支離滅裂という四字熟語の、意味や語源と由来を中国故事から考察してみます。
使う場面や、使い方で注意することなど、例文を作成してみました。
英語表現を例文で、どう表記するかなど、支離滅裂を分解してみようと思います。
支離滅裂な思考は、面白いこともありますが、まじめな世界では迷惑千万かもしれませんね。
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支離滅裂とは?読み方と意味を漢字から見た考察!
「支離滅裂」
読み方は、「しりめつれつ」です。
普通に使われる、誰でも知っている言葉ではないでしょうか?
支離滅裂の意味は?
おおよそ以下のようです。
「バラバラでまとまりがなく、筋道が立っていないさま」
「統一性がなく、てんでんばらばらでめちゃくちゃ。さらに文章や議論など、色や形までまとまりがなく、訳が分からなくてこと」
「物事に一貫性がなく、バラバラでまとまりのないこと。またその様子」
と、書き方はまちまちですが、こんなような内容の意味になります。
おおよそ察しがつくと思いますが、話すことがてんでバラバラで、関連性がなかったり、文章が何を言いたいのか、さっぱり理解不能であったり、色や形まで関連性がなかったり、まぁいわゆる支離滅裂です。
支離滅裂の漢字の分析はどうなる?
漢字から分解してみます。
- 支離:バラバラなさま
滅裂:きれぎれ、離れ離れ、バラバラ
こんなような漢字の分析になります。
少し詳しく。
- 支:胴体を幹とすれば支は手足
離:鳥と蛇が組みつ離れず争うさま
滅:この世からなくなる、姿をなくす
裂:布地を切り裂くこと。
いっこずつの漢字に、大雑把ですが上のような意味があります。
詳しく書くともう少し、詳しくなるのですがこの辺で。
一つ一つの漢字を見ていくと、意味がだんだんつながってくるから、不思議なものですね。
今度は、支離滅裂の語源や由来を、見ていこうと思います。
支離滅裂の語源や由来は?中国故事の歴史的背景!
支離滅裂の語源のお話です。
支離滅裂の語源は、荘子の言葉によります。
但し、このことば「支離滅裂」は、最初は別々に使われていたようですね。
荘子とは?人間世(ジンカンセ)の記述:支離
荘子の生きた時代は、いつなんでしょうか?
荘子(そうし、Zhuang Zi、紀元前369年頃 – 紀元前286年頃)は、中国戦国時代の宋の蒙(現在の河南省商丘市民権県)に産まれた思想家で、道教の始祖の一人とされる人物である。
(wikipediaより引用)
この時代の方です。
その荘子の書の「内編」の中の「人間世篇」にでてきます。
『支離疏者、頤隱於臍、肩高於頂、會撮指天、五管在上、兩髀為脅。(『荘子』
この中の冒頭の「支離疏(シリソ)」の者の意味で
- 支離:体の不自由な人
疏:人名
です。
この時の荘子の、荘子の支離は、体の不自由なものを表す言葉で、バラバラではないんだな。・
では次に「滅裂」ですがこれも荘子の書です。
こちらは、荘子「雑編」の「則陽(ソクヨウ」(人名)で出てきます。
長梧封人問子牢曰「君為政焉勿鹵莽、治民焉勿滅裂。」(『荘子』則陽 第二十五)
その部分だけの抜粋ですが、上の部分ですが
「民を治ることにおいて滅裂(軽率)なることなかれ」
と言っています。
では意味についてまたおさらいですが
- 支離:ばらばらに離れる、めちゃめちゃにする、体に障害のある人
滅裂:離れ離れ、軽率で疎略、断ち切る
などなどの意味がありますが、この荘子の「人間世篇」には、まさに、バラバラに出てきます。
この辺も、意味に一役買っていそうな気が、私はします。
支離滅裂は、ある意味バラバラを強調する意味で、荘子の意にあってるのかな~~と現代では思うんだっけな。(私は)
支離滅裂を使う場面や使い方を例文で!
「支離滅裂」
を使う場面は、どんな時でしょうか?
やはり、相手の言うことに、合点がいかなかったり、ピントがぼけていたり、話す内容が全く目的の内容と違ったり、そんな場合相手の言動を指摘したり、評論したりする場合に使うのではないでしょうか?
これは結構ありますよね。
支離滅裂の使った例文を作成してみた!
