栗駒山須川側の紅葉の写真

猿も木から落ちるの意味と使い方を例文作成で!同じ意味の類語は?

猿も木から落ちるとは?
意味は、名人や達人でも時には失敗するたとえです。
使い方を短文の例文作成で!
類語や言い換えと、反対語や英語表現で、このことわざの深い部分に、迫ってみようと思います。
語源と由来のお話も考察してみます。

 

猿も木から落ちるとは?意味を詳しく解説!

 

「猿も木から落ちる」
読み方は、「さるもきからおちる」です。
意味は以下の解説です。

その道にすぐれている人でも、時には失敗をすることがあるというたとえ。
(日本国語大辞典)
木登りがじょうずな猿でも時には誤って落ちる。その道にすぐれた者でも、時には失敗することがあるということのたとえ。
(デジタル大辞泉)

これは確かにあります。
テレビの料理番組で、有名なプロの方が、焦げを作って失敗・・こういうのありましたね昔。(リアル放送で見ていました)
その道のプロでも、失敗することもあるんです。

だからと言って、その間違いを攻めることは間違いです。
少々の失敗は仕方のないこと。

しかし、我々は一般人で、名人ではありません。
「油断をすれば、失敗することもあるから、気を引き締めなさい」
そういう、戒めに使われる場面が、多いようにかんじます。

逆に、意外性をもって、その失敗をフォローする場合にも

「猿も木から落ちるっていうから、気にせず行こう!」

みたいな感じで。
色々使えそうですが、場面はまた以下の項目で。

 

猿も木から落ちるの語源と由来のお話!

 

「猿も木から落ちる」
の語源で、確定したことはありません。
しかしながら候補があるので、それを紹介します。

淮南子(えなんじ)の記述から見る由来の説!ことわざの背景を推察!

中国の書である「淮南子(えなんじ」の中の記述の説です。
淮南子(えなんじ)とは?
以下の説明です。

中国、諸子(思想家たち)の雑家(総合学派)に属する百科全書風の思想書。前漢、淮南(わいなん)(寿春(じゅしゅん)を都とする、淮水中流域の国)の王であった劉安(りゅうあん)(前179―前122)の撰(せん)。21篇(ぺん)。
(日本大百科辞典より)

紀元前150年あたりの書になります。
その中の一節

「猨狖顚蹶して、木枝を失ふ」

猨狖(えんゆう):テナガザル
顚蹶(てんけつ):躓き倒れる
木枝(ぼくし):木の枝

ここまで書くと、まさにそのまんま。

「テナガザルが木の枝を踏み外して倒れた(落ちた)」

こういう意味になります。
まさしく
「猿も木から落ちる」
になるんだな。

猿も木から落ちるができた背景を推察!

どうしてこの「猿も木から落ちる」といううことわざができたか?
推理ですが、私の勝手な考えです。
もし、この時代以前なら、戦が蔓延していた時代。
失敗は許されないわけです。
各将軍や、国家は存亡をかけていた時代。

その戒めのために、この言葉ができたような気がするんだな~~
今の時代なら、企業の存続のかじ取りなどは、失敗は許されない‥実は、そんな重要な意味を、初期の段階では内包していたのでは?

そんなことを、思ったりしました。

*私の勝手な推論です。

猿も木から落ちるは日本ではいつから使われていた?

江戸時代の、「鷹筑波集(たかつくばしゅう)」の中に

「猿も木から落るたとへの木葉かな」

こういう記述があります。
したがって、江戸時代より以前には、この「猿も木から落ちる」は一般に浸透して、使われていた言葉に思います。
「鷹筑波集(たかつくばしゅう)」とは以下の解説です。

俳諧撰集。西武(さいむ)編。1642年(寛永19)刊。1638年貞徳序。5巻。書名は《犬筑波(いぬつくば)集》に対するもの。
(世界大百科事典より)

俳諧選集なんですね。
いずれ、こういう事で、江戸時代には、あった言葉になります。

 

猿も木から落ちるを使う場面を考えてみた!

 

「猿も木から落ちる」
を使い場面の前に、実際の場面で使う相手ですが、目上の方や上司には、辞めておいた方が無難です。
なんつっても相手を「猿」に例えるのですから、笑って自虐的な方もいるかもしれませんが、こちらから例えるのは、辞めておいた方が無難。
勿論、直接言わず、陰でいうのは、時と場合によりですが、ありかと。

1:テレビでの生放送での、名人クラスの方の失敗(これはめったに見られない)
2:講習会での講師の方が、見本にと行ったデモがものの見事に失敗
3:上司が部下に実演したら失敗
4:同僚のその道の方が、失敗して顰蹙を買う
5:あんりゃ~~間違えた!なんでこうなる・・俺としたことが‥
6:猿も木から落ちるというし、気にしないで行こうよ。

などなど・・他にも、こんな類は数限りなく。
気にし始めたら、どんどん出てくるような気がします。

上の場面をまとめると

  • 1:失敗した時のフォロー
    2:失敗を慰める
    3:注意喚起の場面で
    4:油断やミスを防止する目的での自己啓発

等々の場面かと、思います。

 

猿も木から落ちるの使い方を短文の例文の作成で!

