「腰を据えるとは?」(こしをすえる)意味は、落ち着いて一つの物事を行う、ある場所に落ち着く他。
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場面➀ | 新しいプロジェクトを本格的に開始する際 |
場面➁ | 会社の新しい部署や地域に異動した時 |
場面③ | 重要な取引先との長期的な取引を計画する際 |
場面➃ | 新しい職種や業務を担当することになった時 |
場面➄ | 新しい家や地域での生活をスタートする時 |
場面⑥ | 趣味や習い事を本格的に始める時 |
場面⑦ | 大きなイベントや行事の準備をする時 |
「腰を据える」
を使う場面をビジネスと私的な場面で考えてみました。
上にあげた内容はほとんど経験してきました。
仕事上の
「腰を据える」
は日常に近いのですが、ここは性格も出るかと思います。
いい加減にやっていたら、上の事例の場面は何一つうまくいかないかもしれません。
腰を据えて取り組んでいきましょう。
「腰を据える」の使い方と例文:ビジネスとプライベートのシーン別表現
(写真AC)
以下の例文で。
ビジネスとプライベートの場面での
「例文」
を作成してみました。
例文➀ | 新事業部の立ち上げには「腰を据えて」万全の体制で取り組むつもりだ。 |
例文➁ | このプロジェクトを成功させるため、あらゆる面で「腰を据えて」進めます。 |
例文➂ | 今の部署に「腰を据え」、リーダーとして頑張ります。 |
例文➃ | この町に腰を据えて、家族と暮らしたい。 |
例文➄ | 新しい趣味のガーデニングを、腰を据えて楽しみたい。 |
例文⑥ | 定年退職後の楽しみは野菜作りなので腰を据えて栽培法を勉強する。 |
例文⑦ | 腰を据える場所は自分が生まれたここだと大学卒業の時に決めた。 |
「腰を据える」
を使った例文です。
ほぼほぼ、私が経験してきたことです。
人それぞれ環境が違えば、考えることも違いますし、年代によっても当然違って当然。
でも「腰を据えて」取り組むことは
「共通認識」
だと思います。
「腰を据える」感覚を共有する仲間との会話例
以下の会話例で。
[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]新しい町に移住するんだって?[/speech_balloon_left1]
[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]うん、そこに腰を据えて新しい生活を始めたいんだ。[/speech_balloon_right1]
[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]それは大変そうだけど、サポートするよ。[/speech_balloon_left1]
[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””] ありがとう。長い間、色々な場所を転々としたから、今度はちゃんと腰を据えたいんだ。[/speech_balloon_right1]
[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]分かるよ。君ならうまくやれるさ![/speech_balloon_left1]
「腰を据える」
住む場所ですが、転々とする方いますが、それはそれで趣味なのかもしれませんし、定住が嫌いな方もいるかもしれません。
会話例は、その反対の事例です。
「腰を据える」の正確な使い方:適切な場面の選び方と注意する5つのポイント
(写真AC)
以下の点について使う場合は注意しましょう。
- ①:定住や定職のみならず、心構えや意志の強さを示す場面でも使われるため、文脈を明確に。
②:文脈が不明瞭な場面での使用は、誤解を招きやすい。
③:基本的には肯定的なニュアンスで使われるが、皮肉として使う場面もあるので、トーンや文脈に気を付ける。
④:物理的な「腰を下ろす」と混同しないように。
⑤:過度な使用は、リスナーに単調な印象を与える可能性がある。
「腰を据える」
は、具体的な
⑥:行動
⑦:環境
の変化だけでなく、人の
⑧:精神的な変化
⑨:心の準備
を指す場面での使用が多い言葉です。
このフレーズを使う際は、その
「多面性を理解」
して、適切な文脈や状況での使用が求められます。
誤解を避けるためにも
「具体的かつ適切な文脈」
で使用することがとても大事なこと。
特に定住や定職に関する場面はとても敏感な言葉に感じます。
場の雰囲気と配慮に心がけましょう。
類語:「腰を据える」の類語(類義語)5選
以下の表で。
腰を固める | 決意や覚悟を固くする。 |
