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アコギな商売とは 意味と語源と由来のお話!使い方を例文で解説!

アコギな商売とは?
意味は、どこまでもずうずうしくむさぼり、押しつけがましい商売のこと。
  • ・アコギは漢字で「阿漕」と書く。
    ・語源や由来と類義語や言い換え。
    ・使い方を短文の例文と会話例で。
    ・反対語と英語表現と例文。

[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]アコギなことが、普通にできる精神状態って、理解できないな~~[/speech_balloon_left1]

 

アコギな商売のアコギとは?意味を解説!

 

「アコギな商売」
とよく言われて、良い印象はない言葉のイメージがあります。
「アコギ」は、漢字で
「阿漕」
と書きます。
意味は以下の解説。

どこまでもむさぼること。しつこくずうずうしいこと。押しつけがましいこと。また、そのようなさま。
(日本国語大辞典)
しつこく、ずうずうしいこと。また、あくどいこと。特に、無慈悲に金品をむさぼること。
(故事成語を知る辞典)
しつこく、ずうずうしいこと。義理人情に欠けあくどいこと。特に、無慈悲に金品をむさぼること。また、そのさま。
(デジタル大辞泉)

情け容赦ない、あくどい無慈悲な商売で、義理人情に欠く非道な商売をイメージします。

意味の説明から、ほぼ「阿漕な商売」って、どんなものか想像できるかと思います。
地名の「阿漕」については、語源の項目で紹介します。

 

アコギな商売ってどんな商売だ?

 

上の説明で、一番言い当てているな~~が

しつこく、ずうずうしいこと。義理人情に欠けあくどいこと。特に、無慈悲に金品をむさぼること。また、そのさま。
(デジタル大辞泉)

この辞書では、このようなことを行う商売を
「阿漕な商売」(アコギな商売)
と解説。

具体的に、一般の方が感じる「阿漕な商売ってなんだ?」って思うのですが、以下のように感じます

事例1 義理人情を感じない
事例2 イカサマな商売
事例3 人の弱みに付け込む
事例4 お金を持ってようとなくても容赦なし
事例5 延々と食い物にする。

端的に言って義理人情を感じない、イカサマな商売で、お金がない人でも、その弱みに付け込んで、食い物にするような、そんな商売。
しかもここが大事。

「法律的に合法で、道義的や道徳的にはアウトな商売」

です。
具体的には、とても書けないですが、誰でも
「これはアコギな商売」
って感じるのはあると思います。
ネット上では、沢山そんな情報はあります。

問題は、そんな「阿漕な商売」とは、無縁になること。
いくら困っても、益々困る困難にはまりますから。

 

阿漕(アコギ)の語源と由来のお話!

 

「アコギな商売」
の「阿漕」は地名。
場所は三重県津市の岩田川河口付近の海岸で、現在付近一帯は、「伊勢の海県立自然公園」に、指定されてる観光地です。
参考までにマップはこちら

マップは「阿漕駅」ですが、そこから延びる海岸線が、自然公園ですね。
「アコギな商売」のアコギの由来の地です。

では語源と由来について詳しく。

阿漕のアコギな伝説のお話!

三重県津市の海岸で「阿漕が浦」にまつわる伝説。

伊勢神宮に供える魚をとるための禁漁地でしたが、ある漁師がたびたび密漁して見つかり捕らえられたという伝説が、「源平盛衰記」などによって伝えられています。ここから、しつこく、ずうずうしいという意味になりました。
(故事成語を知る辞典)

お供え物を取る漁場なので、一般の殺生は禁物。
しかし、密漁は後を絶たなかった。

古今和歌六帖:「逢うことを一の島に引く阿漕の島に引く鯛のたび重ならば人も知りなむ」

これは、平安時代に書かれたものなので、この時代にはすでに、一般に常識化されていたんだと思います。
しつこく、ずうずうしく密猟を繰り返された・・これは今の現代でも、よく聞きます。
違うのは、その罰ですね~~
その密猟者はどうなったか?

1:す巻きにして海に捨てられた。

とあるようで、その証拠に

「阿漕が浦に引く網」

という、枕詞があります。
古今和歌六帖:平安時代編纂の私撰和歌集
にも使われてるので、、えらい古い伝説と理解できます。

阿漕にまつわる能のお話!

能には「阿漕」という、題名の作品があります。

阿漕(あこぎ )2017年 宝生流 能楽堂に能を観に行こう! 能って楽しい!

此方です。
宝生流と書かれていますが、この動画張ることはできないので、リンクを。
舞われる方の服装が、いかにも漁師で、釣竿を持っています。

簀巻きにされ、海に沈められた、過去の漁師の亡霊に出会うという内容のようですが、なかなか興味深い能の舞です。
興味のある方はどうぞ。

浄瑠璃で表現の「阿漕の平次」の物語!

此方は、「浄瑠璃」の作品で「阿漕の平次」というものがあります。
平次は阿漕の漁師。
病気の母を養うために、悪いこととは知りながら、密漁を繰り返します。
さすが浄瑠璃の世界で、人情に訴える内容ですね~~

伝説に、人名「平次」を登場させました。

悲劇の主人公に仕立て上げたわけです。
実際にこの平次の霊を慰める
「阿漕塚」
があります。
マップは上ですが、阿漕駅から、そう遠くない場所にあります。

 

阿漕を使う場面と使い方を短文の例文作成で!

 

「アコギ」
を使う場面というのは、やっぱし阿漕な商売を感じる場面。
または、ずうずうしさや、迷惑を顧みない輩などを評する場合。

阿漕を使った例文を作成してみた!

