松島多聞山の春の桜

春風駘蕩の意味と使い方を例文!「謝朓」の詩に由来!類語や英語表現

[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]「春風駘蕩」は春を感じる言葉だな~~![/speech_balloon_left1]

春風駘蕩とは?読み方と意味を詳しく!

「春風駘蕩」
読み方は「しゅんぷうたいとう」です。
意味は以下の解説。

1 春風がのどかに吹くさま。
2 物事に動じないで余裕のあるさま。ゆったりとのんびりしているさま。
(デジタル大辞泉)

季節は春。
のどかで、柔らかい春風が吹く様子になぞらえて、人の性格や存在も、春風同様どっしりして、穏やかで温和な性格。
そんな様子を、言い表してる四字熟語です。

「物事に動じない」

これは一つのポイントに感じます。
皆さんのお近くには、こんな方いませんか?

春風駘蕩を漢字の意味で分析してみる!

「春風駘蕩」
難しい漢字ですが、一文字づつ分解してその意味を確認します。

春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)とは?
意味は、春の風ののどかに吹くさまで、人の性格も温和なさまのたとえ。
  • ①:語源は「謝朓」の詩に由来。
    ②:使い方と例文と会話例。
    ③:類語と言い換えや反対語と英語表現。
春風 春の風、春に吹く風
のろい馬、鈍い馬
ひろい、のどか、のびやか
駘蕩 のどかなさま、のびのびとしたさま。

漢字を分解すると、上のような意味があります。
「駘」
は、馬と台を組み合わせた漢字で、もともとは馬が「銜(くつばみ)」を外すことから。

春風駘蕩の語源は「謝朓」の詩に由来!歴史的な背景!

「春風駘蕩」
の語源は、中国の5世紀に、中国南北朝時代の南朝斉の詩人として活躍した
「謝朓」(しゃちょう)(464年 – 499年)
の詩によります。

作者「謝朓」はどんな方?春風駘蕩の詩の意味解説

「謝朓」(しゃちょう)
とは、こんな方です。

謝 朓(しゃ ちょう、464年 – 499年)は、南朝斉の詩人・文学者。字は玄暉(げんき)。
(wikipediaより)

たった35年しか生きられなかった、なんとも憐れを感じますが、最後は陰謀渦巻くお国の謀り事の犠牲になったようです。
その作風は、花鳥風月を読むのが、得意だったと。

春風駘蕩の詩は以下。

「朋情は以って鬱陶たり 春物方(まさに)に駘蕩たり!」

というくだりが‥

意味は

  • 朋情は以って鬱陶たり:同法や友人との関係は(気持ち)うっとうしいが・・(前段の方)
    春物方(まさに)に駘蕩たり:「春の景色は、まさしくのどかなものであるな~~」(後ろの方)

と言う意味ですが、この言葉が「春風駘蕩」の出典元になります。

確かに「春風駘蕩」ですね。
その方の詩を何篇か読んでみたのですが、気になるものを数点。

  • 思君此何極:君を思うこと 此れ何ぞ極まらん
    攜手共行樂:手を携へて共に行楽す

これいいな~~と思った詩です。
素晴らしいですね。
私のような年齢になっても、心にしみます。

春風駘蕩を使うのはどんな場面が適するか!

「春風駘蕩」

の使い方の場面ですが、やはりこのまんまの風景でしょう。
それと、それを表すような、人物の表現かと。

場面1 春の日差しが暖かいのどかな日
場面2 どっしりした温かみのある人
場面3 春の季節感を感じる日
場面4 人の性格を称して

言葉の意味からそのまんまの情景を、イメージしてみました。
季節感と、人を評する場合が、多いかと思います。

春風駘蕩の使い方を例文と会話例作成で!

以下のように、自分の経験をもとに、考えてみました。

例文1 五月の春の陽気はまさに、「春風駘蕩」を感じる、穏やかな日だな~~待ち遠しい!
例文2 春の風景は、桜景色や新緑が「春風駘蕩」を感じさせて、穏やかなイメージがあるな~
例文3 A君はまさに「春風駘蕩」で、多少のことでは気持ちは動かず、どっしりしているね。
例文4 春のイメージはまさに「春風駘蕩」で、冬の今から待ち遠しい気持ちでいっぱいだ。
例文5 気持ちの性格を目指すなら「春風駘蕩」が一番だな。人間穏やかに行こう。
例文6 結婚相手は「春風駘蕩」な、温和な方でどっしりとしてる方がいいね。

などなど・・私の経験上からの、印象を

「春風駘蕩」

に合わせて作ってみました。
穏やかな性格っていいですね。
喜怒哀楽が激しいと、周囲も構えますから、誰にでも接し方は同じで、穏やかで和やかに‥

が・・なかなかできないものですが!

