南船北馬とは 意味と中国の由来は?旅の例文と四字熟語の英語表現!

南船北馬とは?
意味は、絶えず旅を続けることをいい、各地にせわしく旅行することのたとえです。
語源は中国の故事に由来します。
四字熟語の「南船北馬」の使い方を、旅の例文作成で解説!
類語や言い換えと、反対語や英語表現を通して、この四字熟語の持つ意味に迫ってみます。
Contents [hide]
南船北馬とは?意味を詳しく解説!
「南船北馬」
読み方は「なんせんほくば」です。
意味は以下の解説です。
南へ船で行き、北へ馬で行く意。絶えず旅を続けること、各地にせわしく旅行することのたとえ。
(四字熟語を知る辞典)
(中国でその交通に、南部は川や運河が多いので船を、北部は山や平原が多いので馬を多く用いるところから) 絶えず旅を続けること。各地にせわしく旅行すること。
(日本国語大辞典)
旅行が、メインの言葉です。
中国の故事が由来です。
なので、中国の国土の往来が例えになっているのですが、中国は北側は北方民族で、移動手段は馬が中心。
対して、南方は広大な長江を代表する、水運が移動手段。
北へ南に、移動して旅をして歩くの例えですが、せわしなく軍事目的の移動もあったのでは?
そんな気もします。
三国志の、歴史に残る戦も、馬と船がとても多いですね。
南船北馬の語源と由来のお話!
「南船北馬」
の語源の由来は、中国の故事に由来します。
書かれてる書は
「淮南子(えなんじ)」
によります。
南船北馬記載の淮南子と著者は誰だ?
「淮南子(えなんじ)」
とはこういう書です。
『淮南子』は、前漢の武帝の頃、淮南王劉安(紀元前179年 – 紀元前122年)が学者を集めて編纂させた思想書。日本へはかなり古い時代から入ったため、漢音の「わいなんし」ではなく、呉音で「えなんじ」と読むのが一般的である。『淮南鴻烈』(わいなんこうれつ)ともいう。劉安・蘇非・李尚・伍被らが著作した。
(wikipediaより)
この中の「斉俗訓」(せいぞくくん)の中の次の一節
「胡人は馬を便とし、越人は舟を便とす」
これが語源であると言われています。
原文は以下です。
「胡人便於馬、越人便於舟。」
胡人:北方の異民族
越人:南方の異民族
南方というと。「呉」をイメージしますが、越国が健在の時期の言葉ですから、「戦国春秋」時代のころの言葉かもしれませんね。(想像です)
「便」
と言いますから、交通手段なんだと思います。
いつの時代も、旅は文化ですね。
南船北馬を使う場面を考えてみた!
「南船北馬」
を使う場面は、しょっちゅう旅に興じて、家にいない、それが転じて忙しい人。
忙しくて、所在が安定しない方に対してもいいかもしれません。
- 1:趣味の旅行が忙しく、ほとんど所在がつかめないほど。
2:仕事が忙しく、出張が多く家にいることが少ない
3:取材で忙しく動き回ってる
4:老後の楽しみは日本を南船北馬する
などなどの、例文が考えられますが、短文は次に。
こんな場面が、考えられます。
南船北馬の使い方を短文の例文の作成で!
以下のように短文での例文を、作成してみました。
1:go-to2が始まったら、これまでの旅行できなかった分を、南船北馬して取り返すど~~
2:昔は「南船北馬」だが、今や馬の代わりは「自家用車」。高速道路無料にならないかな~。
3:最近は忙しくて、毎週のように出張が続く、まさに「南船北馬」状態で、これいつまで続くかな?
4:定年したらまさしく「南船北馬」の例えのように、日本各地を旅行して歩きたいと思う。
5:「南船北馬」のような生活では、子供たちや家族との会話が少なく、教育上もよくないのでは?
6:彼は旅が好きで、「南船北馬」がぴったりで、ある意味悠々自適ともいえるな。
7:旅が好きな人は「南船北馬」にあこがれるな多分。同じ忙しさでも、すきなことなら、それすら「悠々自適」に感じるとおもう。
などなど・・短文ですが、例文で。
私の事も含めて、旅の例文も含めて、作成してみました。
全部経験しましたが、4番は希望です。
でもすぐそこです。
が・・仕事していないと、ボケそうですし、何もすることもないのも、困りますから、少しは旅行でも、とは思います。
「南船北馬」
までいかなくとも。
南船北馬を用いた会話はこうなるかも!
実際の私の体験。

A:最近家に電話してもいつもいないけどどうしたの?

