「感じがする」の意味とは?評価や判断を曖昧にする日本語表現を解

花山ダムの座主の橋

「感じがする」は便利ですが、意味が曖昧になりやすい表現です。
評価や判断を和らげる一方で、意図が正しく伝わらないこともあります。

  • ①:主観をやわらかく伝える
    ②:判断や結論を先送りできる
    ③:責任の所在がぼやけやすい
    ④:文脈次第で印象が大きく変わる

使いどころを誤ると、誤解を招く原因になります。

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結論|「感じがする」は主観を弱めて伝えるための言葉

「感じがする」の意味と使いどころ

「感じがする」は、
自分の印象や主観を断定せずに伝えるための言葉です。
便利な一方で、評価や判断をぼかしやすい表現でもあります。

結論から言うと、「感じがする」は

話し手の主観や印象を断定せずに伝えるための表現です。

断言を避けることで、
「相手との衝突」
を和らげたり、
「責任を限定」
したりする役割を持っています。

・「〜だと思う」
・「〜だと考える」
と比べると、
「感じがする」
はさらに一歩引いた言い方です。

自分の考えであることを示しながらも、

確信や判断を示さない点に特徴があります。

そのため、「感じがする」は
柔らかく聞こえる一方で、
評価や判断の場面では
・「結論を避けている」
・「本気度が低い」
と受け取られることがあります。

この言葉は、
便利だが
「意味がぼやけやすい」
という性質を持っています。

「感じがする」の言い換え表現を一覧で整理しています

「感じがする」の本来の意味と成り立ち

「感じがする」は、
感覚・印象・直感といった、
明確に数値化できないものを表す表現です。

本来は、
・確証がない
・説明しきれない
・感覚的な印象
を伝えるための言葉でした。

たとえば、
体調や雰囲気、空気感など、
客観的に証明できない事柄には
適した表現です。

しかし現代では、
評価や判断の場面でも多用されるようになり、

「意見を言っているようで言っていない」

印象を与えることがあります。

語としては正しくても、
使われる場面が広がりすぎたことで、
意味のズレが生じていると言えます。

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なぜ「感じがする」は逃げの表現に聞こえるのか

「感じがする」が
「逃げの表現」
に聞こえる理由は、
判断や責任を明示しない構造にあります。

この表現は、
・間違っていても修正しやすい
・反論されにくい
・責任を負わなくて済む
という利点を持っています。

そのため、
意識せずに使っていても、
相手には
「本音を避けている」
「評価を濁している」
と受け取られることがあります。

特に、
会議・報告・感想など、
結論が求められる場面では、
曖昧さがマイナスに働きやすくなります。

❌ 評価や判断をぼかしてしまう「感じがする」の誤用例

何かを感じ取ってはいる表情

はっきりとは分からない。
でも、何となくそう思う。
そんな状態を表す「感じがする」。

「感じがする」は本来、
「主観的な印象を伝える言葉」
ですが、評価や判断が求められる場面で使うと、
結論を避けているように聞こえることがあります。
ここでは、誤解を生みやすい使い方を分野別に確認します。

似た表現である「感じがする」と「気がする」の使い分け

❌【ビジネス】

1.この企画はあまり良くない感じがします。
2.成果が出ていない感じがするので見直します。
3.問題がありそうな感じがします。
4.クライアントの反応が悪い感じがします。
5.この数字は厳しい感じがします。

❌【日常会話】

6.あの映画は面白くない感じがする。
7.今日は体調が良くない感じがする。
8.その服は似合わない感じがする。
9.この店は入りづらい感じがする。
10.なんとなく違う感じがする。

❌【人間関係】

11.彼は怒っている感じがする。
12.距離を置いたほうがいい感じがする。
13.この関係は続かない感じがする。
14.場の空気が悪い感じがする。
15.何か気まずい感じがする。

❌【SNS・発言】

16.この話題は危ない感じがする。
17.炎上しそうな感じがする。
18.間違っている感じがするけど断言できない。
19.叩かれそうな感じがする。
20.不安な感じがする投稿だ。

❌【評価・判断】

21.この案は微妙な感じがする。
22.今は判断できない感じがする。
23.成功しない感じがする。
24.良いとは言えない感じがする。
25.おすすめできない感じがする。