春風駘蕩を用いた会話例!

以下の会話で。

[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]うちの嫁さんは、全く落ち着きがなくって失敗ばっかだ。この間もせっかちで、車ぶつけたし。[/speech_balloon_left1]

[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]ケガしなかったの?そりゃ~~良かったね。[/speech_balloon_right1]

[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]それに比べて、君の嫁さんは、おっとりしていて、ほんわかでイメージがまさに「春風駘蕩」で落ち着いてる印象があるな~うちとは逆だな。[/speech_balloon_left1]

[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]いやいや、ああ見えて実はそうではない面もあるから、人間って怖いもんだと思うよ。[/speech_balloon_right1]

などなど。
我妻はせっかちで、落ち着きがありません。
全く「春風駘蕩」とは無縁ですね。

春風駘蕩の類義語を「四字熟語」で!言い換えは「春日遅遅」!

春風駘蕩の類義語は以下。

春日遅遅 春の日が長くて、暮れるのが遅いさま
温厚篤実 穏やかでやさしく情が深い
和顔愛語 笑顔で愛情のこもった言葉で話すこと
温柔敦厚 穏やかで誠実なこと
平穏無事 穏やかで何も変わったこともなく安らかである
言い替え 春日遅遅

言い替えとして適当な四字熟語は

「春日遅遅」

です。
意味は以下の解説。

春の日のうららかでのどかなさま。また、春の日のおだやかで暮れるのが遅いさま。
(デジタル大辞泉)

語源は「詩経」に由来します。
多くの場面で置き換えとして機能すると思います。

春風駘蕩の反対語(対義語)は四字熟語で「秋霜烈日」!

「春風駘蕩」
の反対語を考えてみました。
季節で、春ののどかな風景で、暖かい一日なら、その逆は寒い季節を象徴する言葉ですね。

「秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)」

が、その反対語としてその対極にあります。
これは、漢字からすでに連想できるかと思いますが、秋の霜で冷たい様子などを表現したものです。

厳しい対応や、それなりの性格の方を指す場合も多い
「四字熟語」。
が・こういう性格の人いますが、あんまし好きでないですな~~

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春風駘蕩を英語で表現

春風駘蕩を英語で表現すると以下。

1:warm and genial spring weather
2:genial and balmy

春を感じますね。

There is something sunny and genial about him.
(彼はどことなく春風駘蕩とした雰囲気を感じさせる)

これっていいですね。
応用がかなり効きそうです。

春風駘蕩をこれまで何度も感じてきた印象!感想やまとめ!

「春風駘蕩」
の本記事の内容を、表にまとめてみました。

意味 春の風ののどかに吹くさまで、人の性格も温和なさまのたとえ。
語源 「謝朓」の詩・「朋情は以って鬱陶たり 春物方(まさに)に駘蕩たり!」
使う場面 春の日差しが暖かいのどかな日や人の性格を評して。
使い方と例文 結婚相手は「春風駘蕩」な、温和な方でどっしりとしてる方がいいね。
類語 春日遅遅、温厚篤実、温柔敦厚  などなど
言い替え 春日遅遅
反対語 「秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)」
英語 1:warm and genial spring weather  2:genial and balmy

There is something sunny and genial about him.

人の性格としたら「春風駘蕩」な方なら、どっしりしていて、温和な性格で包み込んでくれそうです。
なかなかいないですね。

「春風駘蕩」いい言葉ですね。
春は、季節の中でも一番大好きです。

こんなのんびりした雰囲気と陽気が一年中続けばいいと思いますが、季節ですからそうもいきませんが。

春風駘蕩を何度も感じてきた?

「春風駘蕩」
いい言葉です。
作り手の詩人の方は、5世紀の方ですから、当時は何を思っていたかな~~と。

風雲渦巻く、当時の宮中の中での、はかりごとを思い、それを憂いて作ったのかもしれません。
まさにその真逆だったような。

私の人生も、けっして「春風駘蕩」ではなく、全くかけ離れたむしろ

「秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)」

なイメージに感じます。
が‥スカスだ・・・

今の時代は、私が生きてきたバブルを経験してきた世代とは、全く非なるものに感じます。
私の孫の世代は、まさに厳しい時代・・なんではないでしょうか?
今の、私の娘世代、今の若者世代でも当てはまると、私は感じています。

季節は、春夏秋冬巡って

「春風駘蕩」

のような日は、毎年訪れます。
しかし、世の中の雰囲気は季節感ではないですから、最近は厳しさだけを感じますな~~

そんな中で、少なくとも気持ちの持ち方や、雰囲気や所作だけでも

「春風駘蕩」

を心がけたいと思うのですが、皆さんはどう思いますか?

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*ヘッダーの写真は、私が撮影した春の風景写真。春らしい桜です。

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