不撓不屈の意味と使い方と例文!由来と類語や対義語で四字熟語理解!
不撓不屈(ふとうふくつ)とは? 意味は、どんな苦労や困難にもくじけないこと。
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座右の銘にしてる方も多く、人気の四字熟語です。
Contents
不撓不屈とは?読み方と意味を詳しく!
「不撓不屈」とは?
読み方は「ふとうふくつ」です。
意味は以下の解説。
どんな困難にあっても決して心がくじけないこと。「不撓不屈の精神」
(デジタル大辞泉)
企業のトップの方のあいさつや、スポーツ選手のあいさつなどで、「不撓不屈」は人気です。
特に「不撓不屈の精神」という言葉は、どのような困難に出会っても、あきらめない気持ちの強さを表している言葉。
目標達成に向けた、「強い決意」を感じさせます。
「不撓不屈」の語源は「漢書」に由来!漢文の原文紹介!
「不撓不屈」の語源は、中国の正史の「漢書」の「叙伝第七十下」に記載があります。
漢書と、語源となった原語を解説。
以下の解説です。
漢書とは?
以下の解説。
『漢書』(かんじょ)は、中国後漢の章帝の時に班固・班昭らによって編纂された前漢のことを記した歴史書。二十四史の一つ。
(wikipediaより)
前漢の成立から王莽政権までについて書かれたもので『後漢書』との対比から前漢書ともいう。
ともあります。
全100巻です。
その中の、「叙伝第七十下」に以下の記載が。
「楽昌篤実、不撓不屈」
楽昌候となった「王商」は篤実なひとで、「不撓不屈」の人だった。
という意味の言葉。
この記述から「不撓不屈」という言葉が生まれました。
この「王商」という方は、とても誠実で篤実な方で、困難に負けない人だった・・そんな意味です。
不撓不屈を使う場面を考えてみた!
「不撓不屈」
を使う場面は、仕事や趣味や目標を定めた時に、その決意表明と、今困難に立ち向かってる方などを、励ます意味で。
場面➀ | 会社の売り上げ目標 |
場面➁ | 受験勉強 |
場面➂ | 二科展入選など芸術分野 |
場面➃ | スポーツでの目標 |
場面➄ | 全ての当落線上にある場面 |
場面⑥ | その他、多数! |
などなど。
場面は、その人の数だけあろうかと思います。
頑張りぬく、気合いともう一息の掛け声も込めて、使用すると有効かと思います。
不撓不屈の使い方を短文の例文の作成で!
この章では
- 1:「不撓不屈」を用いた例文作成
2:会話例の作成
で、使い方を解説します。
不撓不屈の使い方を例文の作成で!
以下のように短文での例文を、作成してみました。
例文➀ | 不撓不屈の精神で、親父とおふくろは、難局を乗り切ってきた。 |
例文➁ | 不撓不屈という気持ちがなければ、あのバブルの超多忙の時代を乗り越えられなかったな。 |
例文➂ | いくら不撓不屈の精神で向かっても、外圧には立ち向かえなかった。 |
例文➃ | かれは、不撓不屈の精神が、しっくりくる人柄で知られる。 |
例文➄ | 世の中の成功者には、「不撓不屈」の精神の持ち主(人物)が多いと感じる。 |
例文⑥ | 今回の成功は、彼の「不撓不屈」の努力の賜物と言っても過言でない。 |
例文⑦ | 何度失敗しようと、かれは「不撓不屈」の態度を崩すことはなかった。 |
などなど。
とてもいい言葉ですね。
一般的には、以下の「不撓不屈」の表現があります。
- ➀:不撓不屈の精神:ぶれない気持ち。
➁:不撓不屈の人物:成功した自分物を讃えて。
➂:不撓不屈の努力:成功するための努力を称して、または実績。
➃:不撓不屈の態度:負けない気持ちが出る態度。
などなどがあろうかと。
一部、例文に反映させてみました。
不撓不屈の精神を使った会話例!
以下の会話で。
不撓不屈の精神って知ってるか?
なんだそれ?屈伸でもするのか?
馬鹿だなお前、意味は最後までやり遂げる気持ちの事さ。うちの会社の業績何とかならんかな?
俺なんかより、社長に言い聞かせた方がええんでない?何せボンボンだからな~~根性なんて微塵も感じないぜ!
以前の会社の社長を思い出しました。
この言葉を、知った方がよさそうに、今思いました。
不撓不屈の類義語(類語)と言い換えは「為せば成る」!
不撓不屈の類義語(類語)は以下・
堅忍不抜 | 意志がかたく、じっとこらえて心のぐらつかないこと。 |
七転八起 | 幾多の失敗にもめげずに屈せず戦い抜くこと。 |
為せば成る | やろうと思えばきっと成すことができる。 |
石の上にも三年 | 最初は辛くとも・・最低でも三年は頑張れという意味。 |
諦めない | 途中で放棄しない。最後までやり切る気持ち。 |
言い替え | 為せば成る |
言い替えとして適当と思うのは
「為せば成る」
です。
米沢藩の「上杉鷹山」の言葉ですね。
原文はこちら。
「為せば成る、為さねばならぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」
とても大好きな言葉です。
不撓不屈の反対語(対義語)は「優柔不断」!