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⭕ 主観を正しく伝える「感じがする」の正しい使い方

「感じがする」は、
確証はないが印象を共有したい場面では、
適切で有効な表現です。
ここでは、本来の使いどころに近い例を分野別に紹介します。

⭕【感覚・体調】

1.少し熱っぽい感じがする。
2.今日は体が重い感じがする。
3.空気が乾燥している感じがする。
4.風が冷たく感じがする。
5.眠気が強い感じがする。

⭕【雰囲気・空気】

6.会場の雰囲気が落ち着いている感じがする。
7.場の空気が和らいだ感じがする。
8.緊張感が高まっている感じがする。
9.少し騒がしい感じがする。
10.居心地が良い感じがする。

⭕【印象・直感】

11.この話は大事になりそうな感じがする。
12.何か引っかかる感じがする。
13.うまくいきそうな感じがする。
14.違和感を覚える感じがする。
15.慎重に進めたほうがいい感じがする。

⭕【未確定な状況】

16.予定が変わりそうな感じがする。
17.雨が降りそうな感じがする。
18.時間が足りなくなりそうな感じがする。
19.混み合いそうな感じがする。
20.少し遅れそうな感じがする。

⭕【私的判断】

21.今は控えたほうがいい感じがする。
22.無理をしないほうがいい感じがする。
23.今は様子を見るべき感じがする。
24.一度立ち止まったほうがいい感じがする。
25.今回は見送ったほうがいい感じがする。

「感じがする」の言い換え表現と適切な使い分け

言葉にする前の、曖昧な確信

確信はないけれど、
直感としては伝えたい。
それが「感じがする」の距離感。

「感じがする」
は主観を和らげる便利な表現ですが、
意味が曖昧になりやすいため、場面によっては言い換えが有効です。

①:判断や意見を示したい場合
・「〜と思う」
・「〜と考える」
→ 自分の立場を明確にしやすい

②:可能性を示したい場合
・「〜かもしれない」
・「可能性がある」
→ 不確実性を前提にできる

③:客観性を持たせたい場合
・「傾向がある」
・「〜と見られる」
→ 個人の感覚に寄りすぎない

④:印象であることを明示したい場合
・「個人的には」
・「印象としては」
→ 主観であることを補足できる

「感じがする」
を使う前に、
主観なのか、判断なのか、推測なのかを意識すると、
「表現の精度」
が高まります。

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ビジネス・日常で「感じがする」を使う際の注意点

「感じがする」
は柔らかい表現ですが、使い方によっては
「責任を避けている印象」
を与えます。

①:結論や判断が求められる場面では注意
・ 意見を述べていないように聞こえる
・ 本気度が伝わりにくい

②:人や成果の評価には不向き
・ 否定をぼかしていると受け取られやすい

③:補足説明を添える
・ なぜそう感じたのか
・ どの点に根拠があるのか
→ 相手の理解を助ける

④:日常会話でも多用しすぎない
・ 何を言いたいのか分かりにくくなる

⑤:「感じがする」は、
印象を共有する場面に限って使うことで、
本来の役割を発揮する言葉です。

ビジネスで「感じがする」を使ってよい場面を解説しています

感じがする」が違和感を与える理由を整理しています

まとめ|「感じがする」は主観を伝えるための言葉

「感じがする」は、
主観や印象を柔らかく伝えるための言葉です。
一方で、評価や判断の場面では
意味が曖昧になりやすい表現でもあります。
使いどころを意識することが重要です。

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「感じがする」は個人の印象でどうにでもなる?曖昧さの原点

「感じがする」の誤用や正しい意味を見つめるご意見番の猫の後ろ姿

言葉は、使い方ひとつで印象が変わる。
今日もこの猫は、静かに日本語を見つめている。

「感じがする」
このプロジェクトは成功する感じがするか?
懐疑で紛糾する場面では
①:大丈夫成功する
②:この試算では私は成功する感じがしない
など意見が出るのは、結構あったな~~と。

感覚的な、何がヒットするかわからない場面なら、この
「感じがする」
が得意な人はいるんだっけな~~
ことごとく当てる人。
そういう方はえてして仕事ができます。

「感じがする」
その感覚を研ぎ澄まして、経験を積み重ねてるかた。
とても私にはできませんでした。

「感じがする」
どう感じるかはその人の勝手。
その方の価値観や、経験がものをいうのだと私は理解していました。

皆さんは如何ですか?

*一番上のヘッダーの写真はわたしが撮影した、宮城県の花山ダムの春の風景写真です。
ダム上流の座主付近の赤い橋がとてもきれいです。

※イメージとして、AIで作成した画像を使用しています。

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