コメの在庫は多く、コメ余りで消費も低迷のようですが、私はコメ農家なので、やるしかないんだな。
年間の、コメのブランドは「ひとめぼれ」ですが、栽培方法のイベントを写真を使用しながら、凝縮してみました。
山奥なので、水は川の源泉で湧き水とほぼ同等で、生活排水がほぼ入らない生水です。
Contents
ひとめぼれ栽培の冬~春の作業イベント!
まだ春になりませんが、お米の栽培には事前準備が必要ですね。
これは、何でもそうだと思います。
春になりかけの3月の、カレンダー見て日のいい日から、始めるんだな~~
このイベントには、我が家では
「出羽三山暦」
が活躍します。
そこで、縁起のいい日を選ぶんだな。
むずかしくないです・・あのカレンダーに書いてある大安とか、仏滅とか・・いたって単純な「ゲン担ぎ」です。
一番最初はた種籾(たねもみ)の洗浄から!
米のもとになる
「種もみ」
は、農協(JA)に注文して、購入します。
自分で採取することは、さてどうなんでしょうか?
禁止ではないと思いますが、品質は極端に落ちるので、どこでもJAから購入しています。
が・・以下に購入品でも、中身がない(砂状態)のもあるんだな~~
それを選別するために「塩水」で洗います。(比重計で測定しながら)
そこで浮いたものを、救い上げて選別する作業です。
残ったものを、エースとして種まきに使用するんだな~~
写真のように、桶に塩水を作っておいて、それに種もみを入れて、浮いたものをざるですくい上げます。
この作業を行った後に、種の芽だし作業を機械で行うのですが、写真が・・・
これは来年、実際の作業で紹介していきます。
ちなみに、私が好きなゲン担ぎの日は、何事も
「先勝」
ですね。
いい響きです。
ひとめぼれ栽培の春の作業イベント!春は田んぼが忙しい!
田んぼに限らず、春は農業にとっては1番の仕込み時の季節です。
畑もそうですが、春はとても忙しいですね。
特に私が住んでいるこの山奥の僻地では、雪が結構ありますから、冬の間は農作業は何もできません。
それでも、何とか工夫をして、野菜は食べる分だけですが、雪囲いなどしながら、するようにしていますが、なかなかしんどいですね。
ひとめぼれ栽培の入り口!苗箱に土を詰める!
田植えをするには、苗を作らなくてはいけません。
どこに種をまくかと言うと、苗箱に土をつめてその上に蒔いていきます。
その準備の前の、箱に土を詰めていく作業です。
その土も、いろんな肥料などを混ぜる作業があるのですが、それはまた来年。
詰めた箱は下の写真のように、重ねていきます。
我が家では1.5haに箱は350枚ほど。
これはちょっと多いのですが、全てが良品になるとは限らないので、多少多めに作ることにしています。
種まきはとても重要だ!
例年ですと、4月10日前後に種まきをします。
機械は写真のようですが、この機械はすでに30年以上は使っています
1年に一回だけ。
しかも3時間ほどしか使いません。
それでもないとこの作業ができないから、農業と言うのは.機械にお金がかかるんだと思います。
春はトラクターで田圃の掘り起こしと代掻き!
苗の準備は以上のようですが、今度は田んぼを耕す仕事!
こんな風景で、トラクターで全部の田んぼを起こしていきます。
その後、田んぼに水を張ってトラクターで、代かきをしていくんだな。
仕上げはこうなります。
仕上げがなれば、あとは苗の育ちを待って、田植えを行うのみ。
って・・そこに向けていくので、あんがいと日にちの読みが重要になって行くんです。
具体的には来年、実際の作業写真で。
春のメーンイベントは田植だ!
春の一大イベントと言えば、やはりこれは
「田植え」
です。
作業は、大きく分けて苗を運ぶ人、それと機械で植えるオペレーターに分かれると思います。
我が家でも、田植えは家族総出でおこないます。
さらに1年のうちで、最大のイベントなので、婿殿の実家から応援もきたりします。
苗を運ぶ人、植える人、箱を洗う人、いろいろ作業があっててんてこまいです。
田植えが終われば速攻でハウスを解体します。
ビニールを取り除くだけなのですが、次に一年を通して使用する野菜用のビニールに差し替えるんです。
そんな面倒なことしなくて、かけたままでいいのかと思うのですが、実は苗用のハウスはビニールが高いのでもったいないのです。
今度はそのビニールハウスの中で、トマトやナスなどを栽培します。
このハウスは温度を取るハウスではなく、単純に雨が当たらないための目的です。
雨が当たらないとトマトは長く食べられます。(11月初めころまでたべますよ~~~)
ひとめぼれ栽培の春~夏のイベント!溝切や草刈りの写真!