 

以下のように短文での例文を、作成してみました。

1:無事故無違反で、30年来たがそろそろ「猿も木から落ちる」というからな~~気を緩めず運転しよう。ただの一回が重大事故の場合もあるから。
2:まさか、社長がこの会社の立て直しに失敗するとは?コンサルタント業務は、これで撤退?まさに「猿も木から落ちる」だが、教訓になるかこれは?
3:「猿も木から落ちる」とは、結局のところ、自分の慢心が引き起こすと思う。初心忘るべからずだと思う。
4:年下だけど、有能な社員だが、時にやはり営業での失敗はあるんだな~。この間落ち込んでいたから、「猿も木から落ちる」んだから、気にしないで前向きに考えた方がいいと、励ましておいた。
5:俺はこの道。しかし完ぺきではないから、「猿も木から落ちる」という意味で、予防線は常に張っておくんだ。過大な期待は、気持ちが重くなるからね~~

などなど。
私の周辺の事を書いてみました。
私は無事故無違反で、ほぼ30年ほど来ています。
たった一回が、重大な・・考えたくはないですが、ここまでくると危険があるかも!
そう思って、最近は運転しているんだな~~

「猿も木から落ちる」

は、結構使えることわざです。
意味はしっかり理解しましょう。(自分もですね)

 

猿も木から落ちるの類義語(類義)や言い換えには?

 

猿も木から落ちるの類義語(類義)は以下です。

  • 1:弘法も筆の誤り
    2:河童の川流れ
    3:上手の手から水が漏る
    4:天狗の飛びそこない
    5:釈迦も経の読み違い

などなど、ほかにもたくさんありますが、この辺で。
「言い換え」
として適当だな~~と思うのは、やはりこれ!

「弘法も筆の誤り」

です。
これは有名なことわざですね。
「猿も木から落ちる」
と対を成すようにも感じます。

 

猿も木から落ちるの反対語(対義語)にはどんな言葉が?

 

猿も木から落ちるの反対語(対義語)を考えてみました。
ってか‥この反対語は、こちらです。

「愚者にも一得」

語源は、中国の司馬遷の記した、「史記」に出てきます。

「智者千慮必有二一失一、愚者千慮必有二一得一」

の記述で、意味は
「愚かな者でも、時には役に立つ名案を出すことがある。」
という意味になります。

名人 → 愚かなもの

これは、まさに反対。
確かに、反対語(対義語)としては、良い表現だと思います。
・・・・・・・・・・
濡れ手で粟の意味は?
語源や由来のお話は、とても興味があります。

濡れ手で粟のことわざの意味は?使い方を例文で!語源や英語表現は?

一事が万事は、やはりそう思います。

一事が万事とは?意味や使い方を仕事の例文で!英語表現や語源の話!

一つ悪ければ、やはり尾は引くもの!
・・・・・・・・・

 

猿も木から落ちるを英語で表現!

 

ググってみました。

猿も木から落ちる:Even monkeys fall from trees

これよさそうですね。
使えるのでは?
一応ほかの英訳も。

(Even) Homer sometimes nods.

ギリシャの詩人「ホメーロス」のような大詩人でも、失敗をする・・そんな例えで、上の例文が正解なんだそうな。
(DMM英会話)

これは、驚いたな~~
英語の世界では、パンケーキなどが、たとえ話に出てくる場合がありますが、詩人も出てきます。
何とか覚えましょう。

上のググった回答は、直訳で英語では使わないそうです・・。

 

猿ほど名人ではない自分!感想とまとめ!

 

「猿も木から落ちる」
の意味や、使い方を使う場面から、また短文の例文の作成で、解説してきました。
語源は、確定はしていないようですが、一つの説はあるので、それを紹介しました。
意味のおさらいです。

その道にすぐれている人でも、時には失敗をすることがあるというたとえ。
(日本国語大辞典)

完璧な人なんかいませんから、これは至って当然の結果かと。
失敗の程度にもよりますが、笑えない場面もあるかもしれません。
なので、「気を引き締める」そんな意味合いも、かなり強いことわざに感じます。

猿ほど名人ではない私!

私に名人の類が何かあるか?
ないね。
人に誇れるものなんざ~~なさそうです。

最近は、オタクになってしまってますから、益々家族には顰蹙を買っています。
「お父さん二階にこもって何やってんの?」
ですね。

一つあるとすれば、農作業が早い!
かな。
「猿も木から落ちる」
的な失敗ならこの場合、「ケガした」だな。

安全第一で、農作業に励みます・・って今年の秋の収穫は終わったから、また来年ですね。

・・・・・・・・・・・
千里も道も一歩から。
はじめの一歩が大事だね。

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使い方を短文の例文で!
・・・・・・・・・・
*ヘッダーの写真は、栗駒山を須川の方から見た紅葉の写真です。
カメラは、フジのX-T4で私が撮影した写真です。

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