12月の庭の風景写真

洋上風力発電とは メリットとデメリット!企業紹介と課題など紹介!

洋上風力発電とは?
意味は、海の上での風力発電と言えば理解できるかと。
「洋上発電」のメリットとデメリットをまとめてみました。
世界や日本での企業紹介と、洋上発電における課題(デメリット)など紹介しながら、日本での今後の展開や将来的な予定などまとめてみます。
最大で、原発45基分を設置する計画が、いよいよ始まるようです。

 

洋上風力発電とは?意味や歴史を解説!

 

「洋上風力発電」
読み方は「ようじょうふうりょくはつでん」です。
意味は以下の解説。

洋上風力発電 とは、主に海洋上における風力発電のこと。オフショア風力発電(Offshore wind power) と呼ばれることもある。単純に洋上風力とも。
(wikipediaより)

日本でも、陸上風力なら、この辺だと山形県の酒田市近郊に、国道沿いに設置してあるのが見えますが、洋上となると、今まさに、これからが旬な事業ですね。
宮城県でも、陸上風力は鳴子の近郊に、現在建設中の事案があります。

が‥ことは海の上・・洋上です。

洋上風力発電の歴史!

一番最初に洋上風力発電が設置されたのは、1991年に
「デンマーク」
です。
主に、ヨーロッパがこの分野ではリード。
ヨーロッパでの、2010年時点での風力発電量は、:9.3GW
原発一基が約「100万KW:1GW」(実際は幅があります)ですから、原発約「9基」分が、風力で発電されたことになります。

現在は?

2019年時点の欧州の風力発電設備容量(累計)が205GWとなった。
内容は11.8GWが陸上風力、3.6GWが洋上風力です。(差はその他風力)

2019年のデーターですが、全需要電力のこれが15%という事。
すごいですね。
原発205基分です。

洋上風力発電の最先端はイギリス!

洋上風力発電の現在は、このような状況。


(欧州風力協会より)

過去10年間での伸び率は、とんでもない発電量です。

このグラフから見るに、特に突出しているのが
「イギリス」
ですが、そのシェアは半分の5割ほど。

なので、現在日本へのアプローチがすごいです。
首相自ら、トップセールスの印象。
イギリスの洋上風力発電量は約「11GW」で、その他再生可能エネルギーとの合算で、再生エネルギーの占める割合は、全消費量の「44%」を賄うそうな。
すごいですね。(2021年現在)
石炭火力は40%から2%に低下。
「COP26」
の模範優等生です。(素晴らしいです)

イギリスに次いでるのは「ドイツ」。
脱原発を掲げていますから、当然ソーラーか風力です。

中国の洋上発電は突出している!

上のお話は、あくまでも欧州のお話。
中国の「洋上発電」は、すごく早いペースです。
取り組みこそ、遅いですが、始まれば早いのが得意のお国ですから。

2020年には、世界の洋上風力発電の新設のうち、中国が210万KWで、約4割が中国。
2021年現在建設中は約
「440万KW」
で、突出。
此方も、全世界で建設中が1000万KWなので、約4割強が中国。
2021年の集計では、おそらく順位は逆転するかと。

以下に続きます。

 

洋上風力発電の現時点での発電能力国別ランキングは?

 

2020年末時点の洋上風力発電量は
「3250万KW」
です。(原発約32基分)
内訳の大きな順位では

1位:イギリス:1042万4000kw
2位:ドイツ:770万1000KW
3位:中国:705万8000KW

です。
上にも書きましたが、中国の現在の工事中の物を勘案すると、2021年末の集計ではドイツと逆転は必至。

風力発電で、原発の何基分も・・ちょっと信じられないのですが、これは事実です。

 

洋上風力のメリットデメリットにはどんなものが?

 

洋上風力発電の、メリットデメリットのお話。
何についても、長所と短所はあるものです。まとめてみました。

洋上風力発電のメリット(長所)にはどんなところが?

