「小耳にはさむとは?」意味は、聞くともなしに聞いたり、ちらりと聞くことを言います。
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場面➀ | 新商品の開発情報を偶然知る。 |
場面➁ | 部署間の人事異動のうわさ。 |
場面➂ | 同僚の昇進の話を偶然聞く。 |
場面➃ | 友人の結婚の噂を聞く。 |
場面➄ | 旧友が町に帰ってきたことを知る。 |
場面⑥ | 地域のイベントや祭りの情報を得る。 |
場面⑦ | 近所の新しい店の評判を耳にする。 |
「小耳にはさむ」
を使う場面を考えてみました。
同僚の昇進は気持ちが動くな~~たぶん!
「小耳にはさむ」の使い方と例文:ビジネスとプライベートでの例文
(写真AC)
以下の例文で。
ビジネスとプライベートの場面での
「例文」
を作成してみました。
例文➀ | 新製品の発売とその新機能を小耳に挟み興奮している。 |
例文➁ | 同僚の異動の話を社食で小耳に挟んだが、心中穏やかならぬ自分。 |
例文➂ | 新入社員の評判を昼休みに小耳に挟んだが思った通りの展開だ。 |
例文➃ | あのカフェの美味しさを小耳に挟んだので今度の休みに彼女と行きたい。 |
例文➄ | 友達の結婚話をショッピング中に小耳に挟んだが、いまだ独身の俺の心中は? |
例文⑥ | 町の新しい観光スポットを小耳に挟んだが、その企画にとても驚いた。 |
例文⑦ | 近所の子供が東京大学に合格したことを小耳に挟む。 |
ビジネスとプライベートの場面での
「例文」
を作成してみました。
こういう場面ありませんか?
自分に関する場面では、出し抜かれるのはとても心中が穏やかではありませんが、小耳にはさむ情報は相手を選びません。
知らなくともいいことまで知ることもあるんだな~~
「小耳にはさむ」を盛り込んだ会話例
以下の会話例で。
[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]新商品の噂、小耳に挟んだことある?[/speech_balloon_left1]
[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]いや、初めて聞くよ。どんなもの?[/speech_balloon_right1]
[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””] 詳しくはわからないけど、画期的らしいよ。[/speech_balloon_left1]
[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]興味津々だな。どこで小耳に挟んだの?[/speech_balloon_right1]
[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””] 昨日の会議の後、上司たちが話してたんだ。[/speech_balloon_left1]
こんなことありました・・ずいぶん以前のサラリーマン時代のお話。
ライバル社の動向ってすごく気になるもの。
だし抜かれる場面も多かったな~~の印象。
「小耳にはさむ」を正確に使うための注意する5つのポイント
(写真AC)
「小耳にはさむ」
を使う場面では(使い方)以下のことに注意することが大事かと。
- ①:偶然聞きつけた情報や未確認の噂を示す際に使用するが、確かな情報源や明確な根拠をもとにした情報を表すのには不適切。
②:私的な会話やカジュアルな場面での使用が適しているが、公式な場や正式な発表などで使用すると信頼性が低下する恐れがある。
③:他者の秘密や個人情報を「小耳に挟んだ」と軽々しく口にすることは、プライバシーの侵害や信用問題となり得る。
④:使う際は、情報の信憑性を確認しないまま広めることがないよう注意が必要。
⑤:場面や文脈に応じて、情報が誤解を招く可能性がある場合は、事実確認や情報源を明示するなどの対応を検討すること。
偶然聞いた
「不確実」
なうわさ話ですから、正確な情報に基づいたお話ではないんだな~~
それをさも「真実」のように吹聴することはやはり違反行為かと。
軽々しいお話はやはり
「プライバシー」
の侵害となる行為に当たる場面も。
注意しましょう。
類語:「小耳にはさむ」の類語5選(類義語)
以下の表で。
仄聞 | ほのめかし的に聞く。 |
噂 | 人から人へと広がる話。 |
又聞き | 第三者を通しての情報。 |
口コミ | 人から人への直接の評判。 |
耳にする | 何かの情報を聞く。 |
他には
- ①:聞き及ぶ
②:伝え聞く
などがあります。
場面によって使い分けましょう。
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「小耳にはさむ」の代表的な言い換えは「耳にする」: 意味の共通点
(写真AC)
「小耳にはさむ」
の言い替えとしては
「耳にする」
を上げておきます。
意味は以下の解説。
聞く。耳に入ってくる。「気になる話を―◦する」
(デジタル大辞泉)
確かに「耳にする」は
「小耳にはさむ」
の言い替えとしていろんな場面で機能すると思います。
「小耳にはさむ」の反対語(対義語)は「耳を塞ぐ」:言葉の対極:意味も解説
「小耳にはさむ」
の反対語は
- 「耳をふさぐ」(みみをふさぐ)
を上げておきます。
意味は以下の解説
強いて聞かないようにする。
(デジタル大辞泉)
確かに反対です。
あえて聞かないようにするわけです。
「小耳に挟む」
は偶然情報や噂を聞くという意味ですが、「耳を塞ぐ」は意図的に何も聞かないようにする、情報を遮断するという意味で、その動作や意味合いが正反対であると感じます。
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「小耳にはさむ」を英語で伝える方法
「小耳にはさむ」を表す単語と例文と英語表現です。
「小耳にはさむ」を表現する英単語は
- ①:just heard
で表現することができます。
例文は以下。
I just heard about the new policy.