田植えが終わって、すぐやってくるのは嫌な
「草刈り」
です。
正直言ってこれは嫌だ。
涼しい時ならまだ良いですが、夏の暑い盛りは本当に参ってしまいます。
(刈った後が長くてとら刈りでへたくそです)
でもこれを仕事にしている人がいるのですから、そんな事は言ってられないですね。
そうはいってもだ…
写真のように土手を刈って行きます。(これ一本100m)
買った草は、以前は焼いていたのですが、最近は危ないのでそのままにしておいたり、集めて軽トラで1カ所に集めて捨ます。
6月の中旬は溝切りの季節
この作業は、1年に1度のみの作業です。
水切りを行う目的は、田んぼに何本か切ることによって水はけを良くすることです。
このみぞを切ることによって、田んぼがよく乾きます。
すると、秋の稲刈りの時にコンバインがすいすいと走れると、そういうことですね。
が、それはなかなかうまくいかないのは私の場合は普通です。
田んぼがよく乾きます。
すると、秋の稲刈りの時にコンバインがすいすいと走れると、そういうことですね。
が、そうはなかなかうまくいかないのは私の場合は普通です。
機械自体は写真のように、小さな機械で取り扱いが容易です。
しかし田んぼの中はぬかるんでますから、この歩くのがなかなかしんどい。
ひとめぼれ栽培の秋のイベント!秋は収穫の稲刈りの季節!
8月の初めに稲の穂が出て、お盆前に出揃います。
例年だとそうなるのですが、天候次第でずれたり、その直に低温だったり雨の日が続くと、稲羽をかけられないので花が咲きません。
そうすると不足になるので、この8月の初めの時期は非常に重要です。
何はともあれ、秋は稲刈り。
2020年の今年は、9月20日頃始めました。
温暖化の影響で、だんだん早くなってきています。
今年の米の品質は、我が家では全数一等米。
すごくきれいな米粒でした。
だからといって味がいいとかそういう問題ではありません。
味覚がそれぞれ、人によって好みがあるでしょうから、一概には言えないでしょう。
参考までに、刈り取りした後は乾燥機にかけて、籾摺りの機械で脱穀します。
小さい機械ですが、この機械も30年以上使っています。
1年にほぼ3日ほど、時間にすれば大体30時間使っていればいい方ですが、それでも30年以上は長持ちするもんだな~~って思います。(残念ながら作業中の写真がないので来年に)
自動で30㎏ほどに計量して、袋に詰めてJAに出荷します。
近所では、どこに出荷しても自由なので、JA以外に出荷する方もいますが、私は組合員なので、昔っからJA一本です。
直売してもいいですが、こんな量はさばけないので、ま~~このまんまでしょう。
産直もやってみたい気もありますが、そのへんはおいおいと・・
もみ殻を焼いて燻炭にして焼きいもは最高の御馳走!
下の写真のように、もみ殻は煙突を立てて焼きます。
そして
「燻炭」
にするんだな。
その時に、この時期はちょうどサツマイモの時期なので、この中にアルミホイルで入れて、焼きいもにします。
これがおいしいんだな~~って、孫が大好きです。
毎年の恒例です。
もみ殻は全量焼いて燻炭にします。
それを畑や、来年の苗箱の土に混ぜて使用します。
燻炭って売ってるんですね。
これは最近まで知りませんでした。
どうやらそれは、外国産で日本製ではないようです。
しかし結構高いもんなんですね・・これは驚きました。
ひとめぼれ栽培の田んぼの履歴!田んぼ作業の感想!
皆さんが、スーパーやお店で購入する
「ひとめぼれ」
は、私が出荷した状態からは、もう一回精米と言う作業が入ります。
透明なお米で売ってますよね~~
しかし、私が出荷した状態は、写真のような状態です。
袋に入れると、こんな写真になります。
「うまさにいちず!宮城米」
です。
宮城県の銘柄米ひとめぼれの特徴は?
一口で言うと
「冷めてもおいしい」
です。
私は他のブランド米は食べたことは、そんなにないのですが、冷めてからもおいしいのはこの
「ひとめぼれ」
の特徴かと思います。
なので、私が思うには
「おにぎり」
には適していると思いますよ~~
ぜひ食べてみてください!