大きく3つ。

1:陸上風力に比べ大きな風力を持続的に得られる。
2:洋上なので騒音や、万一の事故の際の人的被害リスクが低い。
3:設置場所がタックサンある。

イギリスも島国。
洋上風力発電には、最適だったのは、四方が海。
なので、設置場所には困らなかったんだな。

風力は、風が吹かないと発電はできません。
持続的な風が得られる、洋上は最適なんです。
しかも、騒音被害がない。

洋上風力発電のデメリット(短所や課題)にはどんなところが?

洋上風力発電のデメリットは、大きく以下の3点。

1:陸上風力の1.5~2.6倍の費用が掛かる。
2:気象条件が厳しいためメンテナンス費も高くつく
3:海に設置するので、より頑丈に水深も浅いと深いでは、方式も違うためコスト面や問題。
4:発電コストが高くつく。

海の上に設置なので、より頑丈に、しかも日本なら台風の通り道なので、より課題が多いとのこと。
結局、その問題をクリアしていくと、4番の
「発電コスト」
に行くんだと思います。

 

世界の洋上風力発電企業ランキングと日本企業の実態!

 

風力発電の世界の企業ランキング、実績での2019年のランキングです。

世界の風力発電メーカーのランキングです。

1位:ヴェスタス(デンマーク):18.0%
2位:シーメンスガメサ・リニューアブル・エナジー(スペイン):15.7%
3位:金風科技(ゴールドウィンド)(中国):13.2%
4位:GEリニューアブル・エナジー(米国):11.6%
5位:遠景能源(ENVISION)(中国):8.6%
6位:明陽風電集団(Mingyang)(中国):5.7%
7位:Nordex Acciona(ドイツ):4.9%
8位:エネルコン(ドイツ):3.0%
9位:遠達(Widney)(中国):2.5%
10位:東方電気(Dongfang)(中国):2.1%

洋上風力に特化するとこんな感じのランキングです。

1位シーメンスガメサ・リニューアブル・エナジー(スペイン):39.8%
2位:MHIヴェスタス(デンマーク):15.7%
3位:Sewind(中国):10.0%
4位:遠景能源(ENVISION)(中国):9.5%
5位:金風科技(ゴールドウィンド)(中国):9.4%
6位:明陽風電集団(Mingyang)(中国):7.3%
7位:GEリニューアブル・エナジー(米国):4.3%
8位:中船重工海装風電(CSIC Haizhuang Wind Power)(中国):2.3%
9位:Senvion(ドイツ):1.6%
10位:XEMC Darwind(オランダ):0.1%

ここで驚くのは中国の洋上発電の設置のスピード。
すごいです。
なので、中国のメーカーが台頭するのは、当然。

 

日本での洋上発電の実態は?建設中のプロジェクト!

 

日本では、洋上風力は合計で28基設置。
発電能力は「58.6MW」です。
風力発電全体のわずかに「1.3%」

場所は以下。

2020年12月末時点で累積で以下のようになります。
1:58.6 MW、28基、7サイト(沿岸部からアクセス可能なセミ洋上風力を含む)
2:①の内、14.4 MW、5基、4サイト が離岸距離2km以上の本格洋上風力です。
3:②の内、12 MW、4基、3サイト が浮体式洋上風力です。
長崎五島2MW+北九州3MW+福島の2MW&5MWです。
4:欧州と同様の着床式の洋上風力は、千葉県銚子市の屏風が浦沖の2.4MWの1基だけ。

ちょっとしょぼいですね。
ぜ~~~んぜん・・まだまだこれから。

建設中のプロジェクトの実態!

以下が現在建設中で、稼働予定のもの。

1:秋田県の秋田港(55MW)と能代港(88MW):2022年運転開始予定
2:長崎五島(浮体式)、千葉県銚子、秋田県由利本荘(南北)、秋田県能代三種男鹿、
の4サイト(合計1.5~1.8GW)

1番は、港湾部になります。
完全な洋上ではありません。

2番は完全な洋上。
入札中で、2021年中に業者が決定という事。
これもまだまだで、これから。

 

日本の洋上発電とカーボンニュートラルの見通し!