以下のように作ってみました。

例文1 阿漕な商売というけど、はまるとこういう風に抜けなくなるんだ。
例文2 世の中合法でも、道義的には?な商売を阿漕な商売というんだな。
例文3 阿漕な商売に手を出すと、人間的にも人生も曲がってしまう。
例文4 アコギの伝説もなった「阿漕」地区は、今や観光地。いいところだよ~~(すいません・行ったことがないのですが写真で見ました)
例文5 伊勢神宮奉納なら、阿漕の密漁はやっぱし罰が当たるべな~~
例文6 そんなアコギなことはやめとくれ!(時代劇でよく見ます)
例文7 いくら儲けのためでも、そんなアコギなことは、全然フェアではないから、辞めておこう

などなど。
私が、頭の中に浮かんだ「阿漕」について、例文にしてみました。
「阿漕なこと」
って、誰でも理性の中で、持ってると思うんです。
日常の中でも、義理人情をかいた行為って、そのたぐいなのでは?
そうも思います。

利益のみに走る企業も、一皮むけば・・なんてこともあるかもしれません。

アコギを使用した会話例!

以下の会話で。

[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]最近は金利がゼロ金利だから、借り入れも楽というか、昔というほどではないな。[/speech_balloon_left1]

[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]んだ。カードローンなんかは、すさまじい金利で、それこそ返済をするのにまた借りて・・そんな人もいたようだな~~。[/speech_balloon_right1]

[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]当時は違法でも何でもなかったけど、それって「阿漕な商売」に俺は感じたもんだ。[/speech_balloon_left1]

[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]俺もそう思う。弱者の弱みの気持ちに付け込んだ、典型的な合法ビジネスだな[/speech_balloon_right1]

など。
今は実質ゼロ金利の時代で、当面は維持されそうです。
昔の、法定金利って高くてもよかったんだよね~驚く時代です。

 

アコギの類義語(類語)にはどんな言葉が?

 

「阿漕(アコギ)な商売」
の類語(類義語)を解説します。

欲張り 欲張ること。また、その人や、そのさま。
強欲 非常に欲が深いこと。
貪欲 物欲・金銭欲・食欲が強く満足せず、さらに欲しがること
あくどい商売 倫理的良くない、悪どい商売
えげつない商売 ずうずうしく、あくどい商売
言い換え あくどい商売

などなど、ほかにもたくさんあります。
「言い換え」として適当なのはどれか?
考えてみたのですが、私個人としては
「あくどい商売」
を上げておきます。

 

アコギの反対語(対義語)にはどんな言葉が?

 

「阿漕」
の反対語です。
義理人情をかく、無慈悲なことを言うので、その逆を考えてみました。
義理人情に厚く、お客さんをもてなし、自分よりも、他人を重んじる仏様のような方、もしくは商売。

「NPO」(非営利組織)

かな。
利益を求めないで、社会に奉仕する行為。
これこそ「対極」にあるよな気がするのですが、如何でしょうか?

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孔子の言葉のようですが、全くそう思います。
一年は早いですね~~

光陰矢の如しは誰の言葉?由来と意味は?使い方と例文を考えた!

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意味と、使い方などを考察してみました。

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アコギな商売を英語で表現!単語と例文!

 

アコギ(阿漕)の単語はいか。

「greedy」(強欲)(強欲で嫌な)

です。
例文は以下。

What he’s doing isn’t illegal, but it’s a business that goes into the greedy part.
(彼のやってることは違法ではないが、そのビジネスは阿漕な分野だ。)

こんな風には言われたくないもの。

アコギなことはご法度だった人生!感想とまとめ!

「アコギな商売」
の本記事の内容を、以下の表にまとめてみました。

意味 しつこくずうずうしくあくどい、また無慈悲に金品をむさぼる。
語源 三重県津市阿漕地区の故事による。
使う場面 あくどさを感じ、迷惑を返り見ない行為の場面。
使い方と例文 阿漕な商売に手を出すと、人間的にも曲がってしまいそうだ。
類語 欲張り、強欲、貪欲、あくどい商売、腹黒い商売・他
言い換え あくどい商売
反対語 「NPO」(非営利組織)
英語表現 greedy(強欲で嫌な)

「アコギ(阿漕)な商売」
について、語源や意味や、類語や英語表現など、関連する言葉の意味などについて、解説してきました。
また「阿漕」の場所を、マップで紹介しました。
今は、海浜公園になっているんですね~~それよりも、実際の場所だったとは、驚きました。

「能」
もあるようで、見てみたのですが、なかなか日本の伝統芸能というのは、素晴らしいと感じました。

アコギなことは私の場合はご法度です!

「阿漕な商売」
という言葉は知っていましたが、由来は全く知りませんでした。
地名とは驚きました。

が・・この語源の由来を知った以上は、益々阿漕なことはできませんね。
何せ、簀巻きにして、海に放り出された日には、生きてはいけませんから。
今なら、さしずめネットでたたかれて・・困ったことになって、わたしなんざ~~心が弱い、蚤の心臓ですから、生きていけそうもないです。

正直に、人に迷惑かけず、人様の足を引っ張らず、真面目に愚直に生きていきます。
でも、自分の思いの至らなくて、結果
「阿漕」
なことになったら、それはそれで申し訳ないと、頭下げましょう!

この分野のビジネスには、、近寄らないことが無難で一番に感じました~~

皆さんは如何ですか?

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そんな的あるかな~~あるな!

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語源や由来のお話は面白かったですよ~~
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*ヘッダーの写真は、我が家の庭の9月の写真です。
カメラは、愛機のフジのX-T4です。

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