不撓不屈の反対語(対義語)を考えてみました。
「不撓不屈」の精神の反対ですから、やる気がない意味に感じます。
又は、壁に当たると、すぐにあきらめてしまう様子をイメージします。
と、なると以下の四字熟語。
➀:唯唯諾諾 | 事の善悪や、是非にかかわらず、人のいいなりになる様子。 |
➁:優柔不断 | 物事の判断がなかなかできず、迷ってばかりいること。 |
➂:意志薄弱 | 意志の力が弱く、我慢強さがない |
一つ選ぶなら | 優柔不断 |
一つ選ぶなら、反対語として
「優柔不断」
にしておきます。
これでは、大業は不可能かと。
不撓不屈を英語で表現!
「不撓不屈」
試しに検索で。
不撓不屈:Indomitable
他の英訳も。
➀:Not yielding to hardships.
➁:Incapable of being defeated by adversities.
➂:Not apt to give way under any travail.
➃:Cannot be subdued by difficulties.
(どんな困難/苦労にもくじけない。)
Indomitable faith to win.
(勝利への不撓不屈の信念。)
どうやら以下の表現が主。
yielding = 譲歩しやすい、屈する
adversity = 逆境
subdue = 屈する
difficulty = 困難
indomitable = 打ち負かされない、不屈の
faith = 信念
(DMM英語より)
なるほどです。
いろんな表現があるんだな~~と。
「不撓不屈」の精神と座右の銘!
「不撓不屈」
は、「座右の銘」でも人気の四字熟語です。
人間生きていれば、いろんな困難があるのは当然。
そこを乗り越えていく覚悟が必要。
少しの困難で、挫折していたのではこの厳しい世の中はわたっていくことはできないのでは?
そんな中
「不撓不屈」
は言葉だけでも、なんとなく勇気が出てくる
「四字熟語」
「難所」
に当たったら何かにすがりたくなるのは人情。
それが言葉で元気になるのなら、これこそ言葉の神髄。
「座右の銘」
にはそんな意義があるのだと思います。
不撓不屈のいい話!感想とまとめ!
「不撓不屈」
の本記事の内容を、以下の表にまとめてみました。
➀:意味 | 強い意志をもって、どんな苦労や困難にもくじけないこと。 |
➁:語源と由来 | 漢書より・「楽昌篤実、不撓不屈」 |
➂:使う場面 | 決意表明や激励や努力の場面など。 |
➃:使い方を例文で | 世の中の成功者には、「不撓不屈」の精神の持ち主(人物)が多いと感じる。 |
➄:類語 | 堅忍不抜・七転八起・為せば成る など。 |
⑥:言い替え | 為せば成る |
⑦:反対語 | 優柔不断 |
⑧:英語表現 | Not yielding to hardships. |
意味のおさらいです。
どんな困難にあっても決して心がくじけないこと。「不撓不屈の精神」
(デジタル大辞泉)
たいていの場合、何かを成し遂げようとすると、努力は必須。
努力しないで、手に入る物なんて、私自身は無いに等しいと思っています。
世の中の成功者の方は、ほとんどがこの
「不撓不屈の精神」
で、頑張って自分自身と戦って今があるんだと思います。
不撓不屈の私の経験のいいお話!
「不撓不屈の精神」
を、私は持っていたか?
ないね!・・・たぶん。
あんまし考えたことがないです、正直。
沢山、逃げ回ってきましたし、人に迷惑もかけてきました。
そんな私が‥
でもね~~考えてみると、今お隣の国では「バブル」がどうしたとか、結構話題になっています。(その時のお話です・・)
私は、そのバブルの経験者です。
30代の時ですね。
あの時代は、まさしくこの「不撓不屈」の精神がないと、乗り越えられなかったな‥多分。
残業時間は、私の場合は軽く200時間越え。
いまなら、一発アウトです。
同僚も上司もみんな一緒に、一番稼がないのは「工場長」でしたね。
天下りは、我関せずで。
ひどいもんでした。
あの時代があって、その後の私の根性論は、一皮むけたんだと今思えば・・。
なので、その時代を先陣切って乗り越えた自分は
「不撓不屈の精神」
が、その時はあったんだと、自負します。(あんまし自慢になりませんが)
そのあとは?
もう、やる気なしで、風船がしぼんだようで、気が抜けたサイダーのようで、変な気分でした。
今は?
もうやる気もないし、その必要もないですね~~定年しますから!
が・・
まだまだしぼんでいられないですよね。
老後が悲惨では人生が悲惨になりますから。
そこそこに頑張ります。
・・・・・・・・・・
*ヘッダーの写真は、私が撮影した、日本三景松島の、西行戻しの松公園の1月の風景写真です。
とても風光明媚な場所で、大好きなところ。
桜の名所でもあります。