B:商品にクレームが出て、それこそ商品の回収や修理で、「南船北馬」の例え通り「全国区」なんだよ。

A:それは大変だな~それっていつまで?

B:まだまだあと2か月はつづくかな~~たぶん。
など・・これも体験しました。
えらいこっちゃ~~でした。
南船北馬の類義語(類語)や言い換えには?
南船北馬の類義語(類語)は以下。
- 1:東奔西走
2:馳駆
3:狂奔
4:東行西走
5:南行北走
などなど。
他にもありますが、「言い換え」として適当だな~~と思うのは
「東奔西走」
をチョイスします。
本来の意味が、旅行することを言うので、そんな急がなくても、のんびりのイメージですが、現代ではそれが転じて、仕事などでの
「忙しさ」
が前面に出ているようなイメージ。
この辺の意味の違いを、よく理解しておくことがポイントかと思います。
南船北馬の反対語(対義語)にはどんな言葉が?
南船北馬の反対語(対義語)を考えてみました。
これは、忙しい。
本来の意味の旅であろうが、転じた忙しさの仕事であれ、とにかく落ち着けない。
ならば、そうではないという事は、落ち着いてることですね・
「悠々自適」
では如何でしょうか?
自分の思うままに、ゆったり落ち着いて、優雅な旅行で、その地方の美味しい料理を食べて。
定年したらそうなる?
いえいえ・〇〇円必要らしいですから、程遠いので!
・・・・・・・・・・
支離滅裂とは?
語源と由来のお話や、英語表現など解説しました。
支離滅裂とは?意味と英語表現と使い方を例文で!語源の由来と歴史!
竜頭蛇尾とは?
竜頭蛇尾とは?意味や使い方や英語表現は?語源の由来と歴史のお話!
これは面白い四字熟語だな~~と思いましね~~
・・・・・・・・・
南船北馬を英語で表現!
ググってみました。
南船北馬:restless wandering
う~~ん・・こうなると思います。
故事ですから。
他の英訳を
1:constant travelling
2:restless wandering
と訳されます。
restless wandering a day-today(南船北馬な日々)
she is year-round constant travelling(彼女は年中南船北馬中)
旅行と、忙しさの例文です。
wanderingは忙しさですね。
南船北馬に興じたいが無理だな!感想とまとめ!
「南船北馬」
の意味や、語源や使い方を短文の例文の作成で。
会話例も作ってみました。
類語と言い換えや反対語や、英語表現も。
意味のおさらいです。
南へ船で行き、北へ馬で行く意。絶えず旅を続けること、各地にせわしく旅行することのたとえ。
(四字熟語を知る辞典)
中国の故事の「淮南子(えなんじ)」からの出典が、この四字熟語の由来になります。
意味の解説のように、「旅」をテーマにしたことわざなのですが、それが転じて今は「東奔西走」に見られる
「忙しさ」
の意味によく使われます。
旅で忙しいなんて言う方は、よほどの暇がある人で、裕福な方だと思います。
そうそう、いないですよね~そんなうらやましい方。
定年したら、私も少しは、そうあやかりたいと思いますが、なかなか現実は厳しく感じます。
南船北馬で旅に興じたいが容易でないな!
今の時代は、馬の代わりの移動手段は
「自家用車」「新幹線」「電車」
でしょうかね~
それで旅行して歩きたい・・しかも日本中を。
これは夢でしかないかな?
誰でもそうだと思いますが、定年してからまで、本来と同じように働きたいとは、思わないだろうな~~が私の考え。
私も当然そうです。
「悠々自適」
が夢です。
が・・現実は、どうもそれとは違いそうです。
取られるものは、しっかりと納めさせられますし、しかも年金天引きで。
それだけでもないですが、そういうのを見たら、「悠々自適」は夢に感じてきます。
皆さんは如何ですか~~~?
・・・・・・・・
傍若無人とは?
由来は始皇帝にまつわる方の、故事によります。
傍若無人とは 意味と使い方を例文で解説!由来と類語や英語表現!
朝三暮四とは?
朝三暮四とは 意味と由来は?使い方と使用例を例文で!英語表現は?
意外と多いこの話のテクニック!
とても面白かったです。
・・・・・・・・
*ヘッダーの写真は世界遺産奥州平泉の毛越寺の10月の写真です。
カメラは「X-T4」です。