根を下ろす | 長期間の定住や継続を決意する。 |
腰を落ち着ける | 落ち着いて取り組む気持ちを持つ。 |
地道に取り組む | 継続的に努力し続ける。 |
じっくりと考える | 慌てず、しっかりと時間をかけて考える。 |
- ①:身が入る
②:根が生える
などがあります。
場面によって使い分けましょう。
「腰を据える」を言い換える – 「根を下ろす」との関連性
(写真AC)
「腰を据える」
の言い替えとしては
「根を下ろす」
を上げておきます。
意味は以下の解説。
確かな位置を占める。ゆるぎないものとなる。不動の地位を占める。固定する。また、居すわる。
(日本国語大辞典)
「腰を据える」
と
「根を下ろす」
の両方とも、何かを
①:長期的に定住する
②:継続的に取り組む
という意味で使われます。
特に場所や活動に対する
「継続的なコミットメント」
や固定感を表すときによく用いられる表現。
多くの場面で置き換えとして機能すると思います。
「腰を下ろす」の反対語(対義語)は「腰を浮かす」:言葉の対極:意味も解説
「腰を据える」
の反対語は
- 「腰を浮かす」
を上げておきます。
「腰を据える」
とは、長期間その場に留まる、または真剣に取り組むことを意味します。
一方
「腰を浮かす」
は
①:一時的にその場にいる
②:不確かな意志
で何かを行うことを意味します。
このように、両方の表現は
「物理的または心理的」
な位置において「正反対の概念」を持っています。
よく「腰が浮いてる」という表現もされます。
同じ意味ですね。
他には
「散漫」
も対義語として挙げられます。
落ち着きという面では反対語として機能すると思います。
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「腰を据える」を英語で表現する:「settle down」と「settle oneself」の使い方
「肩の荷が下りる」を表す単語と例文と英語表現です。
「肩の荷が下りる」を表現する英単語は
- ①:「settle down」
②:「settle oneself」
で表現することができます。
例文は以下。
①:settle down
I’ve decided to settle down in this city.
(私はこの都市に腰を据えることに決めました。)
After years of traveling, he’s finally ready to settle down.
(長年の旅行の後、彼はとうとう腰を据える準備ができました。)
②:settle oneself
Before starting the project, I needed to settle myself into a routine.
(プロジェクトを開始する前に、私はルーチンに腰を据える必要がありました。)
It took her a while to settle herself in the new job.
(新しい仕事に腰を据えるのに彼女は少し時間がかかりました。)
*各構文の例文集より引用しました。
いろんな表現があってとても勉強になります。
英文を知ることで日本語の理解も深まっていきますね。
特に表現の仕方が独特に感じるので、この辺は感心します。
「腰を据える」から広がる:日本語の「腰」を含む慣用句5選とその奥深さ
(写真AC)
「腰を据える」
の関連語や通常使われる慣用句を以下の表に数点ですがまとめてみました。
①:腰を固くする
意味:決意を固くする、覚悟を決める。
意味の解説:
「腰を固くする」
は、精神的な覚悟や強い決意を持つことを示す表現であり、
「腰を据える」
とは異なり、継続的な行動や生活スタイルの変化よりも、
「特定の事柄」
に対する意志の強さを強調します。
②:腰が軽い
意味:行動が早い、素早く動ける。
意味の解説:
身体の軽さや動きの速さを指し示す言葉で、主に
「行動のスピードや反応」
の迅速さを強調する場面で使います。
③:腰が高い
意味:態度が大きい、高飛車。
意味の解説:
自分の価値や立場を高く考え、他人に対して
「尊大な態度」
を取ることを指す言葉。
④:腰を掛ける
意味:一時的に滞在する、短時間座る。
意味の解説:
短期的な行動や一時的な滞在を示す表現であり、
「長期的な定住や継続的な行動」
を示す「腰を据える」とは異なる意味合いを持つ。
⑤:腰が低い
意味:態度が謙虚、他人に対して尊敬の念を持つ。
意味の解説:
人との関わりや対人関係において、
「謙遜な態度を取る」
ことを示す言葉。
相手に敬意を表すことの重要性を伝える表現です。
「腰を据える」
に関連して「腰」を用いた慣用句
「五選」
です。
適合する場面で使える言葉ですね。