以下のように、私の経験から作成してみました。
1:あなたの言う事は支離滅裂で、到底容認できるものでは無いですよ。
2:俺の考え方は、周囲に言わせれば支離滅裂らしいが、取りようもあるので到底容認できない。
3:遊びなら支離滅裂は楽しいが、常識的に言えば駄目だな。
4:どうやら、私の人生は支離滅裂さがあって、それが有意義だと言う結論に至った。
5:今日の会議で、主催者が言ってる事は、どう考えても私にとっては支離滅裂だった。
こんな感じの、例文を考えてみました。
支離滅裂と感じるときは、こんな場合ではないでしょうか?
時に、その人の人生だけが支離滅裂、こんなこともあろうかと思います。
人に迷惑をかけない、支離滅裂なら、個人の問題ですからどうってことないですよね。
だけど、複数の人間に影響が及ぼす場合は、やはりその支離滅裂は看過できないものになるかもしれません。
支離滅裂なことを言っている人は、えてして自分は全うだと、思っている人多いようですね。
そんな感じがします。
支離滅裂の類義語にはどんな言葉がある?
支離滅裂の類義語には、以下のようなものがあります。
- 1:四分五裂しぶんごれつ
2:乱雑無章らんざつむしょう
3:無秩序
4:滅茶苦茶
などなど・・
などがあるのですが、他にもあるようです。
漢字からして、意味は推察されると思います。
まさに支離滅裂ですね。
乱雑とか、四部五裂などは、漢字の字のごとく意味を表していると思います。
支離滅裂を英語で表現するとどんな表記になる?
いつものように検索で
支離滅裂:incoherent:一貫しない、つじつまが合わない、支離滅裂
と出てきます。
一言ですね。
単語の意味は、右に書いたような意味です。
よさそうですね。
他の英訳は?
confusion:混乱、乱雑、混同、困惑
という意味があります。
こちらは、少し劣るように思います。
He talks incoherently.
(彼のいうことは支離滅裂だ)
この例文がいいですね。
苦手な私でも、これは何とかなりそうです。
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「支離滅裂」
の意味や語源の歴史や、その他使い方等について、考察してきました。
意味のおさらいですが
「バラバラでまとまりがなく、筋道が立っていないさま」
おおまかな意味は上のような意味です。
語源は中国春秋時代の「荘子」の書に出てくる言葉です。
当初はこんな意味では、なかったようですが支離と滅裂が別々だったのですが、これが2つ一緒になって今の言葉になったようですね。
もともとは2つの言葉は、分解されて支離滅裂だったわけです。
この支離滅裂と言う言葉は、ほぼ誰でも知ってるかと思います。
そして日常的に、使っているのではないでしょうか?
支離滅裂と言う言葉に思うことと私の人生!
私の人生など、ここに書いてもしょうがないことだと思うのですが、私のブログなので適当に。
私は常々、もしかしたら人生は支離滅裂なほど楽しいのかもしれない?
そう思っていましたし、多分これからもそうでしょう。
固定概念に囚われた、考え方では、これからは生きていけないかもしれません。
生きていけたとしても、横並びの考え方では、なかなか仕事がうまくいかないのかもしれませんね。
企業に就職して、良かった時代ではなくいまや、その会社で何ができるかを考える時代ではないでしょうか?
私が生きてきた時代とは、ちょっと違ってます。
私が生きてきた時代は、当初は年功序列の社会でした。
今完全に崩れてますね。
個が重視される時代になったと思います。
そうなると、支離滅裂を自分の中でコントロールできる、そんな能力があると良いのでは?
それを考え方として取り入れる、そんなテクニックがあると、個性的だなと思います。
たまにいるのですが
「この人の言ってる事は、一転支離滅裂のような気がするが、かなりハイレベルに感じる」
こんな方いませんか?
こういう場合は、思うに、支離滅裂ではないんだな。
支離滅裂に感じる方がおかしいのでは。
人は様々です。
いろんな人がいるから、人生は楽しいんだと思います。
支離滅裂なお話でした。
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概要文の書き方を、私の経験から参考までに。
本来の意味やも含めての考察です。
概要の内容や長さと目的は?意味と使い方や例文と英語表現と類義語!
概念と概要の違いって?
概念と概要の意味の違いを簡単に!使い方や例文の文章や英語表現!!
使い方や例文を作成してみました。
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**自分の経験などをもとに書いてますので、多少ずれてるか所もあるかもしれませんが容赦ください。
ヘッダーの写真は愛機のフジ一眼で撮影した昨年の庭の山桜の写真です。