x-pro3で撮影の西行戻しの松公園の桜の写真

七難隠すの七難とは?美白の意味や使い方を例文で!語源や英語表現!

[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]髪の長きは七難隠すという諺も![/speech_balloon_left1]

 

七難隠すとは?美白にまつわる意味は?七難とは何をさすのか?

「七難隠す」
読み方は「しちなんかくす」です。
元のことわざは

「色の白いは七難隠す」

です。
意味は以下の解説。

肌の色が白ければ、少しくらいの欠点は隠れて、美しく見える。
(デジタル大辞泉)

確かに。
但し、この場合は
「七難隠す」
についてです。
この七難とは、これに乗じて

「多くの欠点や難点を見えなくすること」

になります。

七難隠すとは何をさしての七難か?

この七難とは

「多くの欠点や難点のこと」

数は限定せずに、多い様々な「難」を指しています。
でも、この場合の難は、あくまでも難です。

例えば、女性の色白でしわが目立たない・・この場合の難は「しわ」のこと。
美白や色白ですから、女性が露出している部分の肌の色なんでしょう。

では一般的に、このどんな難を隠しているか?
なんでしょうね?

例えば、色が白いと・・

  • 1:なんとなく顔立ちがくっきりする
    2:清潔感を感じさせる
    3:若く見えるかもしれない
    4:上品さを感じる
    5:品の良い色気を感じる

などなど、色が白いとこのような、得なことがあるかも知れません。
尤も現代は、日焼けした小麦色の肌は、ポスターに使われたり、なかなか昔とは違ってきたかもしれません。

それでも、一般的にはやはり、化粧品でも色白や美白を強調していますから、この諺通りが、好まれている事実も当然。

七難隠すの語源は仏教の災難とは違う!由来は御伽草子!

「七難隠す」
の語源とは仏教の七つの災難の比較。
世に広く出た出典元など解説。

七難(災難)は仏教でいう七つの災難のこと!

仏教では、「七難」を七つの災難として、人生の災いとして、定義しています。
(宗派によって多少の違いがあるそうですが)
以下。

美人は七難隠すの七難とは
意味は、多くの欠点や難点を見えなくすることの例え。
  • ・色の白いは七難隠すの理由。
    ・語源は仏教に由来。
    ・使う場面と使い方を例文と会話例で。
    ・類語と反対語と英吾表現。
火難
水難
羅刹難(悪鬼による難
刀杖難(武器による難)
鬼難(死霊による難)
枷鎖難(投獄による難)
怨族難(悪人による難)

この七つです。
が、こちらは参考までに。
こちらは「災難」のこと。

ことわざとしての七難隠すとは、使われ方が全く違うので注意が必要です。

「七難隠す」を世に広めた浮世草子!

諺の
「七難隠す」

「多くの欠点や難点を隠す」

そういった意味合いでの、使われ方です。
「七難隠す」を広めたのは以下。

出典元:浮世草子(うきよぞうし)
第6巻:江島其磧作。享保2 (1717) 年刊。

この中の

気質 (かたぎ) 物の一つで、驕,悪性,悋気 (りんき) など当代の娘の気質を 16章で描く短編小説集。

とあります。

「江島其磧」

さんという方は、とても人気の作家で、「世間娘容気」では、町人の娘像を誇張して、面白おかしく描かれているそうです。
その中に、この色白の七難隠すの記述が、以下のように

「色の白きは十難かくすとて」

とあり、これが現代では「色の白いは七難隠す」と、言われるようになったと。
この時代は、女性に対して、または色白の女性に対する価値観は、そうだったんだと思います。

いえいえ・・今でも、そう思いますがね~~わたしは。
もう少し「浮世草子」についてです。

浮世草子(うきよぞうし)は、江戸時代に生まれた前期近世文学の主要な文芸形式のひとつ。
井原西鶴の『好色一代男』(1682年刊行)以降、約100年間、上方を中心に流行した作品である。仮名草子よりも娯楽性を強め、当時の風俗や人情の諸相を描いた。浮世草子の呼称は元禄頃から見られる。
(wikipediaより引用)

ついでに、5期までに分かれているそうですが、「江島其磧」さんが活躍したのは

第3期は1711年(正徳元年)から1735年(享保20年)

とあるので、この時期になろうかと。
300年ほど前のお話で、そのころの読みものだったんですね~~

勉強になりました。

*手にはいれば読んでみたい気がします。

七難隠すのことわざ二つ!