 

日本は、2050年にカーボンニュートラルを、達成することを宣言しました。
意味は
「温室効果ガスの排出を2050年までにゼロにする」
という意味。
大きくは電力の、火力のゼロ化を意味します。
日本は、火力発電が約7割を占めます。
その多くは、石炭や重油などの化石燃料が占めます。

日本の洋上風力の潜在的能力は?今後の計画に驚いた!

日本は、排他的経済水域の面積では、世界で
「6位」
です。
この広い海に洋上風力を設置すれば、現在の国内の需要電力の、数倍は発電できるという試算もあります。
お国は
「エネルギー基本計画」で、洋上風力を「再生可能エネルギー主力電源化の切り札」
と位置付けて以下のような計画をぶち上げました。

  • ~2030年:1000万KW
    ~2040年:3000万~4500万KW

の洋上発電を設置する。
実に原発45基分です。

洋上風力のメーカーは日本にあるの?

さて?
「レノバ」
という企業は、今注目されています。
秋田県の由利本荘市沖に、洋上風力発電の計画を、打ち出して注目されています。
この区域の、権益の入札には、なんと~~電力会社のほかには、イギリスやドイツでの実績の、欧州企業がずら~~り~~と。

日本の、この洋上風力に触手を伸ばしてきています。
今後ますます、日本に進出する企業が増えるでしょうね~~

日本には、本格的なメーカーは、なさそうです。
ただ、部分部分を取れば、一芸に秀でる企業はありそうですが、総合的な受注を促せる企業、例えば日本の大手重電機メーカーは、調べてみたのですが、何せ実績がないですから、無理だべな~~と。

やはり海外企業との合弁が、現実的なのだと思いますが、さてどう進むのか?

しかし、風力で原発45基分とは‥話半分でも20基以上!

驚きます。

・・・・・・・・・・・・・
マツダ2のディーゼルの燃費のお話。
私の愛車です。

マツダ2のディーゼルAWD(4wd)の燃費はどん位?実車(愛車)で検証!

アイドリングストップは必要?

アイドリングストップとは?バッテリー交換の値段がばかにならない!

バッテリーが高くつきますよ~~
・・・・・・・

 

洋上風力発電の感想とまとめ!

 

風力発電で、原発何基分も発電って、できるもんなんですね~
驚きました。
私の風力発電のイメージは
「低周波振動被害」
です。
風車の回る音が、重低音になって、低周波振動になって、ごくまれに聞こえる人には、聞こえる被害。

しかし、そんなことも「洋上風力発電」なら、環境には影響はなさそうです。
洋上風力でも

1:着床式
2:浮体式

があるのですが、今後の傾向として、二番の「浮体式」が、主力になっていくそうです。
日本は、台風の通り道になってますし、しかも地震が多い国。
大丈夫なのかな?

そうも思うのですが、イギリスはどうなんでしょうか?

日本よりは、地震はすくなさそうですが。
東日本大震災のような、災害にも耐え得るんでしょうか?

その辺がすごく気になることに感じました。
しかし・・原発45基分って、日本の電力全部賄えるんでないだろうか?

って、調べてみたら、どうやら石炭と石油関連設備の、能力を置き換える方針での数字に、思えました。(勝手な推測です)

んで・・車はどうなるのかな~~って気になります!

*自分が知りたいために、いろんな資料を見ながら書いてみたのですが、ただただ驚くばかりで、世の中の進む方向が、知らぬ間にソーラーから風力になっていたんだな~~と。
数字については、最善を尽くしましたが、間違っていても容赦ください。
サイトによっては、違った数字も出ている場合もありましたので。

・・・・・・・・・・・・・・
パリ協定とは?
最近ようやっと、動き題した感があります。

パリ協定とは?日本や参加国はどん位?地球温暖化の目標値のまとめ!

老後資金っていくらあれば足りる?

老後資金はいくらあれば安心か?田舎暮らしの現実と目安や貯め方!

田舎暮らしの私の例などを紹介しながら、さてなんぼあればいい?

・・・・・・・

*ヘッダーの写真は、12月の我が家の庭の風景写真です。

モバイルバージョンを終了