります。
もう一つは「春分の日」になります。
この、夜と昼の長さが一所の日を、彼岸の中日と定めました。
詳しくは次に続きます。
お彼岸の由来といつから始まったかの考察!
春と秋と二回の「お彼岸」の由来についてです。
勿論ですが、仏教に由来します。
意味は以下のようです。
彼岸(ひがん)とは、日本の雑節の一つで、春分・秋分を中日(ちゅうにち)とし、前後各3日を合わせた各7日間(1年で計14日間)である。この期間に行う仏事を彼岸会(ひがんえ)と呼ぶ。
(wikipediaより引用)
この春分と、秋分の二つの日は
「昼と夜の長さ」
が同じ長さの日です。
昼と夜の長さが同じの彼岸の中日の意味についての考察!
浄土思想での「極楽浄土」は
「西方」
にあるんだそうな。
一年に二度ある、春分の日と秋分の日は、太陽が真東から登り、真西に沈む日。
なので、西に沈む太陽を礼拝し、極楽浄土に思いをはせたのが「彼岸の始まり」なんだそうな。
その「極楽浄土」は三途の川の向こうにあって
「彼岸」(ひがん)
と言い、現実社会の今住んでいるところを
「此岸」(しがん)
と言います。
「彼岸」と「此岸」が、最も近くなる日が「お彼岸の中日」で、故人と距離が一番近い日であると。
したがって、真西に沈む太陽を拝むことは、極楽浄土(彼岸)に向かって礼拝することになるということなんだな。
難しいことは抜きにして、この風習が日本人古来の風習や自然観と相まって、ご先祖様を崇拝する習慣に、変わっていったということのようです。
なお、ほかの仏教国の中には、この「お彼岸」という風習はないそうです。
日本特有なんですね。
お彼岸の墓参りはいつの時代から始まったのかな?
調べてみたところ、どうやら上で紹介した
「彼岸会(ひがんえ)」
が起源のようです。
時代は永安時代の中頃。
以下のようです。
延暦25年(806年)、日本で初めて仏教行事としての彼岸会が行われた。『日本後紀』延暦25年(806年)2月条に、「毎年春分と秋分を中心とした前後7日間、「金剛般若波羅蜜多経」を崇道天皇(早良親王)のために転読させた」と怨念を鎮めるためであった。
(wikipediaより引用)
なるほど~~です。
以降、これが継続して行われるようになって、一般的にご先祖様の供養が行われるようになったんだな。
当初は、仏教行事でしたが、一般でもお墓参りが行われ、現代にいたります。
勿論、前記したように、日本独自の行事です。
秋彼岸に墓参りでお供えに準備するものはおはぎとお線香は必須!
「秋彼岸」
のお供え物は、「おはぎ」が欠かせません。
これは決まり事。
秋彼岸におはぎをお供えする理由!
さて、どうして秋彼岸は「おはぎ」なんだ?
その起源は、江戸時代にさかのぼります。
当時、お彼岸や四十九日の忌明けに、「おはぎ」を食べる風習が、根付いたそうです。
春の彼岸には「ぼた餅」なんだそうな。
- 春彼岸:ぼた餅
秋彼岸:おはぎ
です。
なんで?
実は、小豆(あずき)の赤い色(あんこ)には、災難を取り払う厄除けの効果があると信仰されていたそうな。
なるほど鳥でした‥
*実はおはぎとぼた餅って同じものって知ってました?
実は同じものなんだそうな・・あんこの作り方の違いがあるそうですが、基本同じです。
秋彼岸の時期の花と食べ物の代表的なもの!
秋彼岸の時期の花と言えばやはり
「秋の七草」
ですね。
草とは言え、ほとんどが花。
白露とは 意味と二十四節気の時期や行事と花の紹介!英語表現の考察!
こちらで、写真付きで紹介しました。
他には、やはり
「彼岸花」
ですね。
とてもきれいです。
曼珠沙華(彼岸花)の咲く時期や別名!花言葉や俳句の季語と毒のお話!
彼岸花もこちらで詳しく紹介しました。
秋彼岸の時期の代表的な食べ物はなんだ?