「七難隠す」
は、上で紹介した出典と言われますが、もともとは女性にまつわることわざ。

色の白いは七難隠す!

元々の表現は
「色の白きは十難隠すとて」
ですが、これから「七難」になったと。

女性の場合の言葉で、色の白い女性が当時は美人と言われた時代背景?
なのかな~~とも思います。
現代では、口に出すとちょっとまずい事態になるかもしれません。
注意が必要に感じます。

髪の長きは七難隠す!

昔の女性は、髪が長いですね~~
そこから来たのかもしれません。

意味は、髪が長いとそれだけで、美人に見えるという例え。
これも、江戸時代と言う時代背景があったように思います。

こういう諺を見るにつけ、その時代の価値観と言うのが、少し垣間見える感じがします。

七難隠すの使い方を場面と例文と会話例で!

この章では

  • ・七難隠すを使う場面。
    ・使い方を短文の例文で。
    ・七難隠すを用いた会話例。

を解説します。

七難隠すを使う場面は?

「七難隠す」
を使う場面は、商品などの良さを、宣伝する場面や、人の悪口や評価する場面。
具体的には、どんな場面か考えてみました。

場面➀ 美白などの化粧品(しわや色白効果などをPR )
場面➁ 介護用品や介助する難をカバーする商品
場面➂ 欠点を補うほどの仕事ができる
場面➃ 褒め言葉でも嫌味に聞こえる
場面➄ 様々な難点を補う商品など

よく言われる「色白の女性は七難隠す」ですが、色白と言えば、現代では化粧品。
典型ですよね~~
人に対しては、口は悪いんだけど、仕事ができて、まさしく「七難隠す」だよね~~という表現。
これって、悪口にもとられるから、ちょっと注意が必要かと。

「七難隠す」の使い方を短文の例文で!

以下の例文で。

例文➀ 妻と出会った時の、笑顔はとてもきれいで、「七難隠す」には十分だった。
例文➁ 俺のイメージの悪いところを、このブランドのスーツが隠してくれるな・まさに七難隠すだ。
例文➂ 事務員のA子ちゃん、色白でかわいいんだけど、近くでよく見たら・・だった・・まさに七難隠すの典型!
例文➃ 彼女性格はいまいちなんだけど、色白でかわいいしな~まさに七難隠すだけど、第一印象だけかも。
例文➄ 孫のIちゃんは、七難隠すところなんかどこもなくて、かわいいばかりだ!
例文⑥ そのスカートとってもかわいくって、七難隠すねと言うのは悪口か?

褒め言葉と、悪口が相まみえる、そんな言葉に感じます。
これは、やはり使い方には十分に注意で、そもそも難しいですね。

「七難隠す」を使った会話例!

以下の妻との会話例で。

[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]一番最初に出会ったときの君の笑顔は、すべての欠点をカバーする、まさしく七難隠す笑顔だったな~[/speech_balloon_left1]

[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]すべてが好きだ!確かそう言わなかったっけ?[/speech_balloon_right1]

[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]そりゃ~~そういった記憶があるけど、その時点ではまだまだ・・初対面で分かろうはずもないんでね?[/speech_balloon_left1]

[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://kotobaimi.jp/wp-content/themes/be_tcd076/img/no-avatar.png” user_name=””]んじゃあ~~あれは嘘なわけ?そもそも「七難」とは何の例え?私に何か難点でも?[/speech_balloon_right1]

こんな、話はしない方がよさそうですね。
藪蛇になりますから、気をつけましょう。
後々面倒なことになりそうな予感!

七難隠すの類義語と言い換えはなし!