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「腰を据えない背後の心理〜多様な理由を探る〜」
「腰を据えることができない人」
つまり職を転々としたり、何歳になっても落ち着かないように見える人の背後には、さまざまな
「心理的要因」
が考えられます。
以下、いくつかの要因と考察を示します。
①:探求心や好奇心が強い:
新しい経験や知識を求める
「欲求が強い」
人は、一つの場所や職に長く留まることを選ばず、常に新しい環境や経験を追い求めるかもしれません。
このタイプの人は、多様な経験を通じて
「多角的な視点」
を持つことができる一方、安定を求めることが難しいこともあります。
②:コミットメントの恐れ:
長期的なコミットメントや
「責任を持つ」
ことを恐れる人もいます。
これは過去の経験、トラウマ、あるいは自分への
「不信感」
から来ることがある。
③:自分の適性や目的を見つけられていない:
自分の真の
「適性や目的」
を見つけられていないため、さまざまなことを試してみることで、自分に合ったものを探しているかもしれません。
④:外部の期待への抵抗:
社会や家族からの
「安定した生活を送るべき」
という期待に逆らい、自分のペースで生きたいという気持ちから、あえて
「落ち着かない生活」
を選ぶことも考えられます。
⑤:過去の経験からの逃避:
過去の失敗やトラウマ、あるいは苦しい経験から
「逃避する」
ため、新しい環境や仕事に移り変わることで、
「過去との断絶」
を試みることがあるかもしれません。
⑥:自己評価の不確かさ:
自分の価値や能力を十分に
「認識していない」
ため、新しい環境での成功や認知を通じて
「自己確認」
を求めている可能性もあります。
このように、一見
「腰を据えることができない」
と評される人々の背後には、さまざまな
「背景や理由」
が存在します。
彼らの行動を単純に非難するのではなく、彼らの背後にある
「心理や状況」
を理解し、サポートするアプローチが求められるのではないかな~~と感じます。
新卒の方の3年以内の転職がすごい割合ですね。
私らの時代(私60代)では考えられなかったことですが、それだけ人の考え方に
「多様性」
があるということなのかもしれません。
皆さんはいかが思いますか~~~?
「腰を据える」:本記事の内容一覧表:感想とまとめ
以下の表にまとめてみました。
①:意味 | 落ち着いて一つの物事を行う、ある場所に落ち着く他 |
➁:語源と由来 | 「腰をしっかりと下ろして物事に取り組む様子」説が有力 |
③:使用する場面 | 長期的にある事や場所に集中し安定して取り組む場面 |
④:例文 | 定年退職後の楽しみは野菜作りなので腰を据えて栽培法を勉強する。 |
➄:類語 | 腰を固める・根を下ろす・腰を落ち着ける・地道に取り組む・他 |
⑥:言い替え | 根を下ろす |
⑦:反対語 | 「腰を浮かす」「散漫」など |
⑧:英語例文 | I’ve decided to settle down in this city. |
「腰を据える」
おそらくですが、ほとんどの方はそうしたいと思ってるかな~~と。
が・・そうならない原因があるんですよね~
その理由は、上にいろいろ書きましたが、そういった要因もあろうかと。
が・・50過ぎても‥遅咲ということもあろうかと思いますが、個人的にはやはり私は古い人間ですから感心しません。
それでも現代は
「多様性」
を尊重する現代。
それを言っちゃ~~的なことがあるな~~と。
個人的な感想です。
(写真AC)
「腰を据える」の良いお話:まとめ
「腰を据える」
の良いお話。
私のお話です。
世の中最高に暑いです。
2023年の夏は本当に異常気象です。
宮城県の山奥で
「35度」
へ??
信じられません。
畑には暑さに強いものは大丈夫ですが、私の楽しみの
「ほうれん草」
は全く育ちません。
今から40年ほど前に東京に行きました。
「大学入学」
で。
その年の夏。
えらいこっちゃ~~暑い。
よんどころないほど暑い。
それで私の感情は
「こんなところ住んでられっか!」
「やっぱし俺の住むところは俺が生まれた田舎だ」
そう思った次第。
ここでもう済むところは決まってここに
「腰を据えた」
わけです。(が・今はその時の東京よりも暑い感じがする!)
が・・仕事はそうはいかず。
しかし、よく落ちずに来たな~~が印象です。
皆さんの「腰を据える」体験はいかがですか~~~?
それぞれに思うところはあるでしょう!
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*一番上のヘッダーの写真はわたしが撮影した気仙沼の風景写真です