やはり、「おはぎ」ですね。
食べましょう。
お墓詣りして、おはぎをいただいて、自分の邪気を振り払い、先祖様に守っていただきましょう。
そして、我が家では
「お赤飯」
が定番です。
そしてやはり、「精進料理」ですね。
精進料理には、一般的にてんぷらは、きのこや野菜がいいですね。
飯椀(ごはん)、汁椀(汁物)、漬物皿(漬物)の3点、またはこの3点セットに1~2品のおかず(てんぷらなど)を加えた一汁一菜もしくは一汁二菜が、一般的のようです。
ま~~しかし、それはこだわればのお話かと思います。
でも、お赤飯だけは、はずせないかな‥私の場合。
秋彼岸の行事で大切な彼岸会(ひがんえ)とはどんなもの?
「彼岸会(ひがんえ)」
は、日本の仏門の各宗派では、一大イベントのようです。
何せ、お彼岸の元祖のようなものですから。
『日本後紀』巻13の「大同元年(806)3月辛巳の条」に、「諸国の国分寺の僧をして春秋二仲月別七日に、『金剛般若経』を読ましむ」
とあるようですから・・上の記述と同じです。
彼岸は「彼方の岸」であって、煩悩の激流の「此岸」(しがん)から、修行によって輪廻を超えた涅槃の境地に入ること。
これには、「彼岸会」が欠かせない行事のようです。
各会派での「彼岸会」では、住職さんやえらいお坊さんの講話を聴けます。
また、ご本尊様へのお参りや、お墓参りなど。
遠方の方であれば、年に一度は如何ですか?
また、同門の檀家の方であれば、久しぶりの再会なども。
彼岸会への参加・・いかがですか?
各宗派、または檀家元のお寺さんにお問い合わせください。
秋彼岸の季語と俳句5選!イラストも含めて紹介!
「秋彼岸」
の季語は、言うまでもなく「秋」です。
「彼岸」
は雑節の一つですが、季節の重要な節目。
俳句は、盛んです。
俳句にイラストも入れながら・・
秋彼岸の俳句勝手に選んだ5選!
やはり正岡子規が大好きなので。
富士は曇り筑波は秋の彼岸哉 正岡子規
富士ですか~~
同じ風景だったのでしょうかね~~
もう一つ
オ萩クバル彼岸ノ使行キ逢ヒヌ 正岡子規
他には・・
寺の上は雨空ばかり秋彼岸 岸田稚魚
秋彼岸てのひら出して羽毛享く 波多野爽波
秋彼岸隙なき老婆前をゆく 桂信子
などなど・・秋彼岸を題材にした、俳句はやはり気持ちがすでに彼岸・・そこに行ってしまいます。
秋彼岸のあいさつ文はどうなる?例文を考えた!
「秋彼岸」
を、季節のあいさつに使う場面もあります。
以下例文を考えてみました。
1:暑さ寒さも彼岸までと申しますが・・
この文は、彼岸のあいさつ文としては王道かと思います。
2:お彼岸に当たり、〇〇をお送りいたしますので、お仏前に・・・
こういうのもありですね。
普段いけないので、せめてお彼岸だけでも・・そんな思いです。
3:秋分を迎え日増しに秋の深まりを感じるこの頃・・・
秋彼岸は秋分ですから、秋も深まる季節でもあります。
こんな書きだしは如何ですか?
4:秋分の候、みなさにはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
これも王道かと。
秋彼岸は「秋分」でもありますから、この辺を組み合わせて、あいさつ文にするといいかと思います。
秋彼岸の中日は秋分の日だった・・感想!
秋分の日が「秋彼岸の中日」だった・・これ、意外と知らない方多いかもしれません。
単なる国民の祝日と思ってるかも。
しかも、昼と夜の長さが同じで、真東から太陽が昇り、真西に沈むなど、基礎知識として知っていると、結構役に立つと思います。
彼岸の中日には、毎年お墓参りに行っています。
おやじが、逝ってしまったので、手を合わせるのは当然ですね。
しかし、この記事を書いていて、お彼岸の意味が理解できましたし、由来も理解できました。
とても感謝しています。
生きている限り、毎年お墓参りは欠かせませんね‥と思った次第です。
・・・・・・・
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*ヘッダーの写真は、私が撮影した、2020年9月の松島嵯峨渓の写真です。