(新しい方針について小耳に挟んだ。)
Have you just heard the rumor about him?
(彼に関する噂を小耳に挟みましたか?)
I just heard she’s moving to New York.
(彼女がニューヨークに移住すると小耳に挟んだ。)
They just heard about the surprise party for them.
(彼らのためのサプライズパーティーについて小耳に挟んだようだ。)
*「just heard」使用の例文集からの引用。
いろんな表現があります。
とても勉強になりますね。
「小耳にはさむ」の様々な表現:関連語と慣用句の世界と解説
(写真AC)
「小耳にはさむ」
の関連語や通常使われる慣用句とは直接的に関係がなくとも、伝聞やうわさ、情報の流通に関連する言葉を以下に挙げてみます。
風の便り | 直接の知らせもなく、偶然に聞きつけること。 |
耳打ちする | 他の人に聞こえないように、静かに話すこと。 |
耳寄りの情報 | 興味を引く、または有益な情報。。 |
耳にたこができる | 同じ話を何度も繰り返し聞かされて、うんざりすること。 |
耳が痛い | 自分の非を言い当てられて、心中が苦しいこと。 |
耳関連の関連語です。
「耳よりの情報」
などは「小耳にはさむ」内容の踏み込んだ表現にも思います。
「小耳にはさむとは?」:本記事の内容一覧表:感想とまとめ
以下の表にまとめてみました。
➀:意味 | 聞くともなしに聞いたり、ちらりと聞くこと |
➁:語源と由来 | それぞれの漢字の意味による |
➂:使う場面 | 他人の会話や噂で特に秘密めいた情報を偶然耳にするとき |
➃:使い方を例文で | 同僚の異動の話を社食で小耳に挟んだが、心中穏やかならぬ自分。 |
➄:類語 | 仄聞・噂・又聞き・耳にする・他 |
⑥:言い替え | 耳にする |
⑦:反対語 | 耳を塞ぐ |
⑧:英語例文 | I just heard about the new policy. |
「小耳にはさむ」
ことは、日常普通にあることですね。
他人様の噂話ほど楽しいものはありません。
よると障ると
「ねえ~ねえ~隣のおくさん・・」
「今度同僚のA君、部長昇進だってな~すんげえな~俺まだ係長だよ」
などなど・・
んで・・その原因をまた推測しながら井戸端会議が盛り上がる構図。
これも文化なんだな。
(写真AC)
「小耳にはさむ」の良いお話:まとめ
「小耳にはさむ」
の良いお話。
私のお話です。
最近、もう会社にはほとんど行ってませんし、定年した身なら
「小耳にはさむ」
こともほとんどありません。
が・・この田舎の山奥でも、小耳にはさむことがあるから世の中だな~~と。
単位が
会社から身近な近所に。
年寄り世界ですから(過疎地)それの内容もまた
「年寄り臭いお話」
で改めて
「俺も老人の仲間?」
などと感じたりするんだっけな~
年は若くなりませんから、これは受け入れていくしかないんだべな。
これって良いこと?
さて?
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*ヘッダーの写真は、私が撮影した、奥州平泉の毛越寺の9月の写真です。