「七難隠す」の類語は以下。

万難 あらゆる困難
多難 災難や困難の多いこと
百害 多くの弊害
言い替え 無し

万難は、七難と比較しても数やその難易度ははるかに上で、万ですからね~~
あらゆる困難を言うかと。

万難を排するとは、すべての困難ですね。

多難は、字のように多くの困難です。
七難は、欠点や難点ですが、多難はこんななことや災害の事例などを称しています。

百何あって一利なし・・ですね。
たくさんの支障や弊害のことを言って、七難とはやはりちょっと違うようです。

が・・上の3点は、類義語になります。
厳密な意味は、多少違っていても、似ているもの。

七難隠すの対義語(反対語)は「炭団に目鼻」!

七難隠すの対義語を考えてみました。
「七難隠す」
は、簡単に言えば、難点を隠して「よく見える」ことかと。
ならば、そのまんま、もしくは悪く見えることかと。
ことわざなら以下。

炭団に目鼻 (たどんにめはな):色黒で目鼻だちがはっきりしない顔のたとえ
衣ばかりで和尚はできぬ 形だけで中身が伴わない

などがあるようです。
他には
「色の黒きは味よし」
と言うのもあるようですが、一つ選ぶなら

「炭団に目鼻」

にしておきます。
「不美人」
の典型の言い表しですが、何かにつけ対応できそうな言葉に感じます。

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七難隠すを英語で表現すると!

試しに検索で。

七難隠す:Hide the Seven Difficulties

う~~ん・そのまんまですね。
他には・・

White skin hide many faults.

これそのまんま・・白い肌も入っています。

A white complexion covers a multitude of sins.

これも、そのまんまのことわざになります。
ちょっと、これもわかりやすいですね。

しかし・・ことわざって、英語になるんだな~~って、ある意味すごく感心しています。
*日本ではことわざですが、英語圏ではどうやら差別発言になりそうです。
使わない方が無難に感じます。

私の人生で七難隠すについての経験!感想とまとめ!

「色の白いは七難隠す!」
の本記事の内容を以下の表に、まとめてみました。

➀:意味 多くの欠点や難点を見えなくすることの例え。
➁:語源と由来 仏教と浮世草子より
➂:使う場面 商品や人の評価を例える場面
➃:使い方を例文で 妻と出会った時の、笑顔はとてもきれいで、「七難隠す」には十分だった。
➄:類語 多難・百害・万難・など
⑥:言い替え 無し
⑦:反対語 「炭団に目鼻」
⑧:英語表現 A white complexion covers a multitude of sins.

意味のおさらいです。

「色白の女性は、多くの難点を見えなくする。」

と言う意味で、この色白の女性を何かに置き換えると、その派生でいろんな例えに使用できます。
語源は仏教に由来しますが、大きく広めたのは上で紹介しましたが、もともとは女性の容姿を語った、江戸時代の

「浮世草子」

で書かれた内容です。
こうやって、語源や由来を調べていくと、その本質が徐々に見えてくるような気がします。

現代では、このことわざは、いろんな例で使うことができるようです。
でも、見方を変えれば、ある意味皮肉たっぷりに聞こえますし、取り方によっては悪口に捉えられますから、使い方には充分注意したほうがいいと思います。

普通に、口に出して言う言葉ではなさそうな印象!
注意しましょう。

私の人生での七難隠してよかったことなど!

長く生きてきましたが、これまでの
「難」
は沢山あったな~~と。
火と水はないけど、地震は本当にしんどかった。
それと人生の災難は、やはり
「仕事」
だな~~
うまくいかないときは、これもしんどかった。

人間関係も、しんどい時期があったな~~と。
んでも「七難隠す」で、何事もなかったかのように、普通に生きています。
特に隠してるわけでもないですが、それは私自身が、無き語と言わないから?

そもそも、しんどかったって、いいっ降らす場面でもないですから、親しい方にしか、身の上は話さないですからね~~
自然に、七難隠して、生きている?
そんなことなど、これを書いていて思いました。

元は女性のことわざでも、人生を考えると、そんなこともあるかな?

独り言でした~~~

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なかなかいい言葉ですが、私もそうありたいですが、なかなかね~~

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*自分の体験などをもとに、書いていますので、多少ずれているところがあっても、容赦くださいね。
えっとあの写真は、私の愛機フジの一眼カメラで撮影した、松島西行戻しの松公園